1/1
感情
短く完結させたいと思っています
初めてなのでなにぶん至らない点が多いと思いますがよろしくお願いします
朝、目が覚めると
人々は一体何を思うのだろう
僕は何も感じない
何を感じることもできない
何を感じることも許されない
眼前にどんな変化があろうと
心境にどんな変化があろうと
「感じる」という行為自体を
放棄したまま過ごしている
放置したまま過ごしている
そんな状態で人生を過ごす上での
いわゆる「青春」と呼ばれる一ページを切り取った
この物語は、そんな物語
僕、未鏡明の不鮮明で不完全な物語
──いわば、トルニタラナイ物語なのだ。