冷たくて、熱くて
いつか目が覚めて
全て夢だったらいいのにと
ずっと思っていた
いつか抱いた子猫は冷たくなって動かなくなってしまった
幾ら泣いても温度は帰ってこなくて
何時しか泣くことをやめてしまった
いっと誰かの子として
生まれてこれればよかったのにと
ずっと思っていた
目の前に現れた少年は闇夜に眼を光らせて呟いた
「何で泣いてるの」の返事は返せなくて
何時しか少年にあうことが怖くなった
どうして
何で
辛いの
と分かったときには目の前は火に呑みこまれた。
私の身体はどうしても動いてくれなくて
私以外が居なくなるのを待つしかなかった
「大丈夫?」と声が聞こえて
顔を上げると優しげな黄目の少年が心配そうで
「大丈夫」と私は答えた
『貴方が居れば』とは言えずに