閑話 ヴァルキュリアが落ちた理由!
アキラを異世界へ送り出した後の神界
ウルスは、目の前に大の字で気絶している戦乙女
ヴァルキュリアのレナスに、これでもかと言わんばかりの大量の水を召喚しぶっかける。
「いい加減起きなさいレナス!」
水をぶっかけ終わり、ウルスはレナスを揺する。
「ハッ!・・・ここはどこ?私は誰?」
ガバッ!と起き上がり、ある意味鉄板ネタをする
レナス、そんなレナスにウルスはとっっっても良い笑顔で、
「あら大変!記憶を失うなんて、これはショック療法しかないわね!確か記憶回復のハンマーがここに有ったはず」
「わぁー!嘘です、ちゃんと記憶あります。だからハンマーは勘弁してください」
ウルスの笑顔に、恐怖・殺意・人生の終焉を感じたレナスはウルスに土下座で謝った。
「チッ!・・・・・・ところでレナス、あなたは何故あの人間を殺してしまったのか?今この場でしっかり懺悔し!・・・じゃなかった、今この場で細かく報告をしなさい」
「ウルス様、今舌打『キラ』!イエス・マム!報告させていただきます!」
ウルス様の後ろ手の中で何かが光ました。
私は、さらなる命の危険を感じたので、命を永らえさせるため報告させていただきます。
報告は以下
1・事務の仕事中に結婚退職した友人から連絡が
あり、今の日本にヴァルハラに迎えられる力を
持つものがいるとフレイヤ様が話していたこと
2・それは直ぐに迎えに行かなければと、許可を
得る前に即行動をおこしたこと。
3・彼を見つけ声を掛けようとしたら、騎乗してい たペガサスが彼を見た途端に急に怯えだし
急停止した後私は放り出されたこと
4・放り出された以降は私の意識が無い
以上の自分が行動し、起こったことを報告する。
するとウルス様は、顎に手をあて難しい顔をして考えていた。
「レナス、もう一度聞きます・・・あなたが迎えに行ったのは、ヴァルハラに迎えるに十分な実力を持ち主だったのですね?」
「はい!その様に聞いております」
不味い!っといった感じのウルス様、はて?何かあったのかな?
「レナス!良く聞きなさい、彼は貴女に消滅させられたわ」
えっ?消滅?マジっすか?笑滅って笑えるね!じゃなくて、
「私と最高神様は、彼を生き返らせる為にアルトニアに転生させました。しかも最高神様と私の加護付きで、この意味は解る?」
レナスは背中に冷や汗をかき、戦慄に顔を歪めた。
ヴァルハラに招かれるレベルの人間は、何かに特化された人間だ!武術・学問・芸術その他、そんな人間が、最高神様に上位女神のウルス様の加護をいただき転生した。今の彼の実力は・・・全くもって想像もしたくない。
「レナス!至急アルトニアの管理神のエーマルを呼びなさい、私は最高神様の所へ行きます。」
悲鳴の様なレナスの返事を聞き私は最高神様の元へ向かう、彼が・・・内藤彰が何かを起こす前に止めなければと心に刻みながら。