表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/31

7話 旅とお約束?

「あぁ~~~~~のどかだねぇ!」


皆様こんにちは、内藤彰です。


契約も無事?に終わり、トラストの里から旅に出て今日で四日になります。


元の世界と違って舗装のされていない道を、のんびりまったり歩いてます。


この四日間にあったこと、


1日め・・・トラストの里からアルム王国に向かい歩き始めて一時間、ゴブリンが十匹現れた・・・ナルが氷の槍で瞬殺、その後何も無し・・・野営。


2日め・・・野営地から出発、森から猪が現れた・・・ルカが水の弾丸で瞬殺、猪は夕飯で皆で美味しくいただきました・・・野営!


3日め・・・う~ん?何かあったかな?・・・あっ!シルフが『名前が欲しい!』って言ったから風の子と書いてフウコと言う名前をつけました・・・そのまんまですんません。(でも、フウコは嬉しそうでしたが何か?)


4日め・・・今日は、何か起きるかな?こういう異世界の旅って言うとそろそろ『ねぇアキラ!向こうで馬車が襲われてるよ。』・・・やっぱりか!


フウコに言われた方を見る。ちなみに普段のフウコは姿を消している、契約のおかげで念話もできるので問題無し。


おっと!話がそれたな、フウコが言った方を見ると、山賊?盗賊?わからないから盗賊に決定!その盗賊が、豪華な馬車を襲っていた。


「人数は~?20人ってとこか?」


遠目ながら適当に数えると、


「違う・・・横の森の中にも5人、だから全部で25人」


ルカが冷静にツッコむ、


「そっか!なら森の中の5人はナルとルカが片付けてきて残りは俺がやる!」


さぁ~て、久しぶりの対人戦闘、しかも多対一、今の自分を試すにはもってこいだな。


俺は1人で馬車に向かい走り出した。ナルとルカはすぐに森に入り同じく走り出した。

ナルとルカの会話で(3人目を先に倒したほうが、今日はアキラと一緒に寝る!)


賭けをしてないで真面目にやりなさいな・・・ともかく、俺は馬車へ向かっていた。


近づいてくる俺に気がついたのは、盗賊ではなく、馬車の入り口を守っている騎士の方々だった。


「新手か?」


声を大にして剣を構える、あれ?・・・声からして女性っぽいな?ヘルメットまでかぶってるからわからん。


その騎士の大きな声で、盗賊さん達も俺に気がついたので少し間合いを開けて立ち止まる。


立ち止まった俺を、盗賊達は同業者と思ったらしく


「おいボウズ!この馬車は俺達の獲物だ、だからお前は別のを探しな。」


馬車を守る騎士の方々も、やはり!みたいな雰囲気で俺を警戒する・・・これは!誤解をとかねば、


「あの~!どちらかと言うと、馬車を襲っている盗賊のおっさん達の方が俺の獲物何ですけど」


その言葉を聞いた盗賊達は、(こいつバカか?)みたいな顔をしてるよ・・・そして


「ワッハッハッ!このような人数を1人でやるのか?それは無謀だな!・・・おい!」


俺の近くにいた盗賊の下っぱが近づいてくる。


「ボウズ、邪魔だからさっさ『バキッ!』ピギャ~ !」


不用意に近づいてくるので、容赦なくぶん殴りました!・・・それとね!


「誰がボウズだって?・・・俺はこれでも20歳だ!」


今ここで初めて俺の容姿を明かそう!


身長・178センチ

体重・72キロ(ほぼ筋肉、体脂肪は一桁)

顔・・・・・・・・・・・・童顔で中性的・・・子供っぽいのは罪か?


近づいてきた盗賊の下っぱをボコボコにして、少し怒りのゲージを落ち着かせる。


「次はどいつだ?」


下っぱ程度をボッコボコにしても、慌てるやつはいないみたいだな。ならこれならどうかな?


殺気を10%位の魔力と共に放つ、それを受けた盗賊はアキラを驚異と判断する、リーダーらしき男が、


「そのガキから先に殺れ!」


子分達に指示を出す、が盗賊達がアキラに斬りかかろうと、する前にアキラが動いていた。


「待とうと思ったけどメンドイ!一応急所は外してやるから安心しろ!」


足に魔力をこめた身体強化で一瞬のうちに間合いをつめながら刀を抜く。


《不知火流参の型・・・柳》


参の型・柳は、歩方と斬撃を合わせた技、馬車に向かい、盗賊の隙間を抜け、致命傷のギリギリって所で

斬撃を放つ。


盗賊達は何をされたか気がついていない、


「お前ら何してやがる!ガキはこっちだ!?」


リーダーらしき男が声をあげた瞬間、回りの盗賊達の体から血渋きが上がりみんな倒れて行く!


「ガキがぁ!貴様何をしやがった!」


おや?もしかして見えなかった?


「何をって、隙間を走り抜けながら切っただけですけど?誰も死んでないから安心しろ。」


刀ついた血をはらい鞘にしまいながら簡単に説明、


「ふざけんなガキ!」


リーダーらしき男は俺の態度に激怒、魔法を使おうとする。


「火よ!槍となりて穿て、ファ『やらせると思う?』なっ!グハァ!」


一瞬で間合いを詰め斬る、


「バケモノめぇ!」


いやバケモノって・・・あんたら雑魚じゃん!


盗賊を片付けたのであらためて馬車に近づくと、

騎士の方々が、剣や槍をこちらに向けてきた。


「貴様は何者だ!」


「ただの旅人ですよ?」


「そんなわけあるか!貴様も盗賊であろうが!」


「違いますよ!助けたじゃないですか。」


「信用できん!」


「そうですか、ではサヨナラ!」


「えっ?」


俺はその場を立ち去ろうとする。


『御待ちください。』


馬車の中から声がして扉があく、中から青いドレスを着た、もんのすごい美人の女性が降りてくる。


「レーナ、その方は私達を助けて下さったのです。恩人に対してその言い方は何ですか!」


怒られた騎士は膝をつき、


「ハッ!もうしわけございません姫様!」


一通り騎士(レーナと呼んでいたな?)を怒った女性が・・・いや、姫様がこちらを向きドレスをつまみ頭を下げてくる、


「この度は、私達を助けていただきありがとうございます。私はアルム王国第二王女、シャナサ・アルム・フルーメンです。」


自己紹介をされたが、俺の頭の中では・・・


(お約束・テンプレキタァ~~~~!)


この先の事を現実逃避していた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ