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埋もれた短編

クラス召還攻略

作者: 平松冨永




「ああ、成功です! 英雄たちの召喚に成功しました!」


 教室中が謎の光に包まれて間もなく、私の耳に届いたのは歓喜に満ちた誰かの声だった。

 相手が何者なのかは分からない。

 席に着いていた全員も、そうだろう。

 いきなりの大光量で視界が真っ白になった上、机も椅子も教卓も教壇も消失、全員が受け身も取れず不用意に硬い謎床材の上に倒れ転がり、前後不覚になっていたからだ。


 ──突然の暴力。

 なにしやがんだテメエ、というのが共通感情ではなかろうか。




 目を閉じ、瞬きを繰り返し、打ち付けられた四肢を擦り、身の無事を確かめる。

 ぼやけた視界でどうにか生徒たちの方へ這い進み、呻き声と気配と感触に気を落ち着かせた。


「全員、いるか!?」


 出席番号順に点呼を行うと、不安げな返事があった。二十一人、どうやら揃っているようだ。


「せんせえ、なにこれ」


「なにがどうなってんだよ」


「あ、やべ、手首いてえ」


 徐々に視界が戻る。

 制服姿、部活のジャージー着、コートを羽織ったままの者、それぞれ大きな異状はないが、妙な紋様が描かれた石床で受けたダメージはあるようだ。


「出席番号一から五まで整列、六から十まで、十一から十五、十六から二十一の四列。並んだら一旦座って、前後左右で怪我の確認だ!」


 指示を出せば、生徒たちは四列に並び座り直す。大丈夫か、膝を打った、あたしは肩が、とばらばらに口にするのを聞き取り、容態を頭に入れていく。

 足首を捻ったのが三人、腕や肩を傷めたのが四人、手首を衝いたのが一人。十三人は尻餅程度で大丈夫との自己申告だった。

 私は倒れて背中と両肘を打っていたが、ノーカンだ。負傷と呼べるほどの痛みはない。


「何処の誰かは存じないが、生徒たちの負傷に対する賠償は請求する! その上で現状への詳細な説明義務を果たして貰いたい!」


 己を奮い立たせるようにそう言い切り、私は生徒たちの前で立った。

 石造りの床と壁、壁に掛けられた異国情緒溢れる織物たち、柱に華美な装飾はなく、松明が屋内を照らしている。

 天井は高いが体育館や講堂ホールほどの高さはない──天井付近に照明器具がないので、あくまでも目測だが。

 私の正面には頑丈そうな木造の、両開きのドア。その横には何処かの宮殿のような、長物を携えた衛兵っぽい雰囲気の男たち。全身鎧ならマンガそのものだっただろうが、羽飾りの兜以外の金属防具は着けていなかった。


「先生、逆。なんかお偉いさんっぽい人たち、あっち」


「外国人じゃないよ、なんかアニメのキャラみたいな人たちがいる」


「いや、外国人じゃね?」


「違うって、あんな真っ青な髪とか」


 振り返ると、とてもカラフルな髪をしたおっさんの団体と、窶れた顔のおば──いや、私と同世代の女性が、いた。

 皆さん、似たようなずるずるしたコートを羽織っていて──私が愛用している着る毛布っぽいなあ、と思った。




 さて。

 非現実的なローブ軍団──外国人と断言するには彫りが浅めで、アニメキャラと呼ぶには目が大きくない中年団体と対峙し直す。

 英雄だの召喚だのと聞こえたんだが、この妙ちきりんな方々は日本語が堪能なんだろうか、と思っていたら。


「済みません、もしかして『異世界召喚』ってやつですか?」


 そっと挙手しながら、生徒の一人がそう発言した。


「! そ、そうです! やはりご存知でしたか!」


「なんということだ、伝承通りではないか!」


「ならば『他言語同時翻訳』や『賦与異能』という概念も」


「あー、通訳とかチートスキル?」


「あの、鑑定とかアイテムボックスもあるんですか?」


 なんか私をすっ飛ばして、生徒たちと不審者軍団の間で話が進んでいる。


「こらこら待て待て、落ち着いて」


「鑑定……ううむ、万象の確定情報分析と有益無益の特定能力とは。そのような概念があるとは」


「そ、それは我らの魔法体系には存在しない。異空間収納? 物質の維持管理?」


「一体どのような」


「え、データベースやアカシックレコードみたいなもんないんスか」


「多分野の情報集積が一般化しているのか」


「気象学と生物学と物理科学と植物学、海洋学に地理土壌、鉱物学、料理と調理と農学? ちょ、ちょっと待て、これは一国の大学どころの話ではないぞ!」


「何故そこまで自然分析が進んでいるのに神秘学が存在するのだ!」


 わあ、もう無茶苦茶だ。


「ですから、そちらも落ち着いて。お前らも先走るな!」


「でもセンセー、これって漫画やアニメで流行ってるあれのパターンじゃね?」


「戯画と抽象画と風刺画に連続性を持たせ、物語として大量に流布しているだと!」


「こ、この印刷出版が庶民の娯楽として……なんと、無料だと! 製作者は国に保護……されていないとはどういう」


 あ、なんとなく分かったぞ。

 この「同時通訳」ってやつ、優秀すぎるんだ。

 こっちの一単語を成立背景や詳細まで伝えてくれてるから、この人たちが知らない解説→更にその説明まで、ってなってる。

 これじゃ無限に話が進まなくなるぞ。

 誰だか知らないが「同時通訳」の中の人、頭から火を噴いてんじゃなかろうか。


「あーあー、お前たちちょっと発言禁止」


「なんでッスか!」


「横暴だ! パワハラだ!」


「おおう、身分格差のない万人平等という概念! そこから人権という保証理念が一般化し、それを毀損する旧態依然とした言動や経験則への否定が」


「ほら、全然話が進まなくなっちゃうからー! 先ずは互いの現状を確認し合って、サブカル話はそれから」


「文化の多様化とはなんという! 異国の芸術基準とは宗教に基づく」


「しまったああああ!」




 そこからは長かった。

 迂闊なことを口にすれば、たちまち話が頓挫し脱線する。

 なんでもこの方々は、現代の地球とは全く異なる異世界の某国の、魔法研究機関の精鋭さんたちで。

 世界制圧を目論む別種──生徒たちの提案で「魔族(仮)」とする。あちらさんからの否定もなかったから──の脅威に対抗するため、異世界から超人を召喚する、御伽噺のような秘術儀式を行使した、とのことだった。


 どうでもいいが、仏教由来言語が通じることに感謝だ。ニーチェはこちとら名前しか知らん。

 教師だからって古典名著を全読破しとらんのよ過剰な期待をするんじゃない教え子どもよ。


「要は召喚されることで、世界線を越えることになって」


「その位置エネルギーの余剰がチートスキルとして俺らに還元される、と」


「SF分かんないよーなんで物理になるの?」


「知るか」


 私たちのやり取りを聞きながら、生徒たち同士がひそひそ話し合っている。

 うん、私もよく分からないが、まあそういうことだと飲み込もう。

 なんと言ってもこちらの「異世界」には、魔法というトンデモが実在するのだ。


「要は高層ビル上階のオレたちが下に引っ張られたってことか」


「オッケーオッケー、そういう感じ」


「それってむっちゃエネルギー使うんじゃね? んなことする力を攻撃魔法とやらに全ツッパすりゃ魔族(仮)に勝てんじゃねーか?」


 正論だ。

 オレってバカだからよー、が口癖なのに賢いじゃないかお前。


 脱線しないように言葉を選びながら、精鋭さんたちに問うと。


 「人類が行使できる攻撃魔法の威力には上限があり、破壊力に全ツッパした場合は術者が破裂する(意訳)」とのことだった。

 なにそれ怖い。


 まとめよう。

 委員長が隠し持っていたスマホのメモアプリが大活躍だ。

 授業中はカバンかロッカーに、との校則には違反していたが、全員筆記用具ごと召喚されなかったので、不問とする。

 どころかグッジョブである。

 血走った目で科学技術の結晶機具の説明を求める精鋭さんたちを制しながらなので、ちょっと大変だが。

 充電残量との兼ね合いやネット接続不能やらで、万能でもないからなあ。

 もっと落ち着けたら、こちらの紙とペンを支給して貰おう。そんな余裕があるといいんだが。


 ・異世界人類は魔法が使えるが、攻撃/防御/補助/回復等どの分野でも上限がある。


 ・儀式魔法は「大勢がちょっとずつ魔力を使う」ので術者は破裂しない。けど周波数的なものを合わせなきゃダメだし時間がかかるし不確定だしで、すんごく難易度が高い。


 ・召喚と返還はセットなので(さもなきゃ被召喚者たちが超人として異世界征服しちゃうでしょ、とのこと)ちゃんと戻れる。時空間座標特定的な感じなんで、召喚されたあの日あの時あの場所で君に逢え……じゃない、あの瞬間の教室に戻って授業続行、となる筈。


 筈ってのが怪しいが。

 一日でも一時間でもズレたらどうすんだ。

 こちとら授業内容の遂行ノルマってもんがあってだなあ、生徒たちにも試験日や受験日程があるし、なにより集団消失が確定化すれば保護者に警察にマスコミがああああ。




 さて、ようやくスタート地点である。

 長かった。

 腹へった。

 あと、石造りの建物って底冷え半端ない。着る毛布欲しい。


「申し訳ない、事情説明が終わるまでは、皆様はその魔方陣から出られないようになっていて」


「こちらの世界のあれこれを把握せず自由に動かれると、双方不幸になりかねないので」


 こっちの暴走制限かと思ったら、セーフティネット的な理由でした。なお、許諾を得られなければ即時返還、という流れだったそうです。

 まあねー、現代地球でも衛生や治安や常識やタブーって、国ごと地域ごとに全然違うから。


 一応同意、解説終了、ということで。

 我々は一斉にトイレへご案内されました。精鋭の方々もご一緒です。冷えるもんね松明あっても暖は取れなかったから。


「うおおおおー! ぼっとん便所ー!」


「いやいやこういうことこそ魔法でなんとかしようよー!」


「くさいー!」


「便所が臭いのは当然のことでしょう」


「何故魔法を便所に使おうなどという発想を」


 済みません、水洗トイレ当たり前どころかトイレ掃除もしたことない現代っ子どもで済みません。

 私の学生時代は、校内清掃は生徒たちでやるのが当たり前だったんですがねえジェネレーションギャップですねえ。




 その後、供与された衣食住に文句は禁止、と言い聞かせておいて良かった。

 出された食事は固い薄い小麦粉焼き?と謎スープ、薄い酒。

 渡された敷物は動物の毛皮と藁の(むしろ)

 精鋭さんたちも同じなので、軽んじられてのものとかでない。多分。


「「……」」


 生徒たちの心が折れる音、アゲイン。

 一回目はトイレ行脚の時にした。


「……英雄って、無理じゃね?」


 だよなあ。

 コンビニのホットスナックを下校中に買い食いできて、冷暖房完備が当たり前な我々には、正直言って厳しいと思う。

 なにがって、戦闘云々より日常生活そのものの時点で、モチベーションとか、体調管理とか。

 生活基盤が磐石でなければ、そこに立脚した活躍は望めないと思うのだ。そして現代日本人である我々は、その「基盤」に求めるレベルが高い。そりゃもう、自覚なくバリ高い。

 異世界すべての国や人がどうなのかは分からないが、精鋭さんたちからの依願や善意は偽りでない、と伝わってくるから、余計に困ってしまう。


 なんとなく全員で困った顔をしていたら、あちらさんも困った顔になった。ありゃ、バレたかな。


「……前向きに受け入れて下さった皆様には申し訳ないのですが、先程、下達(げたつ)がありまして」


 うん?


「こちらが『賦与異能』の一覧です」


 あ、衛兵さんがなんか持ってきた。

 全然喋らないから、いたのも席を外したのも気付いてなかった。




 無職(適性/官吏)

 無職(適性/商人)

 無職(適性/農夫)

 無職(適性/学者)

 無職(適性/運搬者)

 ・

 ・

 ・


 つるっとした分厚い紙、っぽいものに記された異世界文字、が読めるのは同時通訳さんの仕業だろうが。

 なんだろう、夢多き十代の生徒たちに見せていいものではない、気がした。

 無職、って。

 そりゃそうだよ、まだこいつら学生だよ。アルバイト経験者すらいない、ごくごく普通の公立中学校の生徒たちだぞコンチキショウ。

 あと私の「無職(適性/理解者)」ってなんだよ一応社会人だぞ教職だぞテメー、舐めとんのかオンドリャア。

 そうですかこちらの異世界ではまだ就職していないからですか、きっとそうだろう、そういうことにしておこう、って、誰だよこの査定したヤツ!


「……我が国の王族には、『進路指導』という異能があり」


「対象者が便所にいる時に『見える』のです」


 最悪だ!

 ぼっとん便所ヘイトスピーチが影響してんじゃないのかこの査定!

 あと王様のチートスキル、絶妙に嫌すぎる!

 幾らトイレでは万人が素に戻るとか言われてても、それにしても限定的でクッソ使いにくくて無意味すぎねえか!


 と、私がもんどり打っている隙に、副委員長に査定表を掠め取られてしまった。


「あ」




 見せるべきじゃない、生徒たちに現実を見せつけるべきじゃない、という私の危惧は。


「……そっかー」


「あー、やっぱりなあ」


「ウッソ、最悪。でもまあ、妥当かな」


「だろうなー」


 という、苦笑いの群に飲み込まれてしまった。


「……マジで進路指導かよ。まあなー薄々分かってたけどよー」


「……」


 言葉がなかった。

 私は常日頃、お前らには可能性がある、夢を持て、そう言っていた。

 甘い教師だという自覚はあったが、それでも、こいつらを頭ごなしに否定したくなかった。

 自分は教師を夢見て、努力して、そうなることができたから。

 だからきっと、誰でも、なんにでもなれる筈だと。

 だけどそれは、もしかしたら、「できる筈だ」という意見の押し付けで。

 とっくに現実を見ていた生徒たちには、パワハラでしかなかったんじゃあないか、と。


「全員、英雄の資質なし、でいいですか?」


 精鋭さんたちに問う委員長の声が、遠い。

 彼女は「無職(適性/違法者)」なんて、ひどすぎる査定で。

 校則違反一つでそんな。


「……はい」


「じゃあわたしたちは、返還(かえ)されるってことですね」


「そう、なる。済まぬ」


「ありがとうございます、初めての異世界召喚とかが、皆さんで良かったです」


「……と、なると、次の召喚が行われるんだな」


「──なあ、なんかこのまんまゼロで帰るのって、腹立たねえ?」


 適性/官吏な副委員長と、適性/農夫な自称バカが、なんか笑ってやがる。どうしたんだお前ら、もうオシマイなんだろう、この茶番劇は。


「ねーねー、レアナさぁん。もうちょっと魔族(仮)とか、召喚魔法のこと、教えてもらえませんかぁ」


「ホラ、先生! しゃきっとして!」


「通訳翻訳外交官! 頼むぜマジで!」


 ……顔を上げると、生徒たちの苦笑い。

 微かに唇が震えている子も、いる。

 そうだ。

 漫画やアニメみたい、なんて茶化して騒いで、それは不安の裏返しだったかもしれないのに。

 お前らは一凡人だ、と断言されて、傷付いていないわけがないのに。

 夢は叶わない、と便所タイミングで決め打ちされて、腹が立っただろうに。


 パン、と両手で自分の頬を打つ。

 気合いを入れ直せ、南中学二年A組担当佐滝晶! 三十四歳独身恋人なし、ってうっせえわ!




「……ってこたぁ、オレらは『若者の集団』ってことで召喚魔法に選ばれた、のか」


「ランダムなのかなー、中学でも高校でも大学でもいいよね」


「魔法の中に検索機能があんじゃね?」


「うち田舎だったからとかないかなぁ、東京ど真ん中の学校の教室が光ったら即大騒ぎじゃん?」


「いや、今は東京の学校って生徒数超少ねえとか言ってたし」


「マジ? 横浜や埼玉のが多い?」


「横浜は県じゃねえー」


「……生徒たちの会話への質問は控えて下さい。概念や成立条件等で問い(ただ)したいものがあるでしょうが、王令が下った以上、()()()()もう時間がありません」


 精鋭さんたちにそう言い含め、私は私で彼らから情報を引き出す。

 なんの力にもなれない、そう言われたところで。

 善意には善意を、好意には好意を返すのが人というものだろう!

 便所覗きクソ王(それは言いがかりか、ダイレクトに覗き行為したわけじゃなさそうだから)個人はどうでもいいが、私はこのおいちゃんや姐さんたちは好きだ。困ってるなら助けたいなあ、と感じる程度の好意だが、それでも。

 ──あとまあ、王様だって国民や世界平和背負ってたらまあ、優先順位がそっちになるだろうから、しゃーない側面もある。私が王様の立場だったら、そうしただろうから。




「せんせー、まとまったよー」


「異世界の魔法構造がどうか、確認してもらっていいですか?」


 委員長のスマホを渡され、メモアプリの文章を言い換える。この言い回しは伝わりにくいか、と言葉を選びながら、私の査定の「理解者」とはこういうことなのかも、と思った。

 マジか、適職は通訳翻訳系だったってことか。クソ王の「進路指導」の精度は高いってことなのか。


 ──だがなあ! 知ったことか!


 私は適性がなかろうと教師を志した!

 そして成った!

 更に極上の教え子を受け持った!

 天職だか適職だか知らん! 私の最高の選択は「教師」だザマアミロ、クソ王!




 その後、私たちは元に戻った。

 あの日あの時あの場所で、見慣れた教室での、授業開始二分後に。


 脅威的な「繁殖力」で異世界を震撼させていた「魔族(仮)」は、恐らく駆除されたと思う。

 南中学から見える、あの山にある害虫研究所がこの前ちょっと光って、何事もなく研究員さんたちがそのまま夕方退勤していたから。

 たまに行く居酒屋で、研究所の名入ツナギ着てたおっちゃんが、壮大なホラ噺を吹かしていたから。




 あの()は、生徒たちの進路希望表にちょっと影響を及ぼしたけど、それだけだ。


 自称バカは農系に進路を定めた途端、数学科学への勉強意欲がメキメキ上がって、ちょびちょび成績が上がっている。一緒に学習室にいることが増えた副委員長は、JA職員を目指すそうだ。

 国より農家に寄り添いたい、って男前すぎるだろ。


 専業主婦に求められるスキルってすごいんだからねぇ、と家政科志望する生徒もいれば、実業高校を選択した生徒もいる。

 他のクラスと違うのは、現実的選択をしながらそこに夢と可能性を見据えていることだろう。

 見出だせている、それは一矢報えた成功体験のお陰かも、だけど。

 いや、あの後どうなったかは、うっすらとした与太伝聞程度だから、成功体験ってのは言い過ぎかな。




「今は違法でも、合法にしちゃえばいいのよ」


 そう笑って法曹界をターゲットに定めた委員長が、一番不安だ。

 お前さん、法改正を夢見るのはちょいとアグレッシブすぎんかね。










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― 新着の感想 ―
好みの話でした。面白かったです。
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