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お能登さま、ごむたいな  作者: 金子よしふみ
第一章 お能登さま、恐悦至極に存じます
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神社へ

 車内で能登さんが寝入ってしまうことはなかった。マナーを守っていただいて大変うれしい。が、かといって会話が弾むということもなかった。お見合いでもあるまいに「ご趣味は?」などと無粋な質問はできるはずはなく、和装で目的地が神社だというのに「観光ですか?」なんてのは間抜け極まりない。それに変に訊いてしまうと、間の悪い疑問が浮かぶことが予見され、結果として「いい天気ですね」とか「風が気持ちいいですね」とか当たり障りのない小学生レベルの付加疑問文しか言えなかった。

 車通りの少ない沿岸を進み、看板もあったろうが見逃してナビ通りに到着。駐車場は自動車やバスでいっぱいではなかった。閑散というのはあてはまらない。牧歌的というか、のどかというか。都会の有名神社とはまるで違っている。

 運転席から降り、助手席のドアを開けようと回ると、スラッと能登さんが降りてきた。

「気を使わなくて結構」

 変にジェントルマン気取りだと下心ありと見なされてもおかしくない。本人が遠慮しているのだからそれに従うことにしよう。それにしても

「そんな身分でもないし」

 と聞こえたのは気のせいか。訊くのもおこがましいか。


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