1話
俺は冴えない男子高校生、九条悠馬。
いつも通り学校に通っていた。
ある日俺のバイト先のお店で悪そうな男たちに絡まれている女子高校生らしき人が見えた。
絡みたくないな〜と思っていたのに…
「俺たちと一緒に遊ぼうよ」
「さっきから嫌って言ってんでしょうが!」
「そんなこと言うなら無理矢理来てもらうよ」
「やめてっ」
これはやばい
「あの〜お取り込み中のところすみませんがそこの男子どこから入って来たんですか?」
「えっと〜…」
「答えられないんでしたら‥」
入口を手で示し
「あちらから出ていっていただかないと他のお客様に迷惑がかかってしまうので出ていってください」
「俺らはちゃんと入口からはいりましたよ?」
「私がレジ打ち担当なので見ていましたがそこの庭から入って来ましたよね?」
「…」
「出ていかないようでしたら警察に通報させていただきます」
「わ、分かったよ」
やっと静かになった。
「大丈夫でしたか?」
「怖かった〜。助けてくれてありがとう」
「なら良かったです」
「貴方名前はなんと言うのですか?」
「ここのアルバイトです」
夜になって家のインターホンが鳴ったので俺の母が出てくれた。
「はい」
「ここに九条悠馬様はいらっしゃりますか?」
「は、はい。ここにいます」
「私は八神彗の執事をやっております碁井かなやと申します」
「八神ってあの有名な八神グループの社長ですか?!」
「それは私を雇っていただいている方です」
まじかあの絡まれていた女子って…
「九条悠馬様には我々の学校に転校していただき八神彗様につかえてもらいます」
「なので支度が終わりましたら玄関までお願いします」
「は、はい」
「急いで支度してこい」
お母さんがここまで言うのは初めてだ
「できました」
「では参ります」