最終回「横断歩道で信号待ち」
【問:あなたが、横断歩道で信号待ちをしていると、
向こう側に知人がいました。その人は誰ですか?】
ダンタリオン「……」
忍「どうしましたか、公爵」
ダンタリオン「いや、真っ先に思い浮かんだ人物がいるんだが、たぶん、そいつが同じようにこっち向いて信号待ちしてたら、別のルートを行くな、と思ってだな」
秋葉「診断結果って【あなたの苦手な人】とかなのか?」
ダンタリオン「それ(←診断結果)を考えて即答は避けた」
忍「インスピレーションだもん。考えて答えたら駄目でしょう」
司「いつも迷走から入る忍が言うのか」
アスタロト「信号待ち……そもそも観光で来てるボクには知人自体が少ないからね。やっぱり巡回中の司とかになるんじゃないかな」
忍「私、まっさきに出たの街歩き中のアスタロトさんでした」
秋葉「考え始めるとわからなくなるけど、ふつうにルースとか?」
司「忍だな。仕事中でもふらふらしていそうだから」
秋葉「みんな、理由がふつうにおかしいと思います」
忍「理由があるから心理テストとしておかしなことになってくるのかなー」
秋葉「もう10回目! 10回もやって何言ってんの!?」
アスタロト「で、君の答えは結局誰なんだい?」
ダンタリオン「今の流れだと言わない方がいい予感しかしない」
忍「アスタロトさんでしょう」
ダンタリオン「……シノブ、オレの分析をするのはやめろと前回言っただろう」
司「忍もメンタリストなところがあるからな。そうなんですか」
ダンタリオン「知るか。回答オープンだ」
【答:あなたの憧れている人がわかります】
アスタロト「ボクは司に憧れてるのか」
司「いや、現実の理由つきだし違うのでは(汗)」
忍「私はアスタロトさんに憧れているのか」
秋葉「ある意味、懐いている希少なヒトではあるだろ」
ダンタリオン「お前はなんでルースなんだ。忍、分析してみろ」
忍「実は深層心理で『問題児神父みたいにあたり構わず振る舞ってみたい』と思っている」
秋葉「絶対ないから! 単に想像したら街中でぶらぶらしてそうなのあの人くらいだなと思っただけだよ!」
ダンタリオン「ぶらぶらしてそうな奴は他にもいるだろうが」
一同「……」
アスタロト「光栄だね、今の流れだと君の憧れはボクってことか」
ダンタリオン「ない! 絶対ない!! ……いや、認めたくないだけで、お前のそのマイペースで敵なしっぷりは憧れるわ!」
秋葉「開き直った」
司「ある意味公爵もマイペース俺様なんだが」
忍「負かされてばかりで腹立つ、みたいな感じでは」
ダンタリオン「シノブー分析禁止!」
忍「してません」
司の回答が忍だったことについては、誰も触れない(それどころではない)
最終回です。10回単位で区切ったので、気になる方は次作もどうぞお付き合いください(*'ω'*)ノシ
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