1-2.5月19日
夢の中では、急に状況が変わっていることがあります。例えば、住宅街にいたはずが、いつの間にかジャングルにいたとか。目覚めてから思います。なぜあの時あんなに平然だったのかと。
◇
5月19日
先を見ると曇り空が広がっていて、地面には白い雪が積もっていた。
地面に座っているが冷たくないな。この斜面に、この景色、そして足にはスノーボードか。おそらくどこかのスキー場だな。
この人達は知り合いだろうか?
近くにはオレと同じように15人ほどがスノーボードを履き地面に座っている。
ここにいてもしょうがないし滑るか。
「今は時期が外れているから、滑るのは危ないぞ」
多分15人のうちの誰かが注意してくれたのだろう。
危ないなら止めて帰るか。スキー場の建物まで戻ろう。
このスキー場、面白いな。まぎれもなく、ここは電車の中だ。扉にはスノーボードが立てかけられているし、ここがこのスキー場の建物か? 窓の外は壁しか見えないし造りから見て倉庫の中だな。
連結した車両もあるし、どうなっているか気になるから少し歩いてみるか。
あれ? この電車動こうとしていないか?
何か嫌な予感がする。降りよう。
電車を降りると、いつの間に倉庫が無くなって外の景色が見えていた。
車道に挟まれた線路が続いており、降りた電車が無くなっていた。反対側は線路が途切れて行き止まりの看板が建っている。
ここは終着駅か。今立っている場所は石造りで車道から1段高いから中央分離帯みたいだな。
この人達は電車でも待っているのか?
30人程が固まって屈んでいた。
電車が来る方を見ると道路の交差点が見えた。信号が青になったのか、止まっていた車が走り始める。
あれ?
交差点の真ん中で不自然に車が止まっている。
もしかして事故か?
1台は軽自動車で中には30代くらいの女性が乗っているのが見える。
「どうすんのじゃあっっっ」
ヤクザと思われる怒った声が聞こえた。
あの女性、大丈夫か?
警察官っぽい2人の姿が見えた。それと同時に先ほどの怒り声の主と思われるヤクザが見え、1人の警察官に詰めより拳銃を向けて発泡し警察官が倒れた。
ここにいると危ないかもしれない。
やばい。
50メートルは離れていたはずなのに、いつの間にか5メートルもしないところにヤクザがいて拳銃を向けてきた。
他の人と同じように屈みつつ目立たないようにヤクザが来る反対側に移動する。
この子、大丈夫か?
やけに怯えているパーカーを着た10代くらいの女性が気になった。
放っておけないな。
手を掴み一緒に移動する。