No.48 チャンピオンリーグ・4回戦
アカリちゃんの名前の由来ですが、武器のモーニングスターを意識して名付けました。
武器の名前の由来が明けの明星、金星で。
苗字の美濃は金星の英語名であるビーナスから。
名前の明星も、明けの明星を意識して名付けました。
ハリネズミがモーニングスターになるのはそのツンツンとした形状からですね。
丸まると余計そう見えたので採用しました。
いよいよ迎えた4回戦、今日もいつも通り選手の控え室に行き考えた作戦と最後に靴紐を確認して椅子から立ち上がる。
「よし、対策は考えたし、体術の練習もバッチリ。最初は八咫烏さんが囮だね。囮を入れ替える時は笛を1回鳴らすから、ちゃんと反応してね」
そう、囮を入れ替える為に合図が必要だと思った私はスポーツでよく使う笛を持ってきた。
試合前に矢や弾もそうだが申請すれば持ち込みOKだ。
〜観客席〜
ラトゥーシュカ「カンナは大丈夫そうか?この4回戦はこれまで以上に重要な試合だ。ここを超えられたら決勝も夢じゃないだろ」
シャンラン「確か、次の準決勝の相手はクレアだったネ。でもわからないヨ?クレアはチャンピオンリーグでずっと武者修行してきたヨ。3edリーグなら間違いなく優勝候補だったし、下手な4年生より強いネ。確かにこの試合も重要だけど、今は一つ一つの試合を全力でやるしかないネ」
〜実況・解説〜
『さぁ、4回戦はベスト8入りの実力者同士の試合だね。準決勝進出が決まってるのは4年生のライアンと3年生のクレアだね。今回は4回戦、第3試合1年生のカンナと4年生のアカリとの試合だね。4回戦の中で1番学年差が開いた試合だけどアンペルマンはこの試合どう見てるのかな?』
『今回の試合、剣とメイス同士の接近戦なのかフレイルに変えてアカリ様が一方的に攻撃するのかが不明ですから試合展開が読みにくいですね。それをカンナ様はどう対応していくかがこの試合のキーになそうです』
『確かにそうですな。メイスの状態では剣で対応できますがフレイルの状態では難しいでしょう。カンナ様がメイス状態の時に上手く点を取れるかがキーとなるでしょうな。フレイルも上手く攻略出来れば更に良いと思いますが難しいでしょう』
『成る程、やはり2種類の武器が使えるのは相手としては厄介だね。では2人とも準備が出来たみたいだし、選手は入場してくれるかな?』
そのアナウンスの後、私は試合場内に足を踏み入れる。
それと同時に反対側からアカリさんも入場してくる。
今日はグノムアランドと同じライトイエローのたすきをつけている。
お互いに白線のところまで行くとアカリさんに話しかけられた。
「カンナちゃん1年生なのにここまで勝ち上がるなんて凄いね。…ミラちゃんがきっかけで武器が変わったんでしょ?ルイス君が言ってた。でも、勝つのは私だから。ミラちゃんは体調も優れなかったし、このチャンピオンリーグのジンクスを怖がってだけど、本当は出たかったと思うの。だから私がミラちゃんの気持ちを背負って決勝でライアン君と戦うから」
「いえ、アカリさん。勝ってライアンさんと戦うのはこの私です。ミランダさんに頼まれたんです。ライアンさんをケチョンケチョンのボコボコにして欲しいって。ミランダさんは最期まで私との約束を守ってくれましたから私も約束を守ります。この試合、私が絶対に勝ちます」
審判「両者白線の前へ、武器を用意する者は顕現を」
「ハリ坊ちゃん、フレイルで顕現して」
『お前がどうしてもってなら武器になってやってもいいぞ。負けたら絶対許さないからな』
「八咫烏さん、顕現せよ」
(ここは敢えて剣にしてわざと捕まろう)
審判「それでは、始め!!」
アカリ 0ー0 カンナ
試合時間 3:00
開幕直後、モーニングスターが飛んできて剣に絡みつき奪われる。
アカリさんは武器を奪って私を無力化させようとしているが、計画通りの行動だ。
私は剣をそのまま放置しアカリさんに近づく。
その行動にアカリさんも私のしたい事に気づいたのかすぐさまメイスの状態に戻し、待ち構えている。
(このまま近づいても対策されるだけだ。すぐに切り替えれば間に合う)
「八咫烏さん戻って、実物顕現せよ。ピッ」
笛を吹き、私を囮にして八咫烏さんに攻撃してもらう。
笛の音に反応し、すぐさまアカリさんの所まで滑空し右腕を突く。
いつも私の頭を突いているだけある、ちゃんと当たっているようだ。
アカリ 0ー2 カンナ
試合時間 2:50
「カンナちゃんと八咫烏、単体でそれぞれ動いているのね。笛が合図かしら?まだ試合も始まったばかり、いくらでも対応できるわ」
(アカリさんも試合経験が豊富だからすぐ気づかれるよね。でも試合しながらでも対策は考えられる。臨機応変にいこう)
「八咫烏さん戻って、顕現せよ!!」
剣に戻しメイス状態のアカリさんと武器を交える。
突き狙いで攻撃するものの、メイス状態では受け流しもでき攻撃を回避される。
(やっぱり同じ女子でも力や体格差がある。胴体より両腕か両足首狙いの方がいいかもしれない)
このままいても仕方ないので後ろに下がろうとするが、素早くフレイルに変えられ右足に攻撃が当たってしまう。これで同点だ。
『おいバカンナ、後ろじゃなくて横に移動しろ。俺様が先に点とってなきゃ相手にリードされてたぞ。次から注意しろ』
(やっぱり私には試合経験が少ない。相手の武器の知識も乏しい。試合をしながら経験を積まないと)
私はまだ1年生だ。
だから試合経験もエキシビションマッチやこのチャンピオンリーグしかない。
その現実に打ちのめされる。
普通のスポーツなら完全に不利な状況なのだ。
その事に気づいた途端その武器を手放し、逃げ出したくなる。
ヒデキチさんも言っていたが、1年生と4年生では大きな壁があるのだ。
その壁を乗り越える力を今の私が持ってるとは到底思えない。
(でも私は戦わないといけない。私がいなくてもチャンピオンリーグは続くし、守護者も決まる。でも、それによって大切な人が居なくなってしまったら?それを思うと、今逃げ出す事よりずっと後悔するかもしれない。私はもう大切な人を失いたくない。例え、自分が呪いの玉座に座ったとしてもだ)
その振り落としそうになる剣をぐっと握りしめる。
「八咫烏さん、反撃するよ。試合も始まったばかりだし。まだ勝負はついてない。八咫烏さん戻って、実物顕現せよ」
『当たり前だろ何言ってんだよ。…お前が動かなくても俺様は勝手に動くぞ。俺様達はその先へ進まねぇといけないからな』
そのあと、別々の方向に移動する。
アカリさんはフレイルの状態で待ち構えている
どちらにも対応できるようにだろう。
(そう言えば八咫烏さんは横に移動しろって言ってたけど、シャンランさんからも試合中安全な場所があるって教えてもらったんだった。この試合中の1番の安全圏、それは相手の内側だ!!)
私は飛んでくる鉄球や鎖の攻撃を回避して、その内側に飛び込むように近づく。
しかし、その動きにもアカリさんは冷静だ。
すぐメイスに戻し、待ち構える。
(さっきと同じようにメイスに変えてきた。丁度いい、私にはこの状態が望ましい)
私は1回戦でアーリフ君の杖と同じようにモーニングスターの持ち手と持ち手との間に手を入れ回転させる。
「出たわね、カンナちゃんが得意な合気道攻撃。でも武器ならいつでも取り返せるわ、ハリ坊ちゃん戻って」
その一瞬の隙を私は見逃さなかった。
モーニングスターを手元に戻す為に霊体に戻したのを見計らい、2回戦でヴァニラさんにやったように手を掴み回転させ、床に伏せさせる。
どうしても守護霊を武器や実物顕現では一回霊体に戻さなくてはいけない。
その一瞬を私は突き、攻撃したのだ。
アカリ 2ー7 カンナ
試合時間 2:10
〜観客席〜
ライアン「出たなカンナの合気道。あれ使われるとどんな体格でも抜け出せないよな。やっぱりカンナは接近戦に強い。勝ちあがってきた事を考えて対策を考えておいた方がいいかもな」
シーグリット「確かにあれは強力よね。性別、年齢、体格に関係ないんだもの。どんな風にやったら相手の動きを止めれるのかしら?私にも教えて欲しいわ」
アスピリディオン「シーグリット自分の試合が終わってるのにまた強くなるつもりなの〜?この前だってシュンに裏技教えてもらってなかったっけ〜?試し打ちさせられる僕の身にもなってよ〜」
「やっぱりカンナちゃんも試合の中で成長してる。でもまだ2分ある。逆転はいくらでも出来るわ」
(だけどモーニングスターには一つ欠点がある。3点の胴体狙いが出来ないって事だ。アカリさんは気づいていないかもしれないけど、メイスの状態ならまだしもフレイルの状態では胴体を狙うのは不可能。私は胴体をガードするから尚更。しかも今、私は奇数進行、このままいけば+1で勝てる!!勝機はいくらでもあるんだ、絶対に諦めない)
「ハリ坊ちゃんメイスに顕現して」
その言葉に私はアカリさんから手を離し、横に沿って移動しメイスの攻撃を回避しながら斜め後ろに下がる。
そのあと、フレイルに切り替え直径3mまで私の攻撃が届かないようにしている。
(今の私は攻撃出来ないけど、八咫烏さんなら攻撃出来る。ここは様子見で近づいてもらおう)
そのあと、私は「ピッ、ピッ」と2回笛を鳴らす。
囮を私→八咫烏さん→私に変えろという合図だ。
だから実際の囮は私に続行だ。
その動作にアカリさんは警戒し、武器の動きを止め構えの姿勢に入る。
八咫烏さんは指示通りアカリさんの元へ近づくがモーニングスターを振り回し、一瞬にして白い煙が立ち込める。
(アカリさんも煙幕を使うんだ!?いや、ミランダさんと一緒にいるんだから当然と言えば当然だよね)
このままでは八咫烏さんが煙の中にいて位置がわからない。
ここは素直に剣に戻そうとした時だった。
煙の中からメイスの状態でアカリさんが飛び出してくる。
「正直言って八咫烏でもカンナちゃんでもどっちでもよかったの。煙幕を使えば動揺して動けないでしょ?カンナちゃんは剣を持ってる時が1番弱い。ライアン君を見ればわかるもの」
剣とモーニングスターを交えるがその力に押されてしまう。
横に逃げようとすると右腕を狙われ点を取られる。
更にフレイルに切り替えて、右足に攻撃が当たる。
一瞬にして4点奪われてしまった。
(アカリさんは武器の切り替えが上手い。メイスとフレイルを切り替えて使えばどっちかは当たるって算段でやってる。慣れない私には連続技と一緒だ。1つ1つ攻撃を当てないといけない剣じゃ攻撃回数は増やせない。アカリさんもライアンを通して剣の事をよく知ってるんだ)
アカリ 6ー7 カンナ
試合時間 1:30
〜実況・解説〜
『さて試合も後半だね。ここまでお互い良い試合をしているというか拮抗してる印象があるね。ヴィーンはどうだい?この試合気になる事はあるかな?』
『そうですね。アカリ様はリードされていますが落ち着いた印象があるますね。まだ勝算があるのかわかりませんが、カンナ様はその状態で逆転されると苦しい状況に追い込まれると思います。カンナ様が思ってる以上に相手に自分の手の内を知られている。4回戦で唯一の1年生ともなれば注目されますからね。カンナ様は新しい策を考案しないと、どんどん対処させていきますぞ』
(出来るならこのままリードを持っていきたい。ここは私と八咫烏さんで積極的に攻撃していこう。試合ももうすぐ1分になる。逆点される前に点を稼ぎたい)
「八咫烏さん戻って、実物顕現せよ」
そのあと「ピッーー」と長めに笛をふく。総攻撃の合図だ。
アカリさんはその場で立ち止まり私達を警戒している。
(ここはフレイルの状態でも内側に入り込んだら逆転されるかもしれないけど、策が決まればこっちのものだ)
私はアカリさんの元に一直線に駆け出す。
八咫烏さんは後ろからアカリさん目掛けて飛んでいく挟み撃ち作戦だ。
しかしまた弾で煙幕を作られる。
(ここで足を止めたらダメだ!!)
「八咫烏さん、上空からアカリさんの位置を探して!!」
煙幕の中ならまだしも外にいれば八咫烏さんも見えるだろう。
その指示の後、鉄球のようなものがこちらへと向かってくる。
『おいカンナ、アカリは外だ。丸腰だぞ!!』
その言葉に違和感を覚える。
だってここにあるではないかモーニングスターが、と思っていたら実物顕現したハリ坊さんだった。
私に気づくと勢いよく足元に転がり、逃げようとしたが間に合わず点が入ってしまう。
『俺が勝ちたい為に、転がっただけだからな。別にアカリに頼まれてやった訳じゃないぞ。俺の為だからな』
その言葉に可愛いというかほっこりしてしまうが今は試合中だ。
煙幕の外に出てアカリさんを探す。
アカリ 8ー7 カンナ
試合時間 1:00
すぐさま煙幕の外に出るとアカリさんが丸腰の状態だった。
(これが最初で最後のチャンスだ。なんとか丸腰の状態で攻撃出来ないかな)
武器を切り替えるさい守護霊に命令が必要になる。
それその物をかき消す事はできないかと思った時あるアイデアが浮かんだ。
私は笛を口にくわえ「ピッ、ピッ、ピッ」と笛をふく。
その動きにアカリさんは耳を傾けじっとしているが3回鳴らすのは合図の中に入ってない。
目的はもっと別のところにあるのだ。
(笛を吹いてる間ならアカリさんは耳を傾けて守護霊に指示を出さないかもしれない。八咫烏さんがそれに気付いてくれれば攻撃してくれる頼んだよ!!)
その言葉通り、八咫烏さんは隙をついてアカリさんの片腕を狙い突く。
アカリ 8ー9 カンナ
試合時間 00:40
そのあと、八咫烏さんは私のところに戻ってくるとこう言ってくれた。
「バカンナにしては的確な指示だったな。練習通りいいコンビネーションが出来てんじゃねぇか」
(八咫烏さんも私のハッタリに気付いてこの発言を言ってくれているんだよね。ここはハッタリをかましておかないと、試合中に弱みを握られたらお終いだし)
「ありがとう八咫烏さん。あと5つ作戦はあるから出来るだけ試したいけど、準決勝もあるから余り手の内は見せられないよね。ちゃんと考えないと」
(本当は手の内なんてもうないけど、嘘から出た誠になるかもしれないし…)
その言葉にアカリさんは警戒し、すぐハリ坊さんをメイスに変え攻撃してくる。
試合もあと40秒だ。あちらも最後の猛攻撃と言えるだろう。
「八咫烏さん戻って、顕現せよ」
体術を使ってもいいが、ここは冷静に剣で戦う。
私なりにアカリさんの弱点を見つけたからだ。
わざとメイスの棒の所で受け流しさせこう言った。
「アカリさん、手元がガラ空きですよ」
そう、アカリさんの武器形状だと手元がガラ空きになり易い。
特にフレイルの状態では1m30cm地点ならまだしも、その内側、自分自身はガラ空きになりやすい。
そのまま受け流された剣で右腕を突き、点数を開かせる。
アカリ 8ー11 カンナ
試合時間 00:20
「確かにそうかもしれないわね。でもそれはカンナちゃんも同じでしょ?ハリ坊ちゃん戻って、フレイルに顕現して。足元がガラ空きよ」
(あと20秒で連続攻撃されたら不味い!!なら)
「アカリさん、そっくりそのままお返しします。八咫烏さん、仕方ないけどもう一つ作戦を使うよ!!」
そのあと「ピッーー、ピッーー」と長く2回笛を鳴らす。
(ハッタリでもいい。これで反応が遅れて逆転されるぐらいなら手段を選んでる暇はない)
その笛の音にアカリさんは「ピタッ」と動きを止めるが八咫烏も同じように動かない。だって剣の状態なのだから。
その隙に私はアカリさんの届かない所まで下がる。
その様子に「ハッ」とアカリさんは気づくがもう遅い。
追いかけてきて、私の走る後ろ足に攻撃を当てると同時にブザーが鳴った。
アカリ 10ー11 カンナ
試合時間 00:00
「…カンナちゃん。もしかして嘘ついてたの?全部ハッタリ?この笛が合図じゃなかったの?」
と呆然としながらもアカリさんが近づいてきて話しかけてくれる。
「いえ、半分は本当で、半分は嘘、ハッタリなんです。試合中に思いつきました」
その言葉にアカリさんは目を見開いて驚いている。
「カンナちゃんって、ライアン君とまた違った強さを持ってるんだね。さっきの試合中の言葉、訂正します。確かにカンナちゃんはライアン君より剣術の腕は劣っているのかもしれない。でもずる賢さは誰よりも1番持ってる。作戦を立てるのも上手だし。私、応援してる。我がままかもしれないけど絶対決勝に行ってライアン君と戦って欲しい。凄く楽しみにしてるから」
「ずる賢い…。まぁ確かに私達にはその言葉がぴったりかもしれませんね」
と2人で笑いながら入退場口にいくとラトゥーシュカさんとシャンランさんがいて、シャンランさんは駆け寄り抱きしめてくれる。
「良くやったヨ、カンナ。流石我の弟子ネ」
「ギリギリだったが良い試合だったな。心理戦というか頭脳戦か。最後の方ハッタリだっただろ、良く思いついたな」
「ありがとうございます。あの、他の皆さんには言わないでくださいね。色々と今後に事に支障が出ますので」
「何言ってるヨ、カンナ。勝てばいいのヨ。悪女とか詐欺師とか言われても関係ないネ」
「だから問題なんです!!私の立場もありますし、絶対に広めないで下さいね」
「でも、歴代のチャンピオンリーグの優勝者にも肩書きがある人もいるしカッコいいんじゃないかな?あってもいいと思うよ?」
「うー、そうですかね?確かにハロウィンの時、ワットさんからカラスを連れてるから「魔女」だって言われたんですけど」
その言葉に3人は笑い出す。
「凄くぴったりだな。歴代メンバーだと、初代のヤンさんは「将軍」、7代目のジュリオさんは「死神」、8代目のガストンさんは「皇帝」か。本人が言った訳ではなく周りが広めた物だけどな」
「へー、色々あるんですね。そのラインラップをみるに本当に「魔女」ってつけられそうなんですけど」
「確かにカンナちゃんとしては複雑よね。私はいいと思うけどな。沢山の作戦案が出てきて、試合をするたびにどんどん強くなってる。まるで魔法でも使ってるみたいだもの。見てる人をハラハラドキドキさせてくれるしね。本当に魔法使いみたい」
そんな話をした後、アカリさんも一緒に反省会に参加したいというか事で4人でシルヴェスタアース寮に向かった。
「次は準決勝クレアとの試合だ。次はかなり厳しい戦いになる。だがここを越えられれば決勝だ。心してかかれよ」
「勿論です。ラトゥーシュカさん」
と言った会話をリビングでしているとワットさんがこちらにやってくる。
「カンナ君凄いね。次はクレア君と戦うの?クレア君も凄い気合入っててさ、訓練場で毎日のように引きこもって練習してるよ」
と1ガロンの大量のアイスをバクバクと食べながら言っている。
「ワットさん、今日はアイスクリームなんですね。やっぱり次の戦いはどちらも気が抜けないですよね。ランタンはどう攻略すればいいですかね?」
その言葉に他の4人は首を傾げている。
「それがさ、良くわかんないんだよね。クレア君って自分の事あまり話さないから手の内も分からないんだよね。でも、クレア君自身そこまで戦闘力がある訳じゃない。カンナ君が組みついたら悲鳴を上げるぐらいね。ランタンは振る回数に応じて火の玉が出てくるって言ってたし、ハロウィンの時も「カーン、カーン」って鳴らしてたでしょ?いつも3つしか出さないから上限があるのかが肝心だよね」
「そこまでわかれば十分じゃねぇアルカ?あとはワットの他にクレアについて知ってるやつはいねぇアルカ?クレアの性格がわかれば作戦は立てやすいヨ」
「ならルイス君かな。明日呼んでみようか。クレア君ばっかり情報あってもつまらないでしょ。カンナ君も仲間である事に変わりないんだからさ。協力するよ」
そのあと、今日の反省会はお開きとなった。
次の準決勝はいつも一緒にいたはずなのに、何故か考えている事が良く分からないミステリアスなクレアとの試合になる。
ワットさんやルイスさんにも手伝ってもらい何とか突破したい。
こうして4回戦は終了したのでした。
No.48を読んでいただきありがとうございました。
さらっと、カンナちゃんに肩書きがついてしまいましたが歴代のチャンピオンをキャラメイクしていた際、名前が決まっていないキャラは作者のイメージや月の名前をそのまま呼んでいて、ヤンだったら皆んな最初英語読みだったので1月の「ジェニュラリー」から「将軍」という意味の「ジェネラル」とずっと呼んでました。
元々、守護霊と武器の戦車は決まっていたのでぴったりかなと思って呼んでいました。
ジャンヌも2月の「フェブラリー」から「フランソワ(仮名)」と呼んだり、マルソも前は3月を意味する「マーチ」と呼んでましたね。
7月のジュリオも武器のイメージから「死神」でアンニュイというかちょっと暗めなキャラが欲しくてそのようにしてます。
ガストンの「皇帝」はパーフェクトという強さもありますが、オーガストの語源の由来自体が初代ローマ皇帝のアウグストゥスに由来しているのでいいかなと思って入れました。
ジュリオはイタリア人ですが、名前の由来はそのアウグストゥスの養父であるユリウス・カエサルのイタリアでの名前となっています。
ヴァンダも9月の「セプテンバー」から「セレスチィア」と呼んでいました。
カンナちゃんが「魔女」と呼ばれていましたが深い意味はありません。
元々、作者はなぜかカンナちゃんの言動に疑いを持っていて主人公としてあるまじき事なのですが彼女の潔白を証明したいはずなのにドンドン胡散臭く感じてしまったんですよね。
多分、カラスを守護霊としてしまったからだと思いますが、逆にカンナちゃんが脇役だったら完全に黒幕ポジですからね。だから主人公に添えて疑いを晴らしたいんです。
作者を惑わす存在として「魔女」と入れさせていただきました。
魔女は元々、医者や看護師、助産師などの昔の医療従事者だったのではないかと言われているので医者の娘ですし、知性もあるのでぴったりだと思います。
次はNo.49「チャンピオンリーグ・準決勝」をお送りします。




