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Guardian・Spirit 〜ガーディアン・スピリット〜ファースト!  作者: きつねうどん
File6 チャンピオンリーグ挑戦
55/64

No.45 チャンピオンリーグ・2回戦

二回連続で遅刻魔です申し訳ありません。あらすじにも追記したのにちゃんと編集できてませんでした。

初めての延長戦で長くなってしまいました。


6月の初めの事、全試合の1回戦が終了し新たなトーナメントが配布された。

それを見てもらおうと、1回戦の終わりと同じようにラトゥーシュカさんや同級生の皆んなに見てもらう。


「2回戦はヴァニラで確定か。3回戦候補にヒデキチがいるな。いずれにしてもカンナにとって苦しい相手だな。防具系と長距離系ならタマミとシュンもそうだがアスピリディオンとシーグリットを呼んでこよう。良い打開策が見つかるかもしれない」

「ありがとうございます。ラトゥーシュカさん」


「カンナさんは羨ましいな。沢山師匠がいるしな。俺は実質メイさんぐらいなものだからな」

「でも、先生は相性もあるから合わないとそれはそれで大変だよー。カンナちゃん、一緒に頑張ろうねー」


そのあと、防具系の武器を持つタマミちゃんとアスピリディオンさんのペアに手伝って貰い、まずラトゥーシュカさんの話を聞き練習を始める。


「いいか、カンナ。ヴァニラは武器が変わって戦闘スタイルがわからない。前回の1stリーグでは氷柱(つらら)を武器に使っていたからな。その戦術を参考にするならヴァニラは点数計算をするタイプだ。試合前半は動いてこない。例え点が取られてもだ。後半から得点差に応じて攻撃回数を増やすタイプだな。理想の試合運びとしては、前半に点を取って後半その分取られないように防御するか、延長戦に持ち込むやり方だ」


「じゃあ、言ってしまえばジャンケンですよね?相手と違う行動をすれば良いんですから。でも、延長戦になったとしてヴァニラさんはどんな戦い方をしてくるんですか?」

「すまないが、俺もそこまではわからないんだ。元々1stリーグの決勝で戦ったぐらいだしな。だが、延長戦は1分だ。そこまでお互い攻撃チャンスもない。精々1回ぐらいだ。だとすれば、勝つには“あの”作戦しかない」


「何ですが?“あの”作戦って?」

「成る程ね〜。ラトゥーシュカの言いたい事はわかるけどヴァニラ相手にそれは難しいんじゃないかな〜?使い慣れて無いとは言え、そこまで隙ないでしょ〜?」

「カンナちゃんー延長戦が終わった後、勝者ってどう決まるんだっけー?」


「…胴体の数で勝者が決まる。あっ!?もしかしてそれ狙いですか!?そんな事出来ます?盾ですよね?」


「良く考えろカンナ、ヴァニラは防具だからそこまで攻撃手段を持たない。しかも突きはほとんど不可能だ。カンナが隙を見せなければな。ヴァニラは2点狙いをするしかない。3点をカンナが取れれば点数も奇数になって+1でリードできる。本戦でもいいし、延長戦でもいい。1回当てる練習をしておかないとな」


「分かりました。でもそうなると盾の内側に入らないといけませんよね?それかヴァニラさんを外側に出させるか。剣ではそれが不可能です。なら体術か実物顕現しかない。ちょっと考えさせて下さい。タマミちゃん、アスピリディオンさん力を貸してもらってもいいですが?」


「勿論だよ〜。ヴァニラにも隙があるかもしれないしね〜。対策を考えて出来る事は全部やっておこうよ〜」

「傘を開いたら私もヴァニラさんと同じ感じで出来ると思うし、良いシュミレーションになると思うよー」

そのあと、4人で対ヴァニラ戦に向けて打開策を考えた。

そして2回戦当日を迎える。


選手の控え室で、先日の特訓の時にまとめたノートに書いてある策を1つ1つ確認するが、

「…どうしよう、策は沢山あるけど決め手がない」

そう、一応やり方は存在するのだが決定打がない。

ヴァニラさんの行動が読めない為、その策に応じてくれるかがわからないからだ。


「こうなったら全部試すしかないよね」

そう言いながらポケットの中にリーグ戦用の弾をいれる。

これも出た案に使う物だ。

盾で攻撃されなくても、私が自発的にこの弾を破壊すれば煙は発生する。


〜実況・解説〜

『さて、今回は2回戦となりこの時点で半数以上は脱落してるという中で清らかな処女達がどんな試合を見せてくれるのかとても楽しみだ』

『今回の試合は剣と盾。(まさ)しく対極の存在となるこの武器達、皆さんもどちらが強いのか疑問に思われるかと思いますが、個人的には上級生で尚且つ、扱いに慣れているヴァニラ様の方が優勢に思われますがヴィーン様はどう見ますか?』


『フレー、フレーヴァニラ様!!頑張れ、頑張れヴァニラ様!!…おっと失礼いたしました。剣と盾の話でしたかな。ヴァニラ様も今大会に向けて練度を積んで参りました。ですがヴァニラ様は防御に徹するだけで攻撃手段を持ち合わせていません。1回戦も1回のみの攻撃でした。防具は隙を見せてはいけないのです。だから練習をしているとは言え、攻撃して隙を作る訳にはいきません。カンナ様との得点差にもよりますが、焦りを感じれば攻撃を開始してその分隙が生まれるでしょう』

『じゃあ、そろそろ試合を始めようか?選手は試合場内に来てくれるかな?」


その言葉通り、私は試合場内へと足を踏み入れる。

その側にはヴァニラさんとルイさんがいた。

「カンナと戦える日が来るなんて思いもしなかったわ。対戦相手が決まった時からずっとワクワクしていたの。盾と鏡だったらまともに試合出来ていなかったでしょうね。剣と盾、優勝候補であるライアンと戦う前の良いウォーミングアップになりそうだわ」

「私もヴァニラさんと戦えるのを楽しみにしていました。打開策も考えてきました。あとは実行するだけです。さぁ、はじめましょう剣と盾どちらが強いのかここで決着をつけてましょう」


審判「両者白線の前へ、武器を用意する者は顕現を」

「ルイ、顕現して」

その言葉に「ドスッ」と音を響かせながら大きな盾が出てくる。

「八咫烏さん、顕現せよ」

審判「それでは、始め!!」


    ヴァニラ 0ー0 カンナ

     試合時間 3:00


(まず、本線の3分で胴体を一回狙う。そして点数を+1の奇数進行にする。焦らず自分のペースでやればいい。積極的に攻撃すると逆に相手につけ込まれる)

剣を構えはするものの、攻撃に転じる事はなく自分でも嘘のように冷静だ。

でも、隙を見せたら一気に点を持ってかれる。

ヴァニラさんだって攻撃手段が無い訳ではないのだから。


『ヴァニラどうする?相手も動かないみたいだけど?』

「いえ、このままでいいわ。カンナは間違いなく策を持っていてそのチャンスを狙っている。それだけでも良い情報だわ。私達はそれがくるのを待っていればいい。ここで攻撃したら間違いなく負けよ。ルイも分かってるでしょ?」


「八咫烏さん、1つ目の作戦から行くよ。これでヴァニラさんがどう言う反応をするか見ておきたい。戻って実物顕現して」

そのあと、すぐにリーグ戦用の弾をばら撒き八咫烏さんに突いて貰い破壊する。

辺りには煙幕が立ち込めお互いの位置がわからない状態だ。


「ミランダも同じ方法を使っていたわよね。攻撃してくるのかしら?今、実物顕現してるから丸腰よね。…カンナは自分と八咫烏どっちをマークするのか見たいのよね。ルイ、気を抜かないで防御の体制を取りましょう。どちらも点が取れるのは厄介よね」


(盾を持っていればヴァニラさんは攻撃出来る。でも実物顕現の状態なら点は稼げない。ヴァニラさんは私と八咫烏さんをスルーして防御している。私はノーガードの筈なのにだ。やっぱり舐められるな私。ヴァニラさんは私じゃなくて側にいる八咫烏さんを警戒してる可能性がある。だから動こうともしないんだ)


この作戦で私が見たのは、ヴァニラさんが八咫烏さんと私どちらかを警戒しているかだ。

これによって今後の作戦が変わってくる。

ヴァニラさんが試合をしている資料やデータが少ない。

少しずつでもいいから相手の反応が見たいのだ。

ヴァニラさんは八咫烏さんを警戒してる節があるなら…。


「八咫烏さん、そのままヴァニラの近くを旋回してて。出来るだけ隙を作ろう」

『なら、弾を貸せ。あいつらの前で爆発させる。持ってるだけでも警戒すんだろ』

そのあと、八咫烏さんは私の所に戻って来て、弾を咥えて指示通りヴァニラさんに近づく、その動きに彼女も警戒してるようだ。


       ヴァニラ 0ー0 カンナ

        試合時間 2:30


〜観客席〜

ワット「今の所、カンナ君が試合の流れを作ってる感じがするよね。反対にヴァニラ君は全然動かないんだね。後半動くのかな?」

ラトゥーシュカ「だが、カンナの行動は実質点稼ぎにはならない。点を取る為の布石だからな。それを生かせるかは本人次第だろ」

ヨハンナ「ヴァニラちゃん結構慎重なタイプだしね。でも、隙が生まれればカンナちゃんも勝機があると思うよ」


「背後に来られると怖いわね。出来るだけ正面を向いておきたいけどカンナの動きも気なるわ。ここは分担しましょうか?ルイ戻って、実物顕現して。カンナをマークしておいて、私は八咫烏をマークするわ」


(ヴァニラさんが盾を手放した。チャンスは今しかない、絶対ものにする!!)

その場合、私と八咫烏さんの連携プレーが必要だ。

まず、八咫烏さんがヴァニラさんの前で弾を爆発させる。

そのあと、ヴァニラさんは自分に攻撃が来ると思い込む。

ルイさんも一緒だ、前に出て庇うかもしれない。

そうすると自然に位置が反対になり、私の目の前にヴァニラさんが来る。

そこを一気に叩く。


(結構運が絡むけど、やってみる価値はある。これをやるとヴァニラさんは八咫烏さんから私へマークを移す可能性が高い。試合の流れも変わる)

ジリジリと煙幕が薄い外側へ足を進める。


『ヴァニラ、カンナが動いてる。攻撃の準備をしているのかもしれない』

「ありがとう、ルイ。そのまま警戒しておいて」

その言葉の後、タイミングを見計らい八咫烏さんが弾を爆発させる。

(流石八咫烏さん、言わなくても私のやりたい事わかってる!!)


ヴァニラさんとルイさんは煙幕と煙幕の間に挟まれた状態だ。

「八咫烏はどこにいるの?ルイ、位置はわかる?」

『その前にヴァニラ盾を戻さないと攻撃を防げないよ』

そう言いながら、ルイさんはヴァニラさんの前に立ち庇っているようだ。


『お前ら遅いぞ、俺様達はここだ!!』

その言葉にヴァニラさんは反応し、思った通りこちらを向いてくれる。

弾を爆発してもらった後、私はすぐ八咫烏を剣に変えているのでルイさんがいる方向には誰もいない。

私達はすぐさまヴァニラさんに駆け寄り、突きをいれる。

これで本線のミッション完了だ。そのまま奇数進行で試合を進める。


     ヴァニラ 0ー3 カンナ

      試合時間 2:10


〜観客席〜

タマミ「やったー!!先制点はカンナちゃんだよー、しかも3点だしいい調子だねー」

アスピディオン「でもさ〜この奇数進行は調整できるんだよね。ヴァニラもそれは分かってる。自殺点をしてくる可能性があるよね〜。怖いな〜」


「これは上手く誘導されてしまったわね。でもカウンター攻撃を仕掛けるのは今じゃない。我慢強い方だと思ってるもの。ここは耐えてカンナをマークする方針でいきましょう。それに偶数進行にしなきゃ」


〜実況・解説〜

『さて、もうすぐ1分が経過しようとしてるけど、今の所カンナがリードしてるみたいだね。だが、油断できないし、しないだろうね。そのままリードしていくのかそれともヴァニラがカウンター攻撃を仕掛るのかとても楽しみだよ。いずれにしてもここから試合の流れが変わるだろうね』

『そうですね。この攻撃でヴァニラ様もカンナ様に対する見方が変わってくる筈です。カンナ様は知的ですし、実力もある方です。決して油断してはいけません。試合ごとの進化しているお方だと私は思います』


「試合時間はまだ2分ある。ここは自殺点で偶数進行にしましょう。いくらでも点は取り返せるわ」

とヴァニラさんは胴体の防具を叩き自分で点をいれる。

(しまった。自殺点ならいくらでも入れられる。点を調整するのはヴァニラさんでも出来るんだ。上手くいったと思ったけど失敗だったかもしれない。

こうなったら引き分け狙いでもいい。胴体の回数は私の方が多いんだから)


       ヴァニラ 0ー6 カンナ

       試合時間 2:00


〜観客席〜


ヒデキチ「今、カンナ殿の方がリードしているのだな以外な展開だ。上級生相手にここまで堂々と戦えるのなら勝ち上がってくるやもしれん」


ライアン「いや、まだわからないぞ。剣にしても弓にしても盾との相性が悪い。その相性を跳ね除けるには技術と経験が必要になる。カンナにはそれがまだない。これからだってそうだ、チャンピオンリーグでは様々な学年と武器に対応出来る力がなくてはいけない。まぁ、歴代の優勝者達はそれ関係なく絶対的な強さで勝利を掴んできたはずだけどな。今回の優勝者もそうゆう人なんだろう」


ヒデキチ「なるほど、しかしライアン殿もその候補であろう。しかし、上には上がいるものだ。同じ優勝者でも強さが異なる。本当の頂点に辿り着くには何年も鍛錬が必要だろうな」


「あと残り1分になるまではこのまま防御するわ。カンナはどう出るかしら?」

「八咫烏さん、ここは2点狙いで行こう。あと1分で出来るだけ点を稼ぐ。残り1分は防御に回るよ」

ヴァニラさんは足元が少しだが見えている。完全ガードでは無さそうだ。

そこを狙ってなんとか点を稼ぐ事は出来ないだろうか?


(その為にはヴァニラさんの隙を作る必要がある。アスピディオンさんの試合の時、走ると防具は隙が出来るってミランダさんが言ってた。何とか走らせる事はできないかな…)


「ヴァニラさんが動揺するもの。大切なもの?…八咫烏さん、お願いしたい事があるんだけどいい?ほら八咫烏さんってキラキラしたものが好きだよね?」

『そうだけどよ。キラキラしたものなんてあったか?…カンナ、お前性格悪いな』


「後でちゃんと返すし、私も裏生徒会に入って悪い子ちゃんになっちゃったみたい。案外似た者同士だよね私達。…自分で言うのもなんだけど狡猾というかズル賢いと思う。これで行こう。お願いね、八咫烏さん。戻って、実物顕現して」

そのあと、ヴァニラさん目掛けて飛びたっていく。

ヴァニラさんは警戒姿勢だが、点を狙いに来たのではない。

その胸元につけているキラキラしたものを奪いに来たのだ。


「もらっていくぜ。文句ならカンナに言えよな」

『お願いそのブローチを返して!!大切な物なの!!」

とヴァニラさんは手を伸ばしながら八咫烏さんを追っている。

自分で言うのもなんだがこの作戦は酷すぎる。

ヴァニラさんの恋心を踏みにじる行為だ。


〜観客席〜


ワット「あはは、カンナ君悪い子ちゃんだね。これじゃあ完全に怪盗というか悪者だね」

ラトゥーシュカ「だが、相手がヴァニラだと罪悪感がないな。他の奴らも笑ってるし、ヴァニラは必死かもしれないが茶番にしか見えないだろうな」


「八咫烏さん、そのままヴァニラさんの腕を狙って!!」

八咫烏さんは帰り際にヴァニラさんの出している右手を掴み点を取って帰って来る。これで8点リードだ。


     ヴァニラ 0ー8 カンナ

      試合時間 1:30


「まさかカンナがこんな事をするなんて思わなかったわ。ルイ、予定より早いけどブローチを取り返すついでに逆転するわ!!絶対に返してもらわないといけないもの」

『取り返すついでに逆転するんだね。ヴァニラらしいよ。じゃあ、これから反撃に出るよ』


「八咫烏さん、ブローチは交互に持とう、そうしないと凄い怖い事になりそう!!」

今にもヴァニラさんは怖い形相で盾を持ってるにもかかわらず凄いスピードでこっちにむかって来る。

まず、私はブローチを袖に隠し、ガードの姿勢に入る。

ガードの姿勢はいいものの、剣は胴体しかガード出来ない。


「ルイ、盾を縮小して。攻撃体制に入るわ」

片手で持てるぐらいの盾に変え、前屈みに走る姿勢のまま右足を狙われ攻撃が当たってしまう。

(ヴァニラさんの攻撃は早すぎて反応出来ない!!)


      ヴァニラ 2ー8 カンナ

      試合時間 1;10


「どこにブローチを隠しているのかしら?返してくれるまで攻撃を続けるわよ」

と満面の笑みで言われるので恐怖心が増す。

こんなに怖い試合は初めてだ。


「胸ポケット?それとも裾の所に隠しているのかしら?」

と胴体や左腕を確かめるように攻撃してくる。

正解は右腕なのだが、いっそのことバラしてしまった方がいいかもしれない。


      ヴァニラ 7ー8 カンナ

      試合時間 00:40


(不味い、1点差だここで攻撃されたら逆転される!!あと40秒なら攻撃した方がいい。胴体狙いにしよう。捨身でも同点なら勝機はある!!)


「ヴァニラさん、ここにブローチがあります!!お返しします!!」

とブローチを投げるようにだが返した後、大事そうに握っているヴァニラさんに突きを入れる。


    ヴァニラ 7ー11 カンナ

    試合時間 00:20


「これで一安心とはいかないわね。後、4点よ。同点を狙うわ!!」

「ここで逃げきれれば3回戦に行ける。なんとか堪えないと!!」

しかし、ヴァニラさんも粘り強い。

流石カウンター攻撃を得意とするだけある。

ガードする私をの手元を狙い2点、4点と剣が飛ばされる程の攻撃を受け同点になってしまった。


      ヴァニラ 11ー11 カンナ

       試合時間 00:00


〜実況・解説〜


「本線はここで終了。ここで延長戦に入るね。試合時間は1分。それでも同点の場合は胴体の回数だね。さぁ、どちらが勝者になるのかな?凄い楽しみだよ」


     ヴァニラ 11ー11 カンナ

      延長戦 1:00


(胴体の回数は私の方が多い。ここは逃げきるか胴体狙いでいきたい。ヴァニラさんは1回だけ胴体に攻撃してる。盾の大きさが変えられるなんて知らなかった)

「八咫烏さん、絶対に勝つよ!!

私は残った全ての弾を剣で破壊していく。

今はなんとか隠蓑(かくれみの)を作りたい。

壁際まで下がり八咫烏さんを霊体に戻して相手の場所を探してもらう。

シュン君がやっていた作戦を使わせてもらった。


「10秒したらここに戻って来て。それまでにヴァニラさん達の位置を確認して来て」

そのあと、八咫烏さんは飛び立ち周囲を観察している。

武器が手元にないのは不安になるが私には体術がある。

近づかれても対応できるだろう。そのあと、八咫烏さんが戻って来る。


「八咫烏さん、どこにいた?」

『右側の壁に沿って移動してるな。盾は小さいままだ。攻撃体制だな。点を狙ってるぞ。時間的にもお互い最後だ。ここは逃げるより立ち向かう姿勢の方がいいかもな』


「なら相手を拘束した方がいいかもね。ヴァニラさんの動きを止めればルイさんを実物顕現してくる可能性がある。八咫烏さんはルイさんのマークをお願い」

『分かった。試合もあと30秒だ。絶対勝つぞカンナ』

呼吸を整え、合気道の構えの姿勢を取る。


右側からヴァニラさんが来るのを待ち構える。

煙の中から人影が見える、ヴァニラさんだ。

私はヴァニラさんの左腕とその関節を掴みそのまま地面に伏せさせるように拘束する。

胴体、左腕に点が入りこれでゲームセットだ。


    ヴァニラ 11ー16 カンナ

    試合時間 00:00


「何、今の拘束技!?さっきは力負けしていなかったはずなのにどういう手を使ったの!?」

「これは一教というジャンルの技の一つなんです。色々種類はありますけど、これは相半身片手取りという技ですね。自分に点を入れない為にも小さい動きで効果のある技が必要ですから」


「…やっぱりカンナは凄いわね。次はヒデキチが相手よ。苦戦するでしょうけど頑張って。応援してるわ」

「はい、ありがとうございます。自分で言うのもなんですが私、結構酷い事してますよね。ブローチの事改めて謝罪させて下さい」


「いいのよ、使えるものは何でも使わないと。それが本来の戦いだもの。…怒ってないわ、本当よ?」

とそのあと握手を交わしてのだが凄い強さで握られた気がする。

私が悪いので仕方ないのかもしれない。


そのあと、ラトゥーシュカさんと合流し試合のコメントをもらった。

「何とか堪えられたな。いい試合だったかどうかは別として、勝った事はひとまず喜んでおけ。3回戦はシュンとシーグリットと一緒の対策を考えるぞ」

「はい、これからもよろしくお願いします」

そんな話を2人でしているとヴァニラさんが近寄ってくる。


「まぁ、私が知らない間にそんなに仲良くなってたの?ずるいわラトゥーシュカ、教えてくれてもいいじゃない」

「仲間だからと言って自分の事を全部話す必要もないだろ。カンナが剣に変わって使い方を教えて欲しい頼まれたんだ。コーチというやつだな」


「確かにラトゥーシュカなら教えるのも上手だし実力もあるから適任よね。シャンランは天才型だから教わっても擬音語しか言わないんだもの。私は理解出来なかったわ」

「へぇ、お互いに教え合う仲間なんですね。ライバルというか、切磋琢磨し合える凄く素敵な関係ですね。私もそんな仲間が欲しいです」


「カンナは恵まれている方だと思うぞ、師匠がいすぎるぐらいだ。さぁいつもの所で、反省会するぞ」

そのあと、ヴァニラさんもついてくる事だったので3人で一緒にシルヴェスタアース寮に向かった。

次は3回戦だ。どんな戦いになるか分からないが剣と弓では相性が悪い。

なんとか打開案や弱点を見つけたいと思う。

こうして2回戦は終了したのでした。

No.46を読んでいただきありがとうございました。

これはカンナちゃんが酷いんじゃなくて作者が酷すぎます。

思いついたものは実行したい人なのでブローチもとっさに思いついて描写しました。

次はNo.46「チャンピオンリーグ・3回戦」をお送りします。

日時は変えずに8/28の16時投稿予定です。

遅れる場合はあらすじに追記いたしますのでよろしくお願いします。

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