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Guardian・Spirit 〜ガーディアン・スピリット〜ファースト!  作者: きつねうどん
File6 チャンピオンリーグ挑戦
54/64

No.44 チャンピオンリーグ・1回戦

投稿が遅れてしまい申し訳ありません。出来立てホヤホヤです。

スフィンクスが杖になる理由は有名な謎解きの答えにあります。

「朝は4本、昼は2本、夜は3本の動物は何?」という謎解きの答えは「人間」ですが、3本の所で老人は杖をつくから3本だと言う説明があります。ミイラの棺にも手に杖が握られていますので縁のある武器です。

望遠鏡になれるのは、スフィンクスが戦いを見守る存在だからです。

カンナちゃん視点だと観客席のメンバーはわからないのでセリフの横に名前を入れています。

いよいよ始まるチャンピオンリーグの1回戦、私は放課後すぐにコロシアムに赴き準備を始まる。

試合前にいつも履いているブーツの紐を結んで椅子から立ち上がった。

顔を2回「パン、パン」と叩き、目を覚ますと同時に気合をいれる。


「八咫烏さん、ここまで来ると凄い緊張するね。タマミちゃんやシュン君もそうだけど、こうやって1つ1つの試合を勝ち抜いてきたんだよね」

『何当たり前の事言ってんだよ。ほら行くぞバカンナ。今まで練習してきた事は裏切らねぇ。今持てる力を相手にぶつけろ。そうすれば自ずと道は開ける。勝利へ俺様が導いてやる。この勝負、絶対勝つぞ!』


「勿論、どんな相手だろうと私は全力で戦うよ。ミランダがと約束したんだもん。絶対に勝って見せる」

そのあと私の試合時間となり、深呼吸しながら入退場口へと向かった。


〜実況・解説〜

『やぁ、みんな待たせたね。チャンピオンリーグの実況と解説は、この世で1番美しい白馬である僕、ユニコーンと」

『ラントユンカー様に代わりまして私、アンペルマンがお伝えします。皆さまよろしくお願いします』

『ビィーンも試合に出れませんので、参加いたしますぞ』


『白黒ついたいい組み合わせじゃないか。僕たち守護霊も出番が欲しいからね。作者が「…あれ、守護霊全然喋ってないじゃん!!作品タグ詐欺になっちゃうよ!!」とか一ミリも考えてないからね。キャラの濃さ、人間≧動物とか中途半端なタグをつける作者が悪いのさ』

そのあと、後の扉から「ドンドン」と何度も叩く音が聞こえる。


「ユニコーン達、早く部屋に入れなさい!!試合始まっちゃうでしょ!!」

『おっと、ハニーが呼んでいるみたいだけどここはスルーしておこう。さて、次に始まる試合は1年生同士の試合だね。偶然にも同じドラゴニクヴァルガンのお嬢さんと野郎のアーリフか。どうして男女混合なんだろうね。清らかな処女が少なくて嫌になってしまうよ。次は女子同士の試合を希望するね』


『ユニコーン様は自由というか辛辣ですね。武器は剣と杖となっております。あまりリーチというか攻撃範囲が変わらない近接系の武器同士ですがヴィーン様はどんな試合になると思いますか?』

『そうですね、やはり私としてはお互いの武器の熟練度や体格差が鍵になると思いますぞ。その点で言うと、カンナ様よりアーリフ様の方が武器を使い慣れているのもそうですし、男子というのもあって体格も有利に見えますね。カンナ様はそれをどうカバーするかが重要になってくると思いますぞ』


『どうやら2人とも試合の準備が出来たみたいだね。選手は試合場内に来てくれるかな』


(実況と解説、守護霊さん達に変わったんだ…)

と気が抜けて、ボケっとしていると八咫烏さんに突かれる。

『おい、てめぇやる気あんのかよ!!試合前に気を抜きやがって余裕か』

「ちょっと、皆んなの前でやめてよ!!」

そのやり取りに目の前にいたアーリフ君が笑っていた。


「やっぱりカンナ達は面白いね。でも、本気で挑んでもらえないと困るな。それで勝っても説得力ないしね」

「それはこっちのセリフだよアーリフ君、私が勝って次の2回戦に進むから」

とお互い目と目を合わせ見つめ合う。


〜観客席〜

アポリナル「あーもう、どないしたらええねん。どっち応援しよ。めっちゃ悩むわー」

ヨハンナ「だったら、2人とも応援すればいいんじゃないかな?アポリナルさん」

アポリナル「それ、めっちゃええ案やね。2人とも頑張りーや」


シュン「ラトゥーシュカさん、カンナさんの実力だとこの試合勝てそうか?」

ラトゥーシュカ「そんなの試合が始まってからじゃないと分からないだろ?シュンが緊張してどうする。一つ一つの試合を全力でやるしかないんだ。シュンならわかるだろ?カンナを信じろ」

タマミ「カンナちゃんー、頑張ってねー」

ルーシー「負けたらボコボコしにしてやるの!!」

ラントユンカー「アンペルマンに実況と解説を任せたからな。たまには試合観戦もいいな」


審判「両者白線の前へ、武器を用意する者は顕現を」

「スフィンクス、顕現して」 「八咫烏さん、顕現せよ」

審判「それでは、始め!!」


      アーリフ 0ー0 カンナ

      試合時間 3:00


両者武器を構え、お互い睨み合いながら相手側の動きを待っている。

(ここは、最初我慢比べだ。相手に攻撃して、気を抜いたらカウンター攻撃が来る。私はそこまで命中率が高くないから攻撃回数を増やせない。チャンスを作って一つ一つ当てるしかないんだ)


アーリフ君は杖の使い方を熟知している筈、私も試合前に杖を扱う動画を見たけど両手で端と端を持つので距離感がわかり辛い。

目の前にしたら尚更だ。

(ここは剣を囮にして、2段攻撃にしよう)


私は剣を持った勢いのまま、アーリフ君に突きを入れようとする。

それをすかざすアーリフ君は杖で押さえつけ、軌道を変えようとする。

私はその場で剣を離し、杖を避けながらそのまましゃがみ込み右腕を出す。


「八咫烏さん、戻って。顕現せよ」

「しまった!!」


私に合わせ剣が出てくると、そのままアーリフ君の右足首に攻撃が当たる。

これで、先制点だ。

そのあと、私はライアンさんのように剣を持ったまま抜き去る事は出来ないので一回剣を霊体に戻し、アーリフ君の反対側に行った後、剣を出す。

ルイスさんは重い武器を持っていたので、攻撃位置に合わせて手を出し、武器を顕現させていた。

いわゆる、これまで見た試合の合わせ技と言った方がいいのだろうか?


       アーリフ 0ー2 カンナ

       試合時間 2:40


〜観客席〜

ライアン「まさかカンナの武器が変わってるなんて思わなかった。しかも俺と同じ剣なんだな。型は違う見たいだけど、あいつ結構練習してるだろ。手を見ればわかる。俺も始めたばかりの頃は肉刺だらけだったからな」

ルイス「試合を見に来てよかっただろ?生徒会の仕事も大事だけどよ、たまには気分転換しねぇと。まぁ、軽々一回戦突破してるライアンに言うセリフじゃないけどな」

ライアン「相手も4年生だからな、軽々ではないぞ。4年生は案外一回戦が壁になるかもな。ここで半分は脱落する。アカリも勝ち上がってるしな。これからが楽しみだ」


「流石だねカンナ。でも僕も負ける訳にはいかないからね。スフィンクス、逆転するよ!!」

『勿論です。私も眺めているだけではありません。実戦だって感心はありますよ』

アーリフ君は私の真正面に合わせて移動し、私との距離感を分からなくさせてようとしている。

(どのタイミングで杖が出てくるか凄い怖い。鏡じゃこんな事考えてもいなかった。隙なんか見せられない)


お互い我慢比べだ。ジリジリと近寄りはするものの攻撃してこない。

しかし、途中で「ピタッ」と杖が止まる。

その動作に私も同じように立ち止まり隙を見せてしまった。

次の瞬間、内側で持っていた手を外し、片手で杖を回転させ私の右腕に当てる。

自分の心の弱さが露呈した事もあり、凄く悔しい2点だ。


       アーリフ 2ー2 カンナ

        試合時間 2:20


〜観客席〜


ラトゥーシュカ「やはり近接武器同士は心理戦になるよな。勝負事には精神力が付き纏うと言う事か」

シュン「俺も読み合いは苦手だな。相手の気持ちがわかるなんて神様ぐらいじゃないか?自分の気持ちも整えるのもそうだし、相手の心の動きを読み取る力も必要だろう?」

タマミ「でもさー、シュン君は結構大丈夫そうじゃない?相手から読まれにくいし、自分も心を読まないタイプだよねー」

ルーシー「凄いわかるの!!シュンは鈍いからそれはそれでいいと思うの!!」

シュン「鈍い?俺がか?確かに周りから言われるけど、自分ではしっかりしてる方だと思うぞ?」

シュン以外全員(そう言う人に限って天然なんだよなー)


『落ち着いていけよカンナ、まだ2分ある。相手が自分より技術があるのは仕方ない。でも、お前だって怠けていたわけじゃねぇ。俺様が1番良くわかってる。お前には沢山の知識と経験がある。それを見せてやれ』

「勿論、剣術だけじゃその先には辿り着けないもん。私の全てを使ってこの試合勝つよ!!」


アーリフ君は杖を構え、警戒している。そう、それでいいのだ。

私“だけ”警戒いていればいい、私はアーリフ君の手元目掛けて突きを入れようとする。

剣が杖の間合いに入った後、すかざすこう言った。

「八咫烏さん、戻って。実物顕現して」

その言葉にアーリフ君は「はっ」と気が付き八咫烏さんに目を向けている。

(私は自分に技術がない事はわかってる。だから私と八咫烏さんだったらアーリフ君は八咫烏さんを警戒する筈。相手の心理を読まないと。でも、私だって出来る事はある)


私はそのまま杖を持ち、アーリフ君の持ち手と持ち手の間部分を掴み回転を入れる。

アーリフ君は私を警戒していなかったのですんなりと杖を奪う事が出来た。

そのまま、杖で胴体を突き3点がはいる。


      アーリフ 2ー5 カンナ

      試合時間 1:50


〜実況・解説〜

『さて、試合のそろそろ後半になってきたね。今の所お嬢さんがリードしてる見たいだね。アンペルマン、君にはこの試合今後どんな展開になるとおもう?』

『そうですね、お互い攻撃回数は少ないですが命中率は高いです。後半になるともっと攻撃回数が増えてくるでしょう。そこでどれだけムラを出さずに試合運びを出来るかが重要になってくると思いますよ』


(今、私がリードしてるけど、まだまだ手が抜けない。1:30ならいくらでも点は稼げる。アーリフ君も落ち着いているし、何か案がある筈。最後まで油断しちゃダメ!!)


「スフィンクス、そろそろ始めようか。戻って、実物顕現。カンナを追い込むよ」

そのあと、アーリフ君はスフィンクスさんに跨り、私達を追いかけてくる。

(スフィンクスさんは実質攻撃出来る手段がない。アーリフ君はこれをして何の意味があるの?)

そんな事を考えながら、スフィンクスさん追いつかれないよう走り回る。

その自分の動きである事に気づいた。


「八咫烏さん、戻って実物顕現して。アーリフ君は点を取ろうとしてるんじゃない。私の体力を削ろうとしているんだ。アーリフ君達を妨害して。彼らの動きを止めて来て」

そのあと、八咫烏さんすぐさまアーリフ君とスフィンクスさんの元へ飛び立ち羽をバザバザさせて威嚇している。

少しだが効果はあるだろう。目眩しにはなる。

壁際まで追い込まれていたら大変な所になる所だった。


「流石だねカンナ、君に小細工は必要ないのかな。もうすぐ1分だ、真っ向勝負で行くよ。スフィンクス戻って、顕現して」

そのあと、すぐさま私に近づいてきて杖を構え攻撃を仕掛けようとしている。


私は丸腰の状態なので、すぐさま八咫烏さんを戻し、武器を出す。

(でも、アーリフ君の方が反応が早い!これじゃ間に合わない!!)

ガードするもののその間をすり抜けるように、胴体に突きがはいる。

残り時間45秒で同点になってしまった。


      アーリフ 5ー5 カンナ

      試合時間 0:45


〜観客席〜

ライアン「残り45秒で同点か。カンナはまだまだ反応が遅いな。今の場面、少しでも早く反応出来てたらガード出来ただろ。何か昔の自分を見てるみたいで嫌になるな」

ルイス「反応が遅くて姉貴に負けたんだろ。姉貴は自慢する様に言ってたからな」

ライアン「ルイス、やめてくれ。それは色んな意味で嫌な気持ちになるだろ」


(不味い、あと30秒しかない。ここで決めたいけど自分の実力が乏しいのが嫌になる。ここで負けたくないのに何も案が出てこない)

ここに来て足が竦み手が「ガタガタ」と震えてしまう。

相手に弱味を見せるのは絶対ダメな筈なのに、それを抑える事が出来ないのだ。


『おい、バカンナ。いいか、お前は強い。もっと自分に自信を持て。弱い事は恥じゃねぇ。大事なのは弱い事を自覚した上でどう行動するかだ。俺様は何も言わねぇ、お前の意思で決めやがれ』


「私は勝ちたいよ。この剣勝ちたい。まだまだ私は未熟かもしれないけど、その先に進んだらいつか強くなるかもしれない。私は先に行きたい!」

『それなら有言実行してみせろ。俺様は嘘を付く奴が嫌いだ。お前がこの剣に相応しい人間か見せてみろ』

「うん、わかった!!」


あと、30秒しかない。お互い同点だ。

なら最後の一撃にかけるしかない。

剣を使って攻撃したいから、相手より早く反応しなければいけない。


(なら、ライアンさんのように突き狙いが1番いい。それでいこう!)

私は最後の攻撃に賭け、アーリフ君へと走りだし自分の意思に反して剣を大きく振りかぶる。

「何やってるのカンナ。それじゃあ攻撃は当たんないよ!」

その言葉通りアーリフ君は杖で剣をガードしようとしている。

その瞬間を私は見逃さなかった。


「八咫烏さん、戻って。また顕現して!!」

すぐ手元に戻し、剣を大きく振りかぶればアーリフ君も自然と手が前にでる。

私は右腕を狙い突きを入れた。これで試合終了だ。


       アーリフ 5ー7 カンナ

       試合時間 00:00


「…負けた。もしかしてカンナ、序盤と同じ動きしてたの?だったら尚更わかってた筈なのに、凄い悔しいよ。僕、カンナの事、心のどこかで油断していたのかもしれないね。悔しいけど認めよ。次の2回戦も頑張ってね。僕も反省して次に繋げるよ」

「うん、でもお互いギリギリだったね。私も最後まで勝てるか分からなかったよ。アーリフ君だってまだまだチャンスはあるよ。次に向けて頑張って!私も頑張るから」

そのあと、お互い握手を交わし、入退場口へと向かった。


入退場口に向かうと同級生の皆んなとラトゥーシュカさんがいた。

「カンナさん。一回戦突破おめでとう。次はシャッフルだからな。どんな相手が来るのかわからない。練習しつつ対戦相手が決まるのを待つしかないな」

「そうだよねー、2回戦カンナちゃんは誰と戦うんだろー?それによっても今後の組み合わせも決まるよねー」

「カンナは良く頑張ったの!!アーリフは次頑張るの!!」


「勿論だよ、僕もカンナの練習に付き合ってもいいかな?やっぱり一回戦だけじゃ物足りないよ。反省会もしたいし。どこかいい場所がないかな?」

「私、いつもラトゥーシュカさんと一緒にシルヴェスタアース寮でやってるんだけどよかったら一緒に行こうよ。私も反省会したいし」

「もうすぐ今日の試合も終わるしな。アンペルマンを呼ぶか。今日は大人数だな」

そのあと、ラトゥーシュカさんと合流してシルヴェスタアース寮に向かい、リビングで集まった後、ラトゥーシュカさんの話を聞く。


「カンナは慣れない中、上手く体術も組み合わせて戦えていて良かった。元々カンナは戦術理解があると思っている。それはそのまま生かしていけ。次の2回戦だが対戦相手がまだ決まっていない。4〜1年生の全試合が終わってからシャッフルだからな。学年や武器系統もわからない。そこでだ、お前達1年生の力を貸して欲しい。長距離、防具、近接、あらゆる武器に対応する力がカンナには必要だ。その特訓に付き合ってくれ」

そのラトゥーシュカさんのお願いに皆んな頷いてくれる。


「なら僕は記録と分析係につこう。僕は戦えないが同級生を全力でバックアップする」

そのあと、反省会をして今日はひとまず解散となった。

全学年の一回戦が終了するまで対戦相手がわからない。

不安もあるが、ドキドキやワクワク感もある。

その数日後、2回戦の相手となる生徒が発表された。



No.45を読んでいただきありがとうございました。

一回戦は同学年同士で消去法でアーリフとわかりますが、2回戦からは学年別に出ていなかったメンバーである。ヴァニラ、ヒデキチ、クレア、アカリ、ライアンこの5人から対戦相手が決まります。

いずれにしても上級生との試合になりますので苦戦が強いられますがこれでも大会レベルとしては下げた方です。作者が考えたガチな組み合わせで一回戦は1年生固定、決勝はライアンで固定してしたとして。

シュン、アスピリディオン、クレア、ミランダ、シーグリット、ライアンこの組み合わせでしょうね。

一回戦から殺しにかかってます。完全に詰みです。

次はNo.45「チャンピオンリーグ・2回戦」をお送りします。

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