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No.39 4thリーグ・決勝

今回の試合は結構飛びねけてますね。試合最高得点になりそうです。

いよいよ決勝戦が始まる放課後の事コロシアムに向かう為、授業が終わった後それ行きのバス停の前で待っていた時の事、見知った人影を見つけた。

今日、試合に出るミランダさんやアカリさんとルイスさんがバス停に近寄ってきたので声をかけた。


「ミランダさん、いよいよ決勝ですね。というか大丈夫ですか?顔が凄い疲れているように見えますけど」

「やっぱりバレた?実は昨日一睡も出来なかったの。アカリに寝なさいって言われたけど、ベットの中に入ったら試合の事ばかり考えちゃって全然眠れなかったわ」


「凄い寝返りうってたよね、ミラちゃん。私もミラちゃんの事が気になって一緒に寝不足になったわ」

と少し目を擦りながらアカリさんは言っている。

「おい姉貴、化粧してやったんだからちゃんと約束守れよな。まぁ、俺もエキシビションやってないからな。頼めば、同時開催してくれんだろうけど」


「何言ってんの、私が負けるとでも?お姉様を信じなさい。絶対に約束は守るわ。愛しの弟の為なら、例え火の中水の中どこにだって言ってやるわ。今日は水の中でしょうけどね」

その発言に私はアカリさんに対してコソコソとこう言った。


「あの、ミランダさんとルイスさんってある意味両思いなんですか?」

「やっぱりカンナちゃんもそう思うわよね。ルイス君もシスコンだけど、ミラちゃんもブラコンよね。ミラちゃんね、ルイス君が入学してから1回も優勝してる所を見せられなくて凄い悔しがってたの。特に今年は3edリーグでルイス君が優勝したでしょ?お姉ちゃんとしていい所を見せたいんですって」


「なるほど、そうだったんですね。是非、ミランダさんには頑張って欲しいですね」

そのあと、4人でバスに乗りコロシアムへと向かった。

ミランダさんは決勝戦である第2試合の準備がある為、選手の控え室へと向かい私達は観客席へと向かった。


「でもミランダさん、シーグリットさんに対してどう攻略するんですか?」

「一応、試合経験はあるからその経験と知識を生かしてなるべく考えた事は全部実行したいって言ってたわね。私も凄い楽しみにしてるわ」

「姉貴も豪快だな。でも、そうじゃねぇと勝てない相手なのも確かだ。シーグリットは気分屋だと思うが、今日は決勝戦だ。隙なんかねぇだろ」


その後、第1試合である3位決定戦が行われ、見事アスピリディオンさんが勝利した。選手である2人に拍手を送った。

試合が終わり、アスピリディオンさんが私達に気づいたのか近づいてアカリさんの隣に座っている。


「アスピリディオン君お疲れ様、3位無事に取れてよかったね」

「本当は決勝まで行きたかったけどね〜、でもこれで悔いはないかな〜。全力でやった結末が3位なら僕は満足だよ〜」


〜実況・解説〜

「それでは、この後4thリーグ決勝戦が行われるな。今年はチャンピオンリーグにライアンが参加して、結果としてミランダとシーグリットが勝ち上がる事になった。鞭と水鉄砲、この2つの武器を見てトワコ先生は試合内容をどう分析する?」

「正直な所、この戦いは武器だけでは分析出来ないと思うわ。私の予想では武器のスペックや実物顕現、経験や技術力などの全ての要素を見た結果で言うならやっぱりシーグリットちゃんの方が優勢かしらね。元々、毎年のようにライアン君とミランダちゃんが決勝に進出してるけど、シーグリットちゃんはこれが初めての決勝なの。可能性は無限大というか、彼女まだ本気出してないように見えちゃうのよね。私の感性なのかもしれないけど」


「いや、そんな事ないと思うぞ、僕も違和感はあったしな。武器のスペックは校内ならダントツでシーグリットだと思っている。次点でシュンのショットガンも攻撃範囲が50mだから中央にいれば試合場を全方位カバー出来るからな。死角がない。本人の戦い方とは違うだろうけどな。中央にずっといるタイプではないからな。防具ならカンナだと思っている。実際に1stリーグの優勝者に勝てるぐらいだからな。スペックもいいだろう」


「そうなのよね。シーグリットちゃんは武器のスペックがいいのだから大量得点でリードするどころか、試合その物を崩壊させてしまうわ。だからこそ、シーグリットちゃんはこれまで手加減しているようにしか見えない。まぁ、本人の性格もあるのかも知れないけどね。一方的に攻撃しても面白くないとか言いそうだもの。あっ、それでは2人が試合準備ができたみたいなので、これから4thリーグ決勝戦を行います。選手は試合場内へ」


その言葉と共にミランダさんとシーグリットさんが出てくる。

しかし、ミランダさんは頭を抑えフラフラしているように見える。

それに気づいたシーグリットさんが声をかけている。


「ミランダ、貴方大丈夫?試合をやらずに負けを認めるのもアリだと思うけど」

「貴方の事を考えてて夜も眠れなかったのよ。本当にもう、エキシビションマッチをやったらすぐ寝るわ。今夜は安心して安らかに眠れそうだから」

「あらそう、素直に嬉しいわ。やっぱり美人って罪なのかしら?同性だろうと私は魅了してしまうのね」


「いや、そんな意味で言ってないから。ほら、試合するわよ。審判が待ってるんだから」

審判の生徒さんも2人をキョロキョロと交互に見ている。

「心配して声をかけたのに振られてしまったみたい。まぁ、弟の事が好きなのは承知の事だけど。やりましょう、これで最後よ。美しく花を飾るわ」


審判「両者白線の前へ、武器を用意する者は顕現を」

「ママ、実物顕現して右足に絡みついておいて。すぐ逃げるわ」

「まぁ、そうよね。ハーブ、ティープ:トレに顕現して。さぁ、面白い試合にしましょう。本気で楽しまなくちゃ」

審判「それでは、始め!!」


      ミランダ 00ー2 シーグリット

  (シーグリットは開幕ミランダの自殺点で2点スタート)

       試合時間 3:00


その合図と共にミランダさんは後ろの壁際に向かって走りだす。

シーグリットさんはアスピリディオンさんの試合と同じように円を描くように「ドドドドドドドド」と水鉄砲を撃っている。


「準決勝の試合でやっていた事を最初にやってくるんですね。シーグリットさん、本気ですね」

「決勝だからな。とは言え、姉貴も黙っちゃいないだろ。こんなの折り込み済みだ」


「さてと無事、無失点で壁際までたどり着いたわね。こっからシーグリットは種類を変えてくる筈、それでわざと射程距離を縮めて私をおびき寄せる作戦よね。ねぇママ、鞭と水鉄砲どっちが強いと思う?」

『それは勿論私って…んな訳ないわよね。もう、ミラちゃん意地悪じゃない。お相手の方が強いに決まってるでしょ。あんなのでやられたら私ビショビショよ』


「そうよ、ママ。あちらさんの方が強いわけ。だからその武器を奪いに行くわよ!横歩きしながらだけどね。レディがこんな泥臭い戦い方したくないけど仕方ないわね。ママ、今度は右腕に巻きついておいてこれで4点の自殺点だけど直ぐ取り返すわ」


       ミランダ 00ー4 シーグリット

         試合時間 2:45

そのあと、ミランダさんは横歩きをしながらシーグリットさんの元へ近づいている。

「ハーブ戻って、ティープ:トヴォに顕現して。相手が10mに入ったら撃つわ」

「ティープ:トヴォに変えて来たわね。でもここで焦って走ったら負けよ。22m以内だったら瞬時に武器を変えて撃てるんだから安心しちゃダメ」


「ミランダさん、慎重ですね。今、自殺点で相手に4点入ってますけど大丈夫なんですか?決勝だと結構痛手ですよね?」

「姉貴は今後の試合展開を考えて、この4点は必要だと考えたんだろ。なら俺は信じる。姉貴もそこまで不器用じゃねぇよ」

そのまま慎重にミランダさんは円の中へ入っていく、両者睨み合っている状態だ。

ジリジリと近づきながらミランダさんがポケットから何かを取り出そうとしている。


「ハーブ戻って、ティープ:トレに顕現して。言ったでしょ撃つって。これで何点入るのか楽しみだわ」

「…本当にね、何点入るのか楽しみだわ!!」

と同時に動き出すのだが、一瞬で視界が真っ白に染まる。


「えっ、何が起こったんですか!?」

その言葉にルイスさんがニヤニヤしている。

「おい、カンナ。何が起こったじゃねぇだろ、お前がよく知ってる物を姉貴がばら撒いてシーグリットが撃っただけだろ」

「…よく知ってる物?あっ!?リーグ戦用の弾ですか!?」


そのあと「ドドドドドドドド」と音が聞こえる。

水鉄砲が発射され、煙の中から出て来たのはミランダさんではなくシーグリットさんだった。

「これはやられたわね、陣地を奪われるとは思ってもみなかったわ。ハーブ、戻って。今266点差じゃない。完全にやられたわね」


       ミランダ 270ー4 シーグリット

         試合時間 2:20


「やっぱり銃器系も練習しておいて良かったわ。シュンにショットガンを習った甲斐があったわね。思ったより点が取れたんじゃない?メイさんの話を餌にしたら裏技まで教えてもらったしね。感謝、感謝よ」

(シュン君、自分の師匠の話を聞くために師匠の裏技を教えたらダメだよ。弟子失格になっちゃうよ…)


「それにしても、凄いですねミランダさん。本当に不器用なんですか?」

「俺と姉貴は出来る事と出来ない事が反対の事が多いからな。俺は自分の武器しか使えないけど、姉貴は武器全般は使いこなせる。でもチェーンソーは重すぎて無理だって断られた」

「でも、それはそれでいいかもしれませんね。姉弟(きょうだい)で支え合えますから」

「それってとても素敵よね。私にも姉と弟がいるけど似た者同士って感じだもの。今試合を見ると、ミラちゃんは立場が逆転して円の内側はまだ煙が舞ってる状態よね?お互いこれからどうするのかしら?」


「胴体を完全に狙われてだから凄い点になってしまったわね。90発分かしら。さてと、ハーブ作戦会議をしましょう。円の中は煙が舞っているから無闇に近づくのは良くないわね。どこから鞭が飛んでくるのかわからないわ」

「…さてと、シーグリットは私達が煙の中にいると思ってるわよね。なら、このまま煙から出て後ろに下がってみようかしら」

とミランダさんは抜足、差し足で物音を立てないように煙から出て壁際へと下がっていく。


「ミランダさんは煙の中から出るんですね。これからどうするんでしょうか?」

「シーグリットだったら、出来るだけ早く姉貴を見つけて攻撃したい筈だ。試合時間もあと2分だしな。この点差だと内心焦ってんだろ、でも中央に行ったらまた姉貴に武器を奪われて攻撃されるだけだ。この場合だとシーグリットは煙の中へは入らない。それを利用して姉貴は回り込む作戦で行くだろうな」


「シーグリットも焦るんだね〜、僕は昨日の試合で言われた方だけどさ〜。シーグリットはいつもリアクションが薄いからね〜何考えてるのかわからないよ〜。ルイスは凄いね〜」

「寮の中で嫌でも一緒にいるからな。3年もいればわかんだろ」


「ママ、右側まで移動してシーグリットを誘導してきて」

『OKよミラちゃん。でも、上手く誘い込めるかしら?』

「それならそれでいいのよ。さぁ、go!!」

とママさんは移動し始める。

ミランダさんはママさんの逆方向に様子を見ながら移動している。


「あら、ここまで来てくれたのね。ミランダはどこかしら?…ハーブ、中央に行くわよ。これ、どっちにしても移動してるでしょ。煙の中にはいないわね」

とシーグリットさんは煙の中へ入っていく。


「入って来たわね。さて、シーグリットはどうするのかしら?私の場所に気づくかしらね」

そのあと、煙の中で「ドドドドドドドド」と音がする。

ティープ:トレをシーグリットが発射させているのだ。


「さてと、とりあえず試しに撃ってみたけど、どこにいるのかしら?撃ってセンサーが反応すれば、点数が入るしどこにいるかもわかるでしょ」

「ちょっと豪快すぎない!?そんなんじゃ無駄撃ちしただけで点なんか取れないわよ」


「…直径54mにはいないわね。なら外に行こうかしら。そのまま真っ直ぐか右に行きましょうか、ママは私から見て左側にいたのよね。なら逆の右側に行こうかしら」

とシーグリットさんはミランダさんの所に向かっている。

「来たわね、試合時間もあと1:30じゃない。そのまま点数をキープするわ。ママ今度は腕を防御するわ。巻きついておいて」

と囮作戦を終えたママさんがミランダさんに巻きついている。


      ミランダ 270ー6 シーグリット

        試合時間 1:30


〜実況・解説〜

「試合も、もう後半なのか。決勝にしては攻撃回数が少ないように見えるな。

ミランダが大量得点しているが、実質一度しか攻撃していない。シーグリットにおいては一度も攻撃せず今までの得点はミランダの自殺点だからな。かなり特殊な試合展開ではある気がする」


「この試合は1つ1つの攻撃で点数がひっくり返る戦いよね。一度で大量得点出来るから最初的にどんな点数で決着がつくのかがわからないわ。ミランダちゃんが今リードしてるけど、この状態を保てるとは思えないの。気を抜いたら一気にやられると思うわ」


「このまま点数差を開かせるのは不味いわね。ここは一気に点数差を詰めるわ。ティープ:トレに顕現して。水圧で殺してあげるわ」

シーグリットさんは煙から出ると直ぐに水鉄砲を発射させる。

ミランダさんは壁際で縮こまるように防御体制だママさんが巻きついている腕を出し、胴体や足に当たらないようにしている。

シーグリットさんはミランダさんの位置を把握した後、詰め寄りながら水鉄砲を発射させる。

最初は当たっていなかったものの、ミランダさんを壁際に追い込み彼女が移動したのを見計らい、足元を狙って攻撃していると凄い勢いで点数が入っていく。200点を超え、300点まで行きそうだ。


「やっぱり、ティープ:トレは恐ろしいですね。これでミランダさんが逆転されちゃいましたけど、取り返せるんでしょうか?」

「足元狙われたら、余計逃げらんねぇよな。試合時間もあと1分だ、姉貴頼むから勝ってくれよ」

と言いながらルイスさんは祈っている。

「でもさ〜、試合なんて最後まで何があるかわからないよね〜。ミランダは最後まで諦めないと思うよ〜」


      ミランダ 270ー304 シーグリット

        試合時間1:00


「後、34点差まさか300まで行くとは思わなかったわ。あと、1分これは厳しいかしら」

「もう一回撃ったら私の勝ちね。ハーブ戻って、またティープ:トレに顕現して」

『それはダメだよシーグリット。もうバッテリー切れなんだ。今日はもう使えないよ、昨日夜充電するの忘れてたでしょ。さっき一回無駄撃ちしたからそれさえなければ使えたけどね」


「あら、確かそうだったわね。忘れてたわ。連日試合があると充電するの何回か忘れちゃうのよね」

その言葉にミランダさんがニヤニヤ笑っている。

そしてすぐさま、シーグリットさんに近づく。


「ママ、戻って顕現して。この勝負もらったわ!!」

シーグリットさんの4m前まで移動し、両足首そして胴体を音速の速さで一気に攻撃する。


      ミランダ 277ー304 シーグリット

       試合時間 00:50


「あら、ミランダ最後まで隙を見せたらダメよ。射程圏内に入っているのがわからない?ハーブ、ティープ:トヴォに顕現して足元狙いよ」

と「バシャバシャ」何度も足元に撃っているがミランダさんが攻撃を回避して当たっていない。


「後、27点差キツいわね。ママ、武器を奪うわ近づくわよって。抜かるんでて上手く走れないじゃない、シーグリットこれが貴方の狙いでしょ?時間稼ぎってやつね」

「別にリードしてるからこれでいいでしょ?相手を足止めするのは大切な事よ。そんな高いヒールを履いているのが悪いんじゃない?」

「私は機能なんかよりオシャレを重視したいだけなの!!」


あと40秒になろうとしてる所で、抜かるんだ試合場を走りながらミランダさんは武器を奪いにいく。

鞭で水鉄砲を奪い、シーグリットさんの右腕を鞭で掴み固定しながらもう片方の手で水鉄砲を持ち、攻撃している。

胴体狙いの3点だ。4発当たっているのが見える。


       ミランダ 292ー304 シーグリット

        試合時間 00:30


「あと、30秒!!12点差ですね。どっちが勝つんでしょうか!!」

拳を握り締めて試合の結末を見守る事しかできない。

「もう、こうなったら鞭と水鉄砲両方使わないとミラちゃん間に合わないよね」


「あと絶対に勝つから14点よ。こうなったら全部行くしかないわね。両足首、胴体、武器を奪って右腕を固定するわ!!」

その瞬間、シーグリットさんや私達にも反応出来ないぐらいの速さで、両足首の4点、胴体の3点、武器を奪い右腕2点、水鉄砲で胴体を2回の6点。

一瞬で合計15点を奪い逆転した。

音速の速さというのはこういう事だろうか、瞬きする暇すらなかった。


     ミランダ 305ー304 シーグリット

      試合時間 00:15


「ママ、直ぐに下がるわ!!最後まで気を抜いたら負けよ。ママ、実物顕現して。最後の足止めをしておいて」

『ミラちゃん、後は任せておきなさい❤︎ミラちゃんの願いを叶えるのが私の役目ですもの。おい、テメェらかかって来やがれ!!やだ、ちょっと乱暴すぎたかしら。試合になるとつい本性が出ちゃうのよね。やだわ、私ったら』


「ミランダ、待ちなさい!!本当にあと2点で私が勝てるのよ、こんな所で足止めを食らっている暇はないの。本当に運が悪いわ」


      ミランダ 305ー304 シーグリット

       試合時間 00:00


「…凄い、終わった。ミランダさんが勝った!!ルイスさん、おめでとうございます」

「これで、やっと堂々と姉弟対決ができるなすげぇ楽しみだ」

試合が終わるとミランダさんがシーグリットさんに近づき、抱きしめ合っている。

1点差という事もあり、シーグリットさんが悔し涙を流していた。

勝者がいれば敗者もいるのがスポーツだ。

私達は2人を見守っていた。


「ミランダ、おめでとう。でも、凄い悔しいわ。試合中もそうだし、こうして終わってみてもそうだけど、何が悪かったのか自分にはわからなかったの。私は全力で試合に挑んだ。途中でティープ:トレが使えなくなったけど、それがなくても私は強いはずだもの」

「そうね、シーグリット。貴方は強いわ、私なんかよりもずっと強い。皆んな一緒よ、勝っても満足できなくなって更に強くなりたいと願ったり、負けたら尚更強くなりたいって思うものよ。その気持ちが大事なのよ。結果が全てではないわ。私は貴方が強い事を知っている。それで満足してくれないかしら?4thリーグ優勝者のお墨付きよ」


その言葉にシーグリットさんは涙を拭い、笑顔を見せてくれる。

美人さんの笑顔は宝石以上に輝いて見えるものだと私は思った。

そのあと、笑顔で握手を交わし表彰式があると言う事でアスピリディオンさんものろのろとだが試合場に向かって行った。


ペルケレ先生が3人にメダルと賞状が、そして優勝者であるミランダさんにはバッチが贈られた。

「4thリーグ優勝おめでとうございます。3ed、4th共に姉弟制覇ですね。とても素晴らしい記録です。残り少ない学園生活ですが、最後まで充実した日々を送って下さいね」

「…ありがとうございます。ペルケレ先生」

そのあと、表彰式が終わりミランダさんがルイスさんの所へ近づいてくる。


「ルイス、ほら約束してたでしょ?エキシビションマッチやるわよ。お姉様を待たせないでよね」

「ハイハイ、わかってますよお姉様」

と両者ニヤニヤしながら言っている。

やっぱりそっくりというか、姉弟なんだなと思った。

その後、ルイスさんが試合場へと向かう途中ある事に気づいた。


ミランダさんが突然「ガタン」と倒れ始める。

それに気づいたペルケレ先生やシーグリットさん、アスピリディオンさんも駆け寄っている。

その様子にミランダさんは「大丈夫だから」と言って自分で起き上がっている。


「試合が無事に終わったのはいいですけど、ミランダさん凄い無理してますよね。とても心配になります」

「でも、試合をやめるなんてミラちゃんは言わないと思うの。だから見守るしかないわ」

私とアカリさんは不安になりながらも、そのあとのエキシビションマッチを見守る事にした。





No.39を読んでいただきありがとうございました。

作者は試合を作る時、先に勝者を決めてから書くタイプですので結構僅差になる事が多いです。

両者ともベストを尽くさせた上でギリギリの戦いを楽しみたいタイプです。

3edリーグの際、エキシビションマッチが出来なかったのはルイスだったらミランダを選ぶだろうなと思ったので4thリーグでやっても一緒だろと思って無しにしました。

ミランダ視点だと、ルイスかライアンでしょうね。ミランダvsライアンも見てみたかったですが2edリーグでライアンが出ているのでそこは調整しました。

ラトゥーシュカはライアンかヴァニラを選びそうですね。ライアン大人気ですね。

次はNo.40「4thリーグ・エキシビションマッチ」をお送りします。

投稿日は8/16の16時頃の予定です。

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