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Guardian・Spirit 〜ガーディアン・スピリット〜ファースト!  作者: きつねうどん
File4 観戦試合
39/64

No.32 2edリーグ・準決勝

優等生vs悪い子ちゃんです。

結構今回の戦いは個人的には好きな回ですね。

ギリギリの戦いを楽しんでいただけたら幸いです。

訂正:序盤でギリシャ神話のお話がありますが、アポロンは甘いものをあげてませんね。正確には琴の音色で眠らせてますね。甘いものをあげたのは別の人物です。混ざってしまいました申し訳ありません。

というかこの話アポロン自身じゃなくて息子の話ですね。オルフェウスはアポロンとよく似ていて同一視されることも多いので許してください。

ちょっと中身を変更しておきます。

2月の下旬頃、今日は2edリーグの準決勝戦があると言う事で、アポリナルさんやアーリフ君そしてヨハンナさんやイオアンさんのお兄さんであるヤコヴォスさんと一緒にコロシアムの観戦席に座り試合が始まるのを待っていた。

ヤコヴォスさんはヨハンナさんやイオアンさんと違い赤茶色の髪と瞳をしており、良く見ると八重歯がある。


『ヤコヴォスよ、ここに甘味はないのか。私は腹が減った。何か寄越せ』

「相変わらずだなケルベロス。ほら、実物顕現せよ。ガンテツにアップルパイを作って貰って助かった。食費もバカにならないからな」

とヤコヴォスさんはケルベロスと呼ばれたオルトロスにも似ている3つの顔を持った守護霊にアップルパイをあげている。


「ケルベロスさんって甘い物が好きなんですか?」

「まぁな、これでギリシャ神話のアポロン息子であるオルフェウスが冥界で妻に会いにいくのに琴を使って眠らせて、ほかの女性は甘い物を餌にして番犬と呼ばれたケルベロスに捕らえられず、冥界に入りこめたって言う話があるぐらいだしな」


「俺のアポリナルって名前はな、そのアポロンって言う太陽神からもうていんねんで。イタリアではアポロ、それをスペインではアポリナルって呼ぶねん」

「へぇ、じゃあ火の寮にピッタリの名前ですね」


「アポロンって確かカラスの使役してたよね?エジプトでもカラスは太陽神と関わりがあるし、遠くの国同士でも価値観とか見え方って同じ何だなって思うよね」

確かに八咫烏さんは太陽の化身とも言われてるし、ギリシャ、エジプト、ニホンなど地域が違うけど神話と通じて共通点があると世界ってちゃんと繋がっているんだなって思う。


「そういえば、ヨハンナさんが準決勝で戦う相手って誰でしたっけ?」

「あの、悪ガキトリオの1人ワットやろ。あいつ、いつも顔隠してて顔が見えへんから何考えてんのか分からなくて怖いわ。2人もそんな奴とつるんだらあかんで」

(もうすでに深く関わっている人なんですけど…)

ワットさんも決勝を目指していると言っていたので、陰ながら応援しようと思う。


「「これより2edリーグ、準決勝戦を始めます。選手は試合場内へ」」

のトワコ先生のアナウンスと共にヨハンナさんとワットさんがそれぞれ反対方向から入ってくる。

「あっ、試合始まりましたね。2人とも凄い気合い入ってますね」

「まぁここで勝てば決勝だからな。お互い気抜けねぇだろ」

お互い白線の前でストレッチをしたり、気合いを入れる為に頬を叩いているのが見える。

2人の緊張感がこちらにも伝わってくる。


そのあと、武器を出すように指示される。

「キマイラちゃん、今日は盾役お願いね。顕現せよ」

『勿論、どんな手段を使おうと絶対勝つんだから!!』

ヨハンナさんの手元には槍のように見えるが先端には斧のような物が付いていている武器が見える。


「あれはなんていう武器ですか?槍にも見えるし、斧にも見えますよね?」

「あれはな、ハルバード言うねん。多方面に使える武器でな、初心者にも比較的使いやすい武器やねんけど熟練した人が持つともっと怖いで、ヨハンナちゃんは優等生で努力家やし、沢山練習して日々使い方を考えてんねん」


「僕はどうしようかな…。よし決めたメアリー、バツーカに方で顕現して」

『どうせ初手は攻撃を弾かれるでしょうけどね。いいわ、顕現してあげる』

そのあと、私も見た事のあるバツーカへと顕現した。

「それでは初め!!」


    ヨハンナ 00ー00 ワット

     試合時間 3:00


その合図と共にワットさんがバツーカを発射させる。

その動作にヨハンナさんは欠かさずハルバードを投げて網が自分ではなく、ハルバードが網をキャッチしているように見える。

「キマイラちゃん、戻って」

と言うと霊体という事もあり、キメラちゃんが網をすり抜けヨハンナさんの元まで戻っている。


「まぁ初手はね。メアリー実物顕現して。相手から見つからないようにするんだよ」

その言葉にヨハンナさんとキメラちゃんは辺りを見渡している。

メアリーさんを探しているのだろう。

「どこにいったの、やっぱり小さいと見つけにくい」

「ヨハンナ、足元にいる!!」

   

     ヨハンナ  00ー2 ワット

      試合時間 2:50


〜実況・解説〜

「今回はかなりハイペースな試合運びだな。確か去年の3位決定戦の組み合わせか。お互いの手を粗方(あらかた)分かってる状態。去年はワットが勝ったそうだが、今年はどうだろうな」

「ワット君はこの試合ルールだと有利よね。守護霊も小さいし、それに反して網は攻撃範囲が広い。大量得点を狙える。でもヨハンナちゃんはそれに対してきちんと対策を考えてきてるわ。キマイラちゃんを盾役にしてさっきだってそうだけど霊体が武器をすり抜けられるのを利用している、この勝負最後まで見ないと分からないわね」


「メアリー、良くやったね。戻っていいよ、バツーカに顕現して。今のうちに点は取っておかないとね。相手が動揺してる時に狙わないとさ!!」

と素早くバツーカが手元に戻ってきたあと、ヨハンナさんに向かって網が飛んでくる。


「しまった!!」

キメラちゃんも気づき庇おうとするものの霊体の状態ではすり抜けてしまい、ヨハンナさんは網に囚われてしまった。

「落ち着いて、胴体の3点は取られたらダメ。あとは両腕と両足首。ここは仕方ないけど武器を出して網を取り除きたい。キマイラちゃん、顕現して。両腕の分は後で取り返すから」


      ヨハンナ  00ー6 ワット

       試合時間 2:40


「開始20秒で6得点!?ワットさん、強いですね」

「いや、まだわからないよ。言い換えればまだ2:40あるんだ。巻き返しのチャンスはいくらでもある。ヨハンナはハルバードのリーチを生かした攻撃が得意だから直ぐ取り返すよ」


「さてと、上手く時間稼ぎしたとしてここからどうしようかな。ヨハンナ君だってバカじゃないんだから反撃の手段ぐらい持ってるよね。ほらきた」

網を払った後、ヨハンナさんはキメラちゃんを一回戻し、新品にする為また顕現させている。

そのあと、ワットさんの元へ走り出し、カウンターの姿勢だ。


「メアリー戻って、今度は漁網に顕現して。僕だってこのまま点数をキープしたいからね。足掻かせて貰うよ」

とワットさんはヨハンナさんが近くに来たのを見計らい網を投げる。

その動きにヨハンナさんはハルバードを使い、網を弾くように別の方向へと軌道を変えている。


「キマイラちゃん戻って、顕現せよ。ここで絶対点を取るから」

とワットさんの胴体目掛けて突きが入る。

そのあと、足元を狙うようにハルバードをかいてんさせ左足首に当てているのがわかる。

その証拠に点数のカウント音がなっている。


    ヨハンナ 5ー6 ワット

     試合時間 2:30


「凄い、ヨハンナさん。一気に5点も取るなんて。ハルバードって色んな使い方が出来るんですね」

「ハルバードは斬る、突く、引っ掛ける、叩くが出来る武器だからな。色んな可能性がある。リーチが長いから遠くからでも攻撃が出来る。相手も有利だが、こちらも同じぐらいリーグ戦では有利だな」


「メアリー、僕は逃げるよ。ここは一旦離れないと。ただでさえリーチが長いんだから。後はよろしく」

とワットさんはメアリーさんを残して壁際に沿ってヨハンナさんの背後を狙うように逃げている。


〜実況・解説〜

「まさか守護霊を残して逃げるなんてな。ワットは何を考えているんだ?」

「でも戦術としては正解よね。ペアなんだから守護霊を囮にして自分は点が取られないように逃げる。武器にしたら手元に戻ってくる訳だしメリットだらけよね」

「成る程、真面目に戦っているとバカをみると言う事か。この後ワットがどう言う行動を取るのか見ものだな」


「メアリー、実物顕現して」

その遠くからの声に反応しているのか実物になっている。

アーリフ君の望遠鏡があって助かった。

裸眼だったら見えなかったかもしれない。


「またね!!キマイラちゃん戻って。ここから離れないと、メアリーちゃんとワット君がいない所に」

と周りを見渡している隙にワットさんがヨハンナさんとキメラちゃんに近づく。

「判断が遅いよ!!メアリー、戻れ。バツーカに顕現して。はい、確保ー!!」

「嘘、両腕しか防げない。これじゃあ間に合わないよ!!」

    

     ヨハンナ 5ー13 ワット

試合時間 2:00


「こりゃヨハンナもやられたな。2分の時点で2桁か。8点差はきついな。後でお説教だな。俺の鎖鎌で叩き直してやる。昔から良い子ちゃんすぎて器用なのも問題だな。何でも出来るから自分で選ぶって事があいつには出来ないんだよ」

と言いながらヤコヴォスさんは拳をコキコキ鳴らしている。

(お、お兄さん怖い!!)


「でも、ヨハンナさんも良い戦いをしてると思いますよ。リーチを生かした戦い方ですし、上手くキメラちゃんを盾役にして試合運びをしようとしている。それじゃあダメなんですか?」

「そうだな。でも、相手は試合運びどころかゲームメイクをしている。攻撃範囲が広いってものあるがな。まるでクモの巣に囚われているかのようにヨハンナを上手く利用している。ヨハンナは誘導されたんだよ。この試合場で1番危険な場所ってどこだかわかるか?」


「危険な場所ですか?…あっもしかして中央ですか?」

「正解、多方面から1番攻撃を受けやすい場所だ。個人戦とは言え、人間と守護霊のペアだ。挟みうちされれば余計中央に寄るし、不利になる。さてと、これを優等生ちゃんは気づくかな」

と笑顔でヤコヴォスさんは言っている。

何だかんだ言って厳しい言葉を言いながらも、ヨハンナさんに対して期待の気持ちも持っているのだろう。


「後8点、時間もあと1:40。2点狙いなら5回。3点狙いなら3回は必要…。キマイラちゃん実物顕現して。相手を壁際まで追い込むから」

「うふふ、僕を壁際まで追い込めるなんて思わないでね。メアリー、こっちも徹底抗戦だよ。地面に網を撒いておこう。楽しい追いかけっこになりそうだね」


ヨハンナさんとキメラちゃんはワットさんを追い込もうと彼を追っている。

しかし、逃げ惑う途中ワットさんが網を地面に撃ちつけている。

発想が凄いというか、武器の使い方が上手いなと思ってしまった。

しかし、武器を持たず身軽なヨハンナさんは相手を壁際まで追い込む。


「キマイラちゃん、顕現して。あと8点絶対追い込むから」

突きを入れられたワットさんは壁に固定される。

「ちょっと容赦なくない!!背中痛いんだけど!!」

「…わかった、少し攻撃方法を変えてみよっか?」


今度はワットさんを転ばせるように足元を狙う。

そして柄の部分を使い突きを入れる。

完全に一方的ないじめになってしまっている。

その戦いに会場が盛り上がっている。


「あーあ、ヨハンナのスイッチが入っちゃたよ。追い込まれると尚更入っちゃうんろうね。ドSスイッチ」

「ほんまに容赦ないわ。あれ絶対ブチ切れとるやろ。ええ子ちゃんはどこにいったんや」

と2人は当たり前のような態度で笑いながら試合を見ている。


「あの、良いんですか?止めなくて」

「いいだろ、このままで。ヨハンナは普段はいい子だからな。こういう所で発散させないとダメになるぞ」

(ヨハンナさんの新しい一面を見てしまった…)

そのあとも突きを入れいるらしくこれで11点、1点リードの状態だ。


ヨハンナ 14ー13 ワット

      試合時間 1:00


〜実況・解説〜

「ここに来てヨハンナがリードしたな。試合時間もあと1分。これからどう言う展開になるんだろうな」

「凄い面白い展開よね。どっちが勝つかわからないわ。でも、ここまでくるとお互いの手のうちもオープンになっている。最後の1分は実力勝負になりようね」


「もう、僕をいじめないでよね。メアリー、漁網に顕現して」

「キマイラちゃん、盾役をお願い」

とキメラちゃんは途中で間に入り網につかまっている。

「カウンター攻撃だよ。メアリー、戻れ。バツーカに顕現して」

と動きながらヨハンナさんの目の前に移動しバツーカを発射させる。

ヨハンナさんも逃げようとするが、網が右足首に当たり動きを止められたようだ。


ヨハンナ 14ー15 ワット

    試合時間 00:40


「キマイラちゃん、顕現して。網を払わないと」

「メアリー、僕達は反対方向に下がるよ。あと40秒。絶対に逃げ切るよ」


「お互いギリギリですね。あと30秒になっちゃいましたよ。どうなるんだろう」

「10秒あれば50mは走れるだろ。丁度、試合場の中央ぐらいか。ここでお互いどう出るかだな」


「キマイラちゃん、戻って。あと30秒しかない。ワット君を追わないと!!」

「ヨハンナ君がこっちに来たらあと20秒。僕は反対の壁に向かうよ!!メアリーはその位置で実物顕現しておいて、最後の目眩しだよ。僕はあと10秒逃げ切るから!!」


「やっぱりワットさんはゲームメイクが上手いですね。時間管理が上手なんですよね」

「そうやね。あと10秒逃げ切きれば勝ち。あと10秒でヨハンナちゃんが追い込めばそっちの勝ちやな。結構ギリギリやね。お互い手詰めしてる感じがするわ」


実物顕現に気づいたヨハンナさんメアリーさんを回避しようとして遠回りをしようとしている。

ここもワットさんが時間を稼ぐ為にしたものだろう。

やっと壁際までたどり着いたが、あと8秒ギリギリだ。


「キマイラちゃん、顕現してこれで最後だよ」

「僕も最後だよ。メアリー、バツーカに顕現して。絶対、点は撮らせないよ!!」

お互い譲らないようだ。私も祈るように手を握りその行方を見守る。


ワットさんはハルバード狙いで網を飛ばしている。

ヨハンナさんはこれで戻して顕現するのを知っているからだろう。

これで時間稼ぎをするつもりだ。

その攻撃に対してヨハンナさんは網がかかった状態でそのままワットさんに攻撃しようとしている。


「…しょうがないな。敵に背を向けるなんてやっちゃいけないんだろうけど壁に追い込まれたからね。しかないよね」

とワットさんは壁に顔を向けてヨハンナさん背を向けている。

その様子にヨハンナさんは目を見開き何かに気づいたようだ。


      ヨハンナ 14ー15 ワット

      試合時間 00:00


「いえい、Foo!!やった、やった!!僕勝ったよ!!背中は防具もないしね。背を向けても負けるわけないもんね!!」

「やっぱりワット君はずる賢いよね。逆にそう言う所が私には足りないのかな」

そんな話をしながら、お互いは握手を交わしている。


「ワット君、私の分まで決勝戦頑張ってね」

「勿論。ラトゥーシュカ君をボロボロにしてそのまま勝ったらエキシビションマッチはライアンとやるんだ」

「…ワット君。それフラグだと思うな」

そのあと、ヨハンナさんが観客席に戻ってくる。


「兄さんごめんね。折角来てくれたのに決勝戦までいけなくて。3位決定戦は必ず勝つから」

「気にすんな。試合内容も別に悪い所はねぇしな。もっと技のレパートリーや作戦を考えた方がいいな。俺も寮に顔見せに行くからリビングで反省会だな」

「うん、兄さん」


そのあと、皆さんと一緒に寮に戻り明日の試合に向けて反省会をしたのでした。


    

No.32を読んでいただきありがとうございました。

作品を書いている途中で色々作戦案が浮かんで色々出してしまいましたが、楽しかったのはいいのですがごちゃごちゃしていないかが心配です。

兄のヤコヴォスは聖人ヤコブから名付けています。ヤコヴォスはギリシャ語読みですね。

元ネタでもイオアンと兄弟でした。

次はNo.33「2edリーグ・決勝」なんですが、下書きすら完了しておりません!!

毎日投稿でギリギリになってしまいました。ですので、出来れば4日中に書き終わりたいのですが出来ない場合日付をずらしては6日の16時で予約投稿させていただきたいと思います。

現在下書きは試合部分の2:00時点を書いていますので進行状況はあらすじやこちらの方でご連絡しますのでご理解とご協力をお願いします。プロットは第2部まではきちんと決まってますから試合結果とかは決まっているんですけどね。ちゃんと描写したいと思っているのでよろしくお願いします。

追記:No.33の準備が出来ましたので5日の16 時に予約投稿させて頂きます。

作者も仕事の関係で手動でやる暇時間が取れませんのでご理解の程よろしくお願いします。

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