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Guardian・Spirit 〜ガーディアン・スピリット〜ファースト!  作者: きつねうどん
File4 観戦試合
32/64

No.28 新学期

これから2学期ですね。

また雰囲気とかも変わりますので新鮮な気持ちで楽しんでいただけてたら嬉しいです。

「…よし、これで準備OKかな」

冬休みが終了し、今日から2学期が始まる。


寒くなってきたので、臙脂色のセーターを着てその上にジャケットを着た。

「今日はネクタイにしようかな」

1学期はリボンしかつけていなかったので、今度からは交互に付けようと思っている。

ネクタイをつけて、1階の食堂へと向かう。


「皆さん、おはようございます」

と皆に声をかけると返事を返してくれたり、手を振ってくれた。

「おはよう、カンナちゃん。これから2学期ね。リーグ戦も始まるし、楽しみだね」

「そうですね。ヨハンナさんは出場するんですか?」

「勿論、2edリーグは2月からだからこれから訓練所とかに行って、練習しようかなって思ってるんだ」

どうやら皆さんの話を聞くと、大会に積極的に参加するようだ。

そのあとバスに乗り、スクールを目指す。


今日は初日のオリエンテーションなので、ミッシェル先生の持ち教室にAクラスの生徒は集まる。

(ミッシェル先生に会うの久しぶりだな。早く皆んなの顔が見たいよ)

教室の近くまで行くと、シュン君が中に入ろうとしていた。

1学期はカーディガンを着ていたが、今日は学ランのジャケットを着ているようだった。

シュン君が中に入るのを待っていたが、何やら扉をガタガタさせているので声をかけた。


「シュン君、おはよう。中に入らないの?」

「おはよう、カンナさん。久しぶりだな。扉の立て付けが悪いみたいでな。引いても開かないんだ」

(え?引く?)


「シュン君、教室の扉は引き扉じゃなくて、押し扉だよ?」

「…あっ、そうか。シャトランスに来るのが久しぶりで忘れていた」

扉を押すと、すんなり開いたので中に入る。

教室に入るとミッシェル先生がいた。


「ミッシェル先生、おはようございます。お久しぶりですね」

「2人ともおはようございます。冬休みは楽しかったですか?」

「はい、家族にも再会して、深い話ができました」

とシュン君は笑顔で言っている。お爺さんとも仲直り出来たみたいでよかった。


「カンナちゃん、シュン君久しぶりー」

とタマミちゃんが席に座っており声をかけてくれる。

寒くなってきたのもあってセーラ服の上に水色のカーディガンを着ている。

私達はタマミちゃんの近くに座り、声をかけた。


「タマミちゃん、久しぶり。元気だった?」

「うんー、2人も元気そうで何よりだよー。2学期もよろしくねー」

そのあと、オリエンテーションが始まるのだが、私もそうだし皆も注目するリーグ戦の話題がでた。

大きな学校行事でもある為、ミッシェル先生が説明してくれる。


「2学期と3学期にかけて各学年のリーグ戦とチャンピオンリーグが開催されます。1年生が出場できるのは、1stリーグとチャンピオンリーグこのどちらかです。それではタブレットを準備して下さい。リーグ戦のルールやエントリー方法もお教えします」

そのあと、私達もタブレットを準備してリーグ戦のデータを送ってもらう。


「会場は校舎から見て、北の島にあるコロシアムになります。その中に直径100mの円形の試合場があります。その中で生徒たちは1対1の個人戦を行います」

(そういえば、まだコロシアムには行った事ない気がする)

オクトール諸島はハロウィンの時に全部周ったと思っていたが北の島が残っていたようだ。


「試合内容は点数制で、右腕、左腕、右足首、左足首そして背中以外の胴体にセンサーを装着して、それのどこかに当たると点数が加算され、3分間の試合終了後にポイントが多い生徒が勝者となります」

タブレットを見てみると、配点が違うようで両腕、両足首は2点。

胴体部分は3点となっている。

3分で同点の場合は+1分。

それでも勝敗が決しない場合は胴体の回数で決まると書いてある。

(じゃあ、必ず相手に攻撃しないといけないんだ。…待って、じゃあ私は!?)

とある事に気づいた私は近くにいたシュン君とタマミちゃんに声をかける。


「ねぇ、これって防具の人はどうすればいいんだろう?必ず攻撃しないと勝てないよね?」

「そうだな。でも防具は相手に点数を取られないっていうメリットもある。一度でもいいから攻撃して、そのあとはガードでもいいんだ。それにカンナさんは「反射」が使える。攻撃は出来ると思うぞ」

そのシュン君の言葉に安心する。私にも参加は可能という事だ。


「そっかー、カンナちゃんは鏡なんだっけー?…ちょっと待って、それって凄い怖いよねー」

「そうだな、カンナさんには俺の願い事が踏みにじられそうだ」

(えっ、どうしたの2人とも!?)


「ねぇ、どうして2人は鏡をそんなに警戒するの?」

「防具ってねー、基本的にどの武器とも相性が良いんだよー。どんな武器だろうと攻撃は防げるでしょー?どんな武器や相手でも優位に持ち込めるのが防具のいい所だと思うなー」

「それに鏡は攻撃する手段を持っているんだ。「反射」を使えば相性もあるが攻撃は可能だ。上手くいけば無失点で試合を進められるし、一方的に点数を稼ぐ事が出来る。恐ろしいな」

と2人は怯えている。

(私って、案外恵まれているのかもしれない…)

そのあともミッシェル先生の話を聞く。


「各大会の優勝者にはバッチと称号が送られます。勿論、3位以内でしたらメダルや賞状などもありますので是非参加して下さいね。勿論、大会は強制参加ではありません。特性の生徒もいますので我々も考慮しています。参加せずとも試合観戦は可能ですから気軽にコロシアムにいって見て下さいね」

(観戦は出来るんだ。私も皆んなの応援に行こうかな)



「エントリーについてはタブレットからアプリを開いて参加の申し込みが簡単にできます。一階の電子掲示板にもエントリーした生徒の名前が表示されますので確認して見てくださいね。1stリーグの申し込みは今週一杯ですので早めにエントリーをお願いします。1月の2週目後半から大会がスタートしますので出場したい人は早め早めの行動をお願いします。これと同時に5月から開催のチャンピオンリーグのエントリーも受け付けています。そちらに参加したい人は4月までにエントリーを済ませてくださいね」

そのあと今日のオリエンテーションが終わり、シュン君はタブレットを開いてエントリーのページを見ているようだ。


「シュン君はエントリーするの?」

「あぁ、元々参加したいと思っていたからな、善は急げだろう」

「私も参加するよー。チャンスは多い方が良いもんねー。カンナちゃんはどうするのー?」

「私はちょっと様子見しようかな。今週一杯だし、来年だって大会はあるんだから気長に考えようかなって」

『何言ってんだバカンナ。4回しかチャンスがねぇんだぞ。出ないより、出た方が良いに決まってんだろ』

(そっか、私はノリ気じゃなくても、八咫烏さんは違うのか)

個人戦と言っても人間と守護霊のペアである事に変わりはないのでお互いの意見を尊重しないといけない。


「分かったよ、八咫烏さん。前向きに考えるからちょっとだけ時間頂戴」

「でも、カンナさんが出場しないんだったら、それはそれで俺としては助かるから嬉しいと思ってしまうな」

「…シュン君は正直だね。確かにライバルは減った方が良いもんね」

そのあと、2人と別れて12時に合わせて食堂へ行き昼食を取る事にした。

その中で見知った3人を見かける。裏生徒会の皆さんだ。


「皆さん、お久しぶりです。昼食ご一緒してもいいですか?…というか何ですかワットさんその量」

ワットさんの所だけ大量に料理が積まれている。

下のトレーが見えなくなるぐらいだ。


「カンナ君、久しぶり。昼食はいつもこんな感じだよ。今日はいつもより少ないんじゃない?」

「ワットの胃袋はブラックホールか何かなの?」

「リーグ戦が近いんだから動けなくなるまで食うなよ」

「そういえば、皆さんってリーグ戦に参加するんですか?」


「勿論、リベンジしないといけないからね。去年の準決勝でラトゥーシュカ君の弾道ナイフで網をボロボロにされて悔しい思いをしたからね。絶対、決勝まで行ってやる!!」

とダンボール越しだが、メラメラと目に炎が灯っているのがわかる。

「俺も去年は決勝でシャンランにボコボコにされたからな。絶対、3edリーグのタイトルは欲しい。クレアはまたチャンピオンリーグだろ?3edリーグじゃなくていいのか?」

「えっ、クレアさんはチャンピオンリーグなんですか!?」

「いつもチャンピオンリーグに出て優勝者にメタメタにされて帰って来てたから、リベンジはしないといけないと思うよ?優勝は無理でもメダルは取りたいかな?」

(す、凄い!皆さん、決勝とかメダル狙いの人達なんだ!?)

そんな人達なら何かアドバイスをもらえると思った私は出場するか、しないかの相談に乗ってもらう。


「成る程な、でもカンナならどっちでもいい気がするな。余り体格差とかに左右されねぇだろ」

「ヴァニラ君もさ、防具に変わったからチャンピオンリーグに出るって言ってたよ。どんな相手でも相性が良いし、優勝候補のライアン君が剣でしょ?上手くガード出来れば良い戦いが出来ると思うんだよね」

「私は2回チャンピオンリーグに出てるけど、私自身が攻撃する訳じゃないからそんなに学年別でもチャンピオンリーグでも変わらないと思うよ?相性もあるし、勝つ時は勝つし、負ける時は負けると思うな?」


「じゃあ、1stリーグは様子見という事で観戦して、チャンピオンリーグに出場するのはアリですか?」

「別に良いんじゃない?でも、1stリーグの優勝候補って分かりづらいよね。最初の試練だけで対策を練るのは難しいと思う。タイムを見ると、カンナ君かシュン君が注目株って感じかな」

「いや、タマミもだろ?あいつは兄貴が優勝者だからな。兄妹でいい所まで行けるかもしれないし。期待してる奴らも少なくないと思うぜ」

「でも、本当に結果を見て見ないと分からないと思うよ?1年生でチャンピオンリーグに出ると、一回戦目は同学年同士で対戦相手の候補が絞れて対策がしやすいと思うよ?優勝狙いじゃないなら出場するのもアリだと思うな?」

と皆さんの話を参加に自分の意見をまとめる。

後は八咫烏さんが納得してくれるかどうかだ。


「ねぇ、八咫烏さんはバッチとかメダルとか欲しい?」

『俺様か?俺様も欲しいに決まってるだろ。キラキラしてるからな。でも狙うなら1番いいやつにしろ。そうじゃないと俺様は納得しないぞ』

(す、凄い欲だ)


「じゃあ、八咫烏さんにとって1番いいやつって学年別?それともチャンピオンリーグ?」

『その名の通り、チャンピオンリーグだろ。優勝者だからな。1番いいやつだろ』

「じゃあ、決まりだね。私はチャンピオンリーグにでます。…どうなるか分からないけど」

その言葉に3人は笑っている。


「これは面白い事になりそうだね。カンナ君だったらどこまで行けるかな。これは荒れるかもしれないね」

「良いんじゃねか?これで1stリーグの予想もしやすくなんだろ。カンナ、お前はダークホースになるかもな。面白くなりそうだ」

「1番相手にしたくない人が出場しちゃったのかな?攻撃しても火の玉反射されたら点数入れられちゃうと思うよ?今のうちに対策考えないといけないね?」


それともう1つ、皆さんに相談したい事があったので話をする。

母の事についてだ。


「あの、母の事についてお話したい事があるんです。1人じゃどうしようもなくて。皆さんに聞いてもらいたい事があるんです」

そう3人に真剣に伝えると皆さんがコクンと頷いてくれる。

「じゃあ、いつもの場所に移動しようか。ここでずっといるのも何だしさ」

とワットさんに言われ昼食を取った後、多目的室へと向った。

そのあと、3人に冬休みで見つけた母の新聞記事の事について話をする。


「…成る程な。確かにまだ30代前半ぐらいだったか。若いと死亡理由ってそこまで多くないだろ?俺の親父は病だったが事故か殺人か…」

とルイスさんは考え混んでいる。

「でもさ、人の手は絶対関わってるよね。誰かがカンナ君のお母さんの遺体を持ち去ったのは確定でしょ?見つからないように破棄したって可能性もあるけど」

「もしこれが殺人なら必ず犯人はいると思うよ?その人が持ち去ったのかもしれないし、可能性はいくらでもあるんじゃないかな?」

「すみません、皆さんにこんな話をして逆に迷惑をかけてしまって」


「何言ってるのカンナ君、僕達は仲間だよ?でもさ、個人的には1人だけ怪しい人がいるんだよね。ニホンにいると都合が悪いからこっちに来たのかもしれないし」

「…成る程な。じゃあカンナの母親がこっちに来てる理由と繋がるのか」

「殺人ならカンナの母親は犯人を知ってる、そこ人を追いかけて来たのかもしれないよね?」

と3人には何か考えがあるようだ。


「あの、皆さんは何か知っているんですか?怪しい人というのは?」

その言葉に3人がこちらを見つめてくる。

「カンナ君、このスクールの理事長って誰だか知ってる?」

「いえ、お会いした事ないですけど」

「そんな事ないと思うよ?娘なら尚更じゃないかな?」

その言葉にある人物が思い浮かんだ。

でも何でその人がここにいるのだろうか?


「このスクールの理事長でクラーケンの主でもあるヤシロ・ケンシロウ。お前の父親だろ?」

「…うそ。…嘘ですよね?何で父がシャトランスにいるんですか!?」

そんな事初耳だ、何年もニホンに帰って来ないなんてシャトランスにいる間何をしていたというのだ。

それに父が守護霊を持っているなんてあり得ない。


「父は霊感がないんです。クラーケンを守護霊として扱えるなんて不可能です」

その言葉に3人は目を見開いている。

「カンナ、それ本当のこと?」

「だとしたらボスに報告しないと。一般人が守護霊を所持できるのかはわからないけど、実物顕現とか通常顕現は見えるんだよね。僕も姉ちゃんと兄ちゃんにいたずらした事あるし」

(何をやっているんだワットさんは…)


でもその言葉にある事を思い出した。

クラーケンは実物顕現の状態で私を襲ってきた。

父が意思疎通をはかる為に実物にして自分にも見えるようにしていたのかもしれない。


「あと、もう一つ。人工的な繰り上がりもボスはお前の父親がやったんじゃないかって疑ってる。でもそれなら娘にしないのはおかしいよな。凄い引っかかる、なんだこの違和感は」

「私はもう父と何年も会ってないんです。だから父がしようとしている事がわからないんです。でも…何もないならシャトランスには来ませんよね。なら父は…」

と頭を下げながら言う私を3人が励ましてくれる。

口には出さなかったが、父は母を殺して国外逃亡をしたようにしか思えないのだ。

こんな事を考える自分はおかしいのかもしれない。

でもそれを否定する情報もない。


「カンナ、大丈夫?」

「ごめんなさい。寮に帰って1人で考えさせて下さい」

「でも僕達は、カンナ君が仲間でいてくれてよかったよ。何か見落としをしたり先入観に囚われていたら真実なんて辿り着けないからね。これから僕達3人はボスの所に報告してくるよ」

「そうだな。お前は今日はゆっくりしてろ。新学期はまだ始まったばかりだからな。案外、子供は親の事なんて理解できてないもんだな。カンナ、気を落とすなよ」


そのあと、3人と別れ寮へと戻った。

父がこのスクールにいて何かをしようとしている。

でもそれが何なのかがわからない。

どうして私を置いてってまでしたい事とは何なのだろうか?

そんな、疑問と不安を抱えてながら1日を過ごした。






No.28を読んでいただきありがとうございました。

特にシュンが鏡に対して怖がっていましたが、作者も脳内でシュミレーションを何度かしまして勝敗関係も考えないといけないので考えていたんですが、カンナちゃんがこのルールですと最強格になってしまうんですよね。

チートに近い所があり、技術が有れば対策も可能ですが1年生で鏡に勝つとなるとかなり大変なんですね。

特にシュンの戦い方としては、誰よりも早く攻撃して裏技で再装弾してといった攻撃回数が増える戦い方なのでこれを反射されてしまうと相手にかなりのポイントが奪われてしまうという散々な目になってしまうんですね。ですので、カンナちゃんにはチャンピオンリーグに出てもらい見せ場も分散しようかなと思った次第です。

この作品では登場キャラクターはほとんどがリーグ戦ガチ勢です。

学年別にすると大体4人程ですので、学年別は準決勝と決勝だけ描写したいと考えていますので必然的にみんな上位狙いの生徒となりました。

父である研志郎(けんしろう)についてですが、実際に親子が対面するにはもっと先の事になりますので気長にお待ちください。まずは彼が何をしようとしているのかを描写していきたいと思っています。

霊感のない一般人が守護霊を持つ事についてですがこれはデメリットもありますが可能です。

魔法を使うには魔力がないといけないなどはあると思いますが、霊についてはそこら辺にいますので見えないからと言って霊がいなくなると言う訳ではないので所持はできるとしています。

これと同時にBo.3「リーグ戦について」を投稿します。

ルールなどがまとめて書いてありますので、前半はなぜ個人戦を選んだのか?や各リーグの印象などが書いてあります。後半でルール説明や戦い方などが記載されていますので後半部分だけでも読んでいただくと、物語もスムーズに読んでいただけると思います。

次ですが、作者話のストックがもう無いに近いので番外編を挟みながら本編の下書きをしようと思います。

Ex03「ドラゴニクヴァルガンのリビング」をお送りします。リーグ戦の合間に寮別のエピソードを入れてその間にストックを増やしたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

番外編で短いですが、毎日投稿はしたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

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