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No.22 冬休みの計画

海外にいるはずなのに日本の地名がバンバン出ます。

夢のかけらもないですが帰国の話なのでしょうがないね。

期末試験も終わり、最後の科目である守護霊学の学科試験の答案が返ってきた後、休み時間になりタマミちゃんが話しかけてきた。


「ねーねー、カンナちゃん。テストどうだった?」

「全体的に目標点は達成できたかな。でも相変わらず文系は上手く点数が上がらないよ。タマミちゃんは文系はどう?得意な方?」

「私は英語なら結構得意だよー。お兄ちゃんからも教えてもらってたし、コツさえ掴めれば大丈夫だよー」

「じゃあ、後で間違った所見てもらおうかな。実技は目標の30秒も切れたし、これで安心して冬休みを過ごせそうだよ」


「そういえばー、カンナちゃんって冬休みニホンに帰るー?」

「うん、家族も心配してるしクリスマスパーティーに参加した後ニホンに帰るよ」

「ほんとー?じゃあ、よかったらお正月にニホン(あっち)で合流出来ないかなー?私、カマクラに住んでるんだけどカンナちゃんトウキョウでしょー?よかったら一緒に初詣にでも行けたらいいなーと思って」


「へぇ、タマミちゃんカマクラなんだ!あっちは神社とかお寺とか沢山あるよね。トウキョウはメイジ神宮が1番有名かな?アサクサとかも観光地としては有名だしね、電車と地下鉄を使えば結構色んな所に行けるよ」

と2人で話をしていると、シュン君が声をかけてくる。


「何の話をしているんだ?」

「カンナちゃんと一緒に初詣に行こうねーって話をしてたんだー。そういえば、シュン君はヒロシマだっけー?世界遺産で有名な神社があるよねー」

「イツクシマ神社の事だな。あとは世界遺産繋がりでゲンバクドームもあるしな。自分で言うのもなんだが、いい所だと思うぞヒロシマは」

それぞれの出身が違うと、同じニホンでもやっぱり違うなと感じさせられる。

私はトウキョウ生まれで他県に親戚がいるわけでもないので、都内から余り出た事がなかった。


「私、余り他県に遊びに行った事がないんだよね。折角だから他県で初詣とか観光とかしてみたいな」

と言うと、シュン君が何か考え混んでいる。

「そうか、カンナさんはトウキョウだからこちらにはこれないのか。折角だから2人とも(うち)に来ないか?実家が市内だから観光も初詣もできるぞ」

(!?!?)


「わー、シュン君の家でお泊り会するのー?凄い楽しそうだねーカンナちゃん」

(えっ、ちょっと2人で話を進めないで!!)

「何でそんな話になったの?」

「?、カンナさんが他県で初詣や観光をしたいといったんだろう?ならヒロシマにこればいいと考えたんだか違うのか?」

(いや、違くはないけど)


「カンナちゃん、3人で初詣に行こうよー。きっと楽しいよー」

「そうだな、家は広いし部屋も用意出来るから安心してくれ。大家族だからな、2人の食事ぐらいなら用意出来るだろう」

「ちょ、ちょっと!!」

2人でドンドン話を進めるので、個別対応をする事にした。


「タマミちゃん、シュン君のご家族に失礼だよ!!しかも年末だよ、忙しい時に私達が行ったら迷惑だよ」

「えー、ダメなの?」

と2人で話していると、シュン君がポケットから赤いカバーの付いた携帯を取り出している。


「じゃあ、母さんに電話してみる。ダメだと言われたら諦める。それでいいか?」

「うん、それでお願いします」

きっと、ご家族もいきなりくるのは迷惑だろう。

電話をかけようとしていたシュン君の手が途中で止まる。


「そういえば時差があったな。シャトランスとニホンの時差ってどのぐらいだ?」

「確か、18時間だよー」

そう言われ、シュン君は考え混んでいる。計算しているのだろう。


「そう言う時は、日付を1日増やして今から5時間増やせばニホン時間がわかるよ」

「成る程、という事はあちらは夕方か。皆で夕食をとってる頃だな」

「夕食?シュン君の家は早いね。家は7時ぐらいだけど」

「家は大家族だからな、常に家に100人はいて。交代で夕食をとっているんだ」

そのあと、シュン君は少し離れた所にいき、電話をしている。

私達はその様子を見守っていた。

(…あれ、もしかしてシュン君の家って!!)


今更気づいたが、シュン君の家は危ないんじゃないか!?

初対面の時、散々驚いていたのに忘れていた。

本来なら関わってはいけない人達なのに、シュン君からそんな雰囲気を感じないので警戒していなかった。

これはまずいと思った私はシュン君の所へ近づく。

すると、丁度かかったのか通話をしていた。


「もしもし、あぁ母さん。丁度よかった、今その話をしようと思っていた所なんだ。冬休みに友人がヒロシマ(こちら)に泊まりに来るんだ。だから、部屋と食事を用意してあげたいんだがいいか?」

と言った後、何度か頷いている。


「いや、友人は2人とも女の子なんだ。だから、俺の部屋じゃなくて。別の部屋に布団を用意してあげてくれ」

とシュン君が言うと。

「「「ドンガラガッシャーン」」」

と遠くからでも大きな音が聞こえてきた。

その音にシュン君は電話から耳を離している。

しかし、そのあと焦った表情になる。


「母さん、大丈夫か!もしかして地震…あっ、姉さんか。大丈夫かそちらの方は。うん、わかった。お土産?後で欲しい物があったらメールか画像で送ってくれ。じゃあ、休み時間がなくなるから切るぞ」

と通話がおわったようだ。


「…えっと、どうだった?」

「OKだそうだ」

「今ので!?」


「やったー!!じゃあ、どうやってヒロシマまで行くー?新幹線?飛行機?どっちがいいかなー?」

「時間的にはどちらも変わらないな。でも新幹線の方が実家からは近いか。空港は隣の市になるからな」

「そもそも、クロスロード空港から乗り換えてニホンのどこの空港にするかだよね。新幹線の駅と空港って離れた所にあるから慎重に選ばないと」

自分の持ってる地理力で空港の場所と新幹線の路線図を組み合わせる。


「ねー、カンナちゃんハネダ空港ってどうかなー?トウキョウの路線図わかる?」

「ハネダ空港からだったらシナガワ駅が1番近いかな?ケイキュウ本線で空港からシナガワまでいけるよね。よし、大体は決まったね。でも、皆いつ帰るの?私、パーティーに参加したいから早くても25日になっちゃうけど」


「なら、3人で合わせた方がいいだろう。丁度、出席するか迷っていた所だったしな。タマミさんもそれでいいか?」

「うんー。なんか、旅行の計画を立ててるみたいで楽しいねー。じゃあ、25日にニホンに帰ってシュン君の家に直行でいいかなー?」

「大丈夫だよ」 「了解した」

今年の冬休みはなんだか凄い事になりそうだなと思った。


今日の授業も終わり、寮に帰るとリビングの方で人が集まっている。

アポリナルさんやヨハンナさん、アーリフ君もそうだしトワコ先生もソファーに座り話をしていたようだ。


「あっ、カンナお帰り」

と私に気付いたアーリフ君が手を振ってくれる。

「ただいま。皆さんで何の話をしてるんですか?」

その質問のヨハンナさんが答えてくれる。


「ほら、もうすぐ冬休みだし。皆、お家でどうするのかなって話をしてたの。カンナちゃんは冬休み何か予定ある?私はクリスマスは家族と一緒にゆっくり過ごそうと思ってるから直ぐ帰ろうかなって思っているんだけど」

「確かにクリスマスは家族と過ごしたいって人もいますよね。私はパーティーに参加したいと思っているので、そのあと帰国してお友達の家に遊びに行く予定です」


「カンナちゃんはパーティーに参加するんやね。俺も来年は4年で最後やからパーティーは参加する予定やで。俺も基本的に24日は家でゆっくりしとるかな。スペインはクリスマスが長くて1月の6日まであんねん。その分、プレゼントを2つもらえたりするんやけど、イベントも多いから忙しくて休みって感じやないな。クリスマスは余りいい思い出がない気がするわ」


「なんかみんな楽しそうだね。エジプトはキリスト教じゃないから、お祝いとかしないんだ。街中でイルミネーションをしているのは見たことあるけどね。いつの間にか新年になってるよ」


「それぞれのお国柄があるから、過ごし方も違くて面白いわね。カンナちゃんはDKI国際空港まで一緒よね。当日は私と一緒にいきましょか?」

「はい、トワコ先生」

クロスロード空港は3つの空港に行く事が出来る。

私達が乗るのは、ハワイ州のホノルルにあるDKI国際空港行きの飛行機だ。


「年末は皆帰るから、寮も移らんでええしね。グノムアランドもそんなに大変やないやろ」

「?、寮を移動しないといけないんですか?」

「長期休暇の時はな。寮父、寮母さんも帰国するから交代で1人だけ残して大人数のグノムアランド寮にいてもらってるんや。そこに、残ってる生徒全員を集めてそこで過ごすんや。人も少なくなるし、警備や安全の為に生徒を一か所にまとめておくんやって」

「へぇ、でもそれはそれで楽しそうですね。寮関係なく、皆と過ごせますからね」


これからどんな冬休みを過ごす事になるんだろう?

そんな期待を膨らませながら皆との時間を過ごした。



No.22を読んでいただきありがとうございました。

さぁ、いきましょうか本拠地へ!!やっぱりスポンサー宅はいっておかないと失礼ですからね。

今頃、下平家は一足早い大掃除に入ってると思います。

帰国関連の為にそれぞれの各キャラクターの空港や帰路を調べたのは内緒です。

シャトランスの位置についてですがハワイ州とアメリカ本土の間に存在しています。

その為、時差などの描写をする事ができていました。

タマミちゃんが鎌倉出身と堂々と言っていましたが、神奈川の方は横浜とか川崎など県じゃなくて地名でいうそうなのでタマミちゃんも鎌倉です。

これは梗に関連しています。守護霊の鯨ですが優勝者に相応しい、大きな動物を選びたいと思って選んだ物でした。その中で最大種であるシロナガスクジラをモデルにしたいと思い調べた結果。

神奈川県の鎌倉市由比ヶ浜で10m程のシロナガスクジラのオスが漂流したと言う記事を見つけました。

その子は子供で母親と逸れてしまい沖で死亡が確認されたそうです。

日本でシロナガスクジラが確認された例はこれしかなく大変珍しいものです。

不謹慎かも知れませんがその子が梗の守護霊でいてくれたらいいなと思い描写しています。

DKI国際空港についてですが元ネタが人名がはいっていますのでそのまま出すのは気が引けてしまい頭文字をとっています。ダニエル・K・イノウエ国際空港の事ですね。

ガンテツさんの苗字や元軍人という所も一緒ですね。

次はNo.23「クリスマスパーティー」をお送りします。


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