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Guardian・Spirit 〜ガーディアン・スピリット〜ファースト!  作者: きつねうどん
File2 生徒会と裏生徒会
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No.14 食卓の包囲網

お客様の中にツッコミの方はいらっしゃいませんか!!

カンナちゃんのサイレント突っ込みでは限界が来ています。このスクールはボケ役が多すぎます。

ヴァニラが守護霊の事をルイ、ヴィーンと呼んでいますがルイ=白熊、ヴィーン=ペンギンです。

ロシア語で白を意味するビエールイ、ペンギンを意味するピングヴィーンから名付けています。

10月になったある日の事、今日もミッシェル先生の「守護霊学」の授業があり、それを受けていた時の事だった。


「今日は皆さんに大切なお知らせがあります。中間試験の実技について、それぞれ「最初の試練」での皆さんの武器の扱い方を参考に課題を制作しましたので、配布したいと思います。皆さん、タブレットの準備をして下さい」

そのあと、ミッシェル先生のタブレットから私宛にも実技試験のデータが送られてくる。


「今回、1年生は初めて実技試験に参加しますので、上級生の中から似たような武器、課題を持つ生徒が指導者としてそれぞれ1人ずつ付いてくれます。一番下の方に指導者の名前がありますので、必ずチェックして下さいね。試験が近づくと、この授業も試験の練習時間にしますので指導者の生徒も来てくれます」

(指導者、私には誰がついてくれるんだろう?)

そのあと授業が終わった後の事だった。タマミちゃんが私に近づいてくる。


「ねぇー、カンナちゃん。ヨハンナさんってどんな人ー?」

「ヨハンナさん?あっ、もしかしてタマミちゃんの指導者ってヨハンナさん?」

「うんー、カンナちゃんと同じ寮みたいだし、ちょっと顔を見た事あるぐらいだから分からなくてー。どんな武器を使ってるのかなーとか、私にもわかりやすく教えてくれるかなーと思って」


「ヨハンナさんの武器は私も見たことないからわからないんだけど、傘と同じような使い方をするのかな?ヨハンナさんは私にも優しく寮の事を教えてくれたし、心配いらないと思うよ。そういえば傘ってどんな使い方をするの?」

『くるくる、ぐさぐさ』

とクラゲさんがいっている。

擬音語の筈なのに物騒に聞こえてしまうのは何故だろうか…


「クラゲさんが言いたいのはねー傘を開いて回転させながら攻撃を弾き返したりー槍みたいに突いたり出来るって事だよー。他にも使い方は沢山あると思うけどねー」

「なっ、成る程」

(す、凄い、翻訳力だ!?)


「そういえば、カンナちゃんの指導者って誰ー?」

「あっ、私も確認するの忘れてた!ちょっと待ってて」

そう言って、タブレットから試験データを探す。

「えっとね…あっ、ヴァニラさんだ!!」

「わー、カンナちゃんはヴァニラさんなんだねー。寮が私とカンナちゃんで逆なんだー」


「ヴァニラさんってニンフスピアリなの?ネクタイもリボンもしてなかったからどの寮かわからなかった」

「うんー、私と同じ寮だよー。よく話しかけてくれて、フレンドリーで面白い人だからカンナちゃんも仲良くなれるんじゃないかなー?」

「そっか、私もフランス語の授業でヴァニラさんと一緒だから今度話かけてみるよ」

そのあと、タマミちゃんと別れ次の授業へと向かった。


そして数日後、フランス語の授業終わりにヴァニラさんに話しかけてみる事にした。

指導者としてお世話になるのだから事前に挨拶しておくのは悪いことではないし、むしろ大切だと思った。

ちょっと、緊張しながらも恐る恐る近づいてみる。


「あっ、あのヴァニラさん?エヴェナさんでしょうか?」

どっちの名前で呼んでいいのか分からず、交互に名前を口にする。

「まぁ、もしかしてカンナさん?うふふ、スクールの皆や親しい人からはヴァニラと呼ばれているの。貴方もそう呼んでくれると嬉しいわ」

と笑顔で受け応えをしてくれる。緊張は解けて来たので話を振る。


「あの、指導者としてお世話になるので挨拶をしておきたくて。これからよろしくお願いします」

「ありがとう。実は私、最近武器が変わったばっかりでまだまだ扱いに慣れていない所もあるけどよろしくね」

そのあと、ヴァニラさんがスマートウォッチを確認している。


「あっ、もうこんな時間なのね。色々と話をしたい事もあるけど、次の授業に行かなくちゃ。そうだ、昼食って一緒の時間かしら?よかったら一緒に食べない?」

「12:30からでしたら時間ありますよ」

「よかった、じゃあ12:30頃に食堂で待ってるわね。ルイ、ヴィーン行きましょうか?じゃあ、またねカンナ」

そのあと、ヴァニラさんは白熊さんとペンギンさんを連れて教室を出て行った。


そのあと、午前中の授業も終わり一階の食堂に行くとヴァニラさんが待っていてくれた。

ありがたい事に席も用意してくれたみたいで、4人用の席を広々と使った。

因みに、今日の昼食はハンバーグでライスとパンが選べる。

こちらに来てからお米を食べる機会が無かったのでライスを選んだ。

やっぱり、和食が恋しくなる。


食事をカウンターから貰い、席に戻るとヴァニラさんがテーブルの上に何かを出している。

「ヴァニラさん何ですか、それ?」

「これのこと?マヨネーズよ、いつも4、5種類は持ち歩いているの。ほら、誰かが忘れたらいけないでしょう?」

(えっ、マヨネーズなんて忘れても誰も困らないと思うけど!?)


昼食にマヨネーズをつけるとしても、今のメニューだと付け合わせの野菜ぐらいのものだろう。

何故そんなにも必要なのだろうか?

そんな事を考えていると、バックの中を探っていたヴァニラさんがマヨネーズとバックの中身を交互に見ている。


「どうしましょう!!大事なメインに使うチーズ風味のマヨネーズを忘れてしまったわ!!あれじゃなきゃダメなのに!!死活問題だわ!!」

と顔を真っ青にしながら慌てている。

「あ、あのヴァニラさん。マヨネーズならテーブルの上に沢山」

「それはパン、野菜、スープ用なのハンバーグ用じゃないのよ!!」

(えぇ、ちゃんと使い方が決まってるの!?)

その様子を見ていた白熊さんが声をかけている。


『ヴァニラ、チーズ風味のマヨネーズならラトゥーシュカが持ってるんじゃない?さっき見かけたから持ってるんじゃないかな?』

『ヴァニラ様、早くラトゥーシュカ様を追いかけましょう。今なら間に合うかも知れませんぞ!!』

「そうね、ヴィーン顕現して!!私達で探してくるから皆はここで待ってて!!」

そう言ってスケートボードに乗り、どこかへ行ってしまった。


「…ねぇ、ルイさん。ヴァニラさんっていつもこんな感じなの?」

『うん、平常運転だよ』

そのあと、ゆっくり昼食を食べているとヴァニラさんが戻ってきた。

何故か後ろには生徒総会で見たミランダさんとシュン君がいる。

珍しいというか見た事のない組み合わせだ、共通点なんてあっただろうか?


「ヴァニラが騒いでいるから何かあったと思って来て見れば、またマヨネーズ!!そんなんじゃ、作ってくれた人に対して失礼だと思わないの!!」

とミランダさんは呆れている。

「カンナさんも一緒だったのか、今日の昼食はハンバーグなんだな」


「うん、でもシュン君とミランダさんって知り合いなの?何か共通点とかってあったっけ?」

「ニホン語の授業が一緒なんだ。一緒に一階に来たらヴァニラさんが慌てている様子だったから心配して見に来たんだ」

(ヴァニラさんの影響力が凄すぎる)


「そゆこと、ねぇ貴方カンナでしょ?試練の様子をチェックさせてもらったわ。シュンと一緒にペアやってたでしょ?」

「えっ、あれってミッシェル先生しか見てないんじゃ」

「あれは全校生徒だれでも見られるようになってんのよ、それでリーグ戦の予想を立ててる人もいるぐらいだし。PC室に行けば見れるでしょ、後で見てみれば。守護霊が映らないからそれはそれでシュールだけど」

その言葉に顔を赤らめる。まさか知らない人に見られているとは思わなかった。


「そうだ、あまり昼食は取らない方なんだけど一緒にいい?ヴァニラが悪さしないように見張ってないといけないから」

「丁度4席あるし、シュン君も一緒にどうかな?」

「ありがとう、すぐに取ってくる」

そのあと、2人で一緒に昼食をとりに行くのを見送り私とヴァニラさんで昼食を取る。


「カンナ、よかったら野菜にマヨネーズつける?普通のよりこっちの方が合うと思うの」

「えっ、じゃあお借りします」

私はマヨネーズでもドレッシングでもどちらでもいいし、こだわりも無いのでご好意?に甘える事にした。

そのあと、シュン君が戻ってくる。


「シュンもどうですか?おすすめですよ」

「すまない、俺はドレッシング派なんだ」

とバッサリ断られてしまった。ヴァニラさんは悔しそうな顔をしている。


そのあとすぐミランダさんも戻ってくるのだが、ハンバーグを見た時、私達と違う事に気付いた。

ハンバーグが真っ黒で野菜も茹でてあるものだった。

茹ですぎてクタクタになっているぐらいだ。


「あの、ミランダさん取り替えてもらったらどうですか?余りにも焦げこげですし、言えば交換してくれると思うのですが?」

その言葉にヴァニラさんが耳打ちで話しかけてくる。

「ミランダはあれで良いんですよ。というか、ミランダは作ってくれた人じゃなくて料理や食材そのものに失礼な態度をとっていると思いませんか?」


「何話してるの?」

「いいえ、なんでもないです」 「ミランダ、なんでもないの」

とすぐさま否定の言葉を返した。


「う〜ん、別にこのくらい普通じゃない?というか、生焼けだったら怖いじゃない。3人もちゃんと中身を確認した方がいいわよ、生野菜だって危ないんだから」

確かに危ないものをあるが、焦げこげやクタクタになるまでやらなくてもいいだろう。

ミランダさんの話を聞くと、どっちが正しくて悪いのか分からなくなる。


そのあと、シュン君が赤いリュックの中から何かを取り出している。

「ドンッ」と音を立てておいたのはお好み焼きソースだった。

無言でキャップを開き、ハンバーグにソースをかけている。

その様子を見つめていると、シュン君が声をかけてくる。


「カンナさんも使うか?大丈夫だ、心配しなくてもいい。寮にあと5本あるから」

(シュン君まで!!)

マヨネーズとお好み焼きソースが海外で、しかも同じ席で揃ってしまうなんて思わなかった。

しかもお好み焼きを作っている訳でもなく普通にハンバーグを食べている時にだ。


「あっ、カンナ。そこにある調味料取ってくれる?」

とミランダさんが声をかけてくる。

「はい、何をとればいいですか?」

「全部」

「…は?」

「だから全部、味付けしないと美味しくないでしょ?自分好みに調節しないと」

(もうこの言葉で嫌な予感がする!!)

無言で全部渡し、その動向を見守るしかなかった。


私もそうだか、ヴァニラさんやシュン君ですら顔が引きつっている。

もう食材なんて分からなくてなっているのではないかというぐらい、大量に調味料をかけている。

ミランダさんは満足したのか、動きを止めフォークとナイフで食べ始める。

綺麗に食べるので勘違いしそうになるが、もう料理とは言えないだろう。


私の知らない世界があるんだなと思いながら、昼食を終えたのだった。




No.14を読んでいただきありがとうございました。

ヨハンナの武器についてですが、キマイラちゃんが元々合わさって出来た動物ですので槍と斧を合わせた武器にしています正式な名前もありますがリーグ戦の時にお披露目したいと思います。

3人の問題児について、国民性や県民性が影響していますので紹介します。

ヴァニラがマヨラーな件について

(ロシアはマヨネーズの消費量No.1と言われておりスーパーの商品棚には多種類のマヨネーズが置かれています。ヴァニラはこだわりがあるようですが実際は味というより材料やカロリーにこだわる人の方が多いですしマヨネーズも同じです。これはヴァニラだけでなくロシア全体でマヨラーですので通常運転ですし、ラトゥーシュカもマヨネーズをもっています。「紅茶以外はマヨネーズをつける」「マヨネーズをつければゴミも食べれる」といったジョークもあるぐらいです。カンナと同じフランス語の授業を受けていましたが、これはニコライ2世の娘、アナスタシア公女がフランス語の発音が上手だった事に由来しています。)

ミランダが味音痴な件について

(ミランダの出身であるイギリスはメシマズ国家として有名です。その理由として料理の焼き過ぎ、茹で過ぎ、調味料のかけ過ぎなどがあります。時代背景として産業革命のときから労働時間に時間を割くため、短時間で調理し食べられるもの需要が多かったのも原因の一つだと思います。病も流行していた為、衛生環境についても敏感になっていました。ミランダは日本語の授業をとっていますが、これはルームメイトに関係しています。ルームメイトが日本人なので相手の言葉や文化について知りたいと思っていたからですね。ルームメイトについてイギリス人と相性のいい人はどこの国かなと悩みましたが歴史的背景からアメリカ、日本、ポルトガルあたりが相性がいいかなと思いアメリカはライアンがいるので日本人をえらびました。逆に悪いのはフランス、スペイン、中国あたりかなと思っています。特にフランスは互いにNGでしょうね)

シュンがソース好きな件について

(シュンは広島出身ですが、広島というとお好み焼きを連想すると思います。広島ではお好み焼きだけでなく作中のハンバーグや天ぷら、コロッケなどにもソースをかける為ソースが手放せません。ですのでストックが何本もあるご家庭が多いです。1歳からのソースもありますのでシュンも小さいころから英才教育を受けています。

赤いリュックと文中にありましたが、これは球団ネタです。広島が本拠地で赤がチームカラーの球団がいます。県民からの支持も熱いので家族で応援してるだろうなと思って実際にグッズを調べて書いています。シュンがらみで赤いとあったら球団グッズだと思って下さい。しゃもじも危険です)

次はNo.15「10個目の島」をお送りします。


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