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深夜の緊急コール  作者: 如月一歩
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第4話 午前4時20分 影響調査

 原因特定と復旧はAチームに任せ、武藤と秋田は現時点で判明している情報から、お客様への影響範囲を整理しはじめた。

 「仮に、このまま復旧ができずに午前5時をすぎてしまった場合、どんな影響がでるか、紙1枚程度でいいので、整理できるか?秋田、イメージできる?」と、武藤が質問した。

 「スミマセン。ここまで大きなトラブルは初めてで、どんな形で整理したらいいのか、イメージがわかないです」緊張した表情のまま、秋田は正直に答えた。    

 秋田は5年目の中堅で、サブリーダーを担当しているが、ここ数年、高品質運用を維持できていたため、このような修羅場を経験させることができなかった。「平和ボケさせてしまったなあ」と武藤は心の中でつぶやき、秋田をリードすることにした。

 「いまの状態だと、バンキング系の取り扱いは?」と武藤は質問を投げかけ、影響範囲を整理させることにした。

 「システム系統が異なるので問題ないです。利用できます」と秋田は自信をもって答え始めた。矢継ぎ早に質問を続けた。

 「では、クレジット系の取り扱いは?」

 「影響がでます。ただし、全体ではなく、一部に限定されると思います」

 「うん。その通り!ちゃんとわかってるね。自信をもっていいよ」

 「クレジット系だと、ショッピング取引とキャッシング取引があるけど、両方使える?」

 「いいえ。ショッピングは代行システムで判定しますが、キャッシングはできないです。なので、カードホルダーのお客様は、ATMやキャッシュディスペンサーでのキャッシングはできないです」

 秋田は基本的な業務知識は理解できていたため、武藤は影響範囲を整理する表の、縦軸と横軸の項目を伝え、秋田と木村にホワイトボードに書くように指示した。

 秋田たちが整理している間に、武藤は、復旧手順を書きだし始めた。復旧手順は3通りのやり方がある。Aチームはどちらの案を選択するのか?武藤はAチームの検討結果と答え合わせできるよう準備していた。

 時間は午前4時25分。10分後には方針を決めて復旧作業を開始しないと、5時までに間に合わない。

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