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深夜の緊急コール  作者: 如月一歩
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第10話 午前5時45分 情報整理

 関係各所への報告が続いていた。並行して、田畑は矢野とともに、これから行う作業を洗い出していた。

 ・障害報告書の作成

 ・再リリースの調整

 ・既存バグの改修

 ・影響範囲資料の整備

 ・障害訓練の実施

 ・要員計画の策定

 やるべきこと、やりたいことを書き出していった。


 午前5時50分、田畑は合間をぬって、武藤へ電話をかけた。    

 「秋田から報告もらってるから大丈夫、お疲れさま。俺、もう寝るよ」

 「最後に一つだけ。課長と部長をどう説得したんですか?」

 「あ、あれね。最新情報を手短に話して、原因究明と復旧手順がちゃんとできてると安心感を伝え、ダメ押しで「お客様のことを考えて迅速な決断と、現場を支えるのが我々マネージャーの役割でしょ!」と強めの口調で言っただけ。あの時点では確信なかったけどね。俺が腹をくくって言っちゃった。ワッハッハ!じゃあ、寝る。またね」と通話が終了した。

 「お客様のため」「社員を支える」この2つの言葉が田畑の心に響いた。


 午前6時25分。データセンターの窓から朝日を眺めながら、田畑は「今週も忙しくなる。前へ向かって進んでいこう!」と、つぶやいた。

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