詠う
皓皓と
月夜け高し
とこしなえ
然ればつつ闇
いとつきづきし
はらり舞う
雪は静けし
重ねても
消ゆる景色よ
なんと眩い
人は詠む 人を詠む
すると色がつく まだ見ぬ色と
意味をつけ 詩よ生きて
心したためる 紡いで行けと
人の子 綴り
咲かないで どうかこのまま
美しく 尽きていくから
流るる雫
人は詠む 人を詠む
すると色がつく まだ見ぬ色と
意味をつけ 詩よ生きて
心したためる 紡いで行けと
人の子 綴り
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遥か遠くにある月
空から降る雪
地上に咲く花
尊く、美しく、恐ろしい。