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最弱学校の異端児「ルデア」  作者: 烏猫秋
第2章〜異端児、中学部の子と・・・・・・〜
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全力サポート編①


 勢いで真理亜も103の部屋に住むことになったが、一応ここは高等部の寮だってことは理解してほしいものだ。

 特別処置として、学校側は103の部屋の拡大リフォームを行ってくれた。おかげさまで、ベッドが増えて楽になった。

 今では普通になったが、みんなで食堂に朝食を食べに行ったら、「あいつの女、1人増えた?」「ああ、また金でな」「堕ちたもんだな」などという身に覚えのない話が飛び交って大変なのだ。

 誰でもいいから弁護してくれ~、と思っていた時にいつも助けてくれるのがチーム『ギルティー』のみんなだ。「いい加減にしろ! 兄貴の強さを知らねえからそんなことが言えるんだ!」「謝れやぁ!」と言って追い払ってくれる。

 まあ、体格だけ見たら3年生だからな。

 そんな風にいつも助かっている。マジでありがとう。

 


 真理亜がここに住み始めてから『波乱』の6日が経った。

 『波乱』大事だからね! こっちの立場に立ってみたら分かるよ! 『波乱』の本当の意味がね!

 これ以上言ったら切りが無いので、もう言わないが。


「本当に大変だったんだぞ!」


 今日は土曜日、休日だ。

 真理亜の希望でショッピングモールに行くことになった。

 羽愞中等特別学校の生徒が出掛けると言ったら、このショッピングモールだ。


「もう出るぞ~」

「待って待って! すぐ出るから!」

「あと30分待ってください! 先輩は待たせません!」


 俺は女性方が着替えているので部屋の外に出ている。

 もう待ってから15分が経っているので、そろそろと思って声を掛けたら紗綾と真理亜から待てがかかった。

 この前アリーナで戦った時もそうだったが、時間感覚おかしくないか? みんなの準備ができるまで待つけどさ・・・・・・・。

 ちなみにジェリー、シビー、シズはもう着替え終わって部屋の外で一緒に待っている。

 ジェリーの服装は青色を基調(きちょう)にした秋服だ。

 シビーは俺が買ってあげた白いワンピースに赤いカーディガンを羽織って、大人の女性って感じだ。

 シズは・・・・・・・・・・・・・・・・・俺と同じ安定だな。

 つまり、学校の制服だ。


「ごめん! 遅れた!」


 部屋のドアを勢いよく開けたのは紗綾だ。

 赤を基調にした秋服だ。こんなに性格が出てる服装は初めて見たよ。

 脳筋がもろに出ている。


「今日のお出かけ言い出したの真理亜だからな~」 

「ごめんなさい! 後20分かかります!」


 おいおいマジか・・・・・・・・・。おじさんもビックリだわ。

 ついに俺は、口を開けて呆けたまま足を進め始めた。


「ちょっと楓守! どうしたの!?」

「どうしたんですか楓守君!?」

「待って~」

「楓守どこ行くの?」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「お待たせしました! ・・・・・・・・・・・・・・あれ? 先輩は?」

「行っちゃった・・・・・・・・・」

「えぇ!? とにかく追いかけましょう!」

「確かにそうね。急ぎましょう」


 女性群は、自分の能力を駆使しながら行方不明になった楓守を追いかけに行った。


「・・・・・・・・・・・あれ? ここどこ?」



 

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