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最弱学校の異端児「ルデア」  作者: 烏猫秋
第1章〜異端児、夏の2校トーナメント戦に向けて〜
21/35

2校トーナメント戦④


 1年生代表の部は、難なく勝利の旗を上げることができた。

 正直、1回戦目でシズが勝ってなかったら、勝てなかったかもしれない。

 ここで、俺が負けても後があるという、心の余裕ができた。


「いよいよ、次は2年生代表のですね」

「そうだな。ここで、勝てるか勝てないかで大分変ってくるからな」


 酒木君に相づちをうちながら、モニターで観戦する。

 ここで勝ったら、25pt 対 0ptになるからかなり楽になる。

 1回戦目は、国上の選手の勝ちで勝利にアドバンテージを取られている。


「試合終了!! 2年生代表の部、国上の勝利!!」


 え? 終わった?

 選手控室が、無音になる。


「・・・・・・もう、終わったんですか?」

「・・・・・・うん。シズ、試合見てたか?」


 俺が、少し考え事で視線をずらしたその瞬間に試合終了!?

 そんなことがありえるのか!?

 

「確かに見てたけど、眼が追いつかなかった・・・」


 シズの鍛えられた眼でも、追いつかない!?

 少なくても、スピードでは俺の1枚、2枚上手だろう。

 かなり厄介だ。いや、厄介すぎる。


「これが、羽愞と国上の力の差だよ。これは、羽愞の選手が国上に苦手意識を持っているということもあるが、あきらかにさっきのは力量の差だな」


 会長まで、国上の強さを認めてる・・・!

 次は、校内代表の部だ。

 悪い流れを断ち切らないと、ヤバいぞ。


「15分後に、校内代表の部の試合を始めます。代表選手は、会場に移動を開始してください」


 アナウンスで、指示が出される。

 空気が重いな・・・・。

 けど、まだ希望はある。点数的には、5pt差で勝っている。

 余裕を持て、余裕を持て。


「さあ、行こうか古谷君。勝ちか負けか、私たちに懸かってるんだからね」

「はい。絶対に勝って見せます」


 自分に、学校の責任がかかっている。

 肩が重すぎる・・・!

 生徒会長には、どうなってもなりたくないな。

 

「兄貴! 待ってますよ」

「笑顔で学校に帰ろう」


 俺には、みんなが付いていてくれる。

 俺のことを兄貴と慕ってくれる酒木君。

 本当の兄妹のように、寄り添ってくれるシズ。

 

 負けれるはずがない。いや、負けるはずがない!


 

 次回、2校トーナメント戦⑤です!!

 


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