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最弱学校の異端児「ルデア」  作者: 烏猫秋
第1章〜異端児、夏の2校トーナメント戦に向けて〜
18/35

2校トーナメント戦①


 今日は、2校トーナメント戦の出場選手が発表される日だ。

 2校トーナメント戦には、3つの部門がある。

 

 1年生代表の部

 各校の1年生の中から、推薦された3名ずつが2本先取の形で対戦する。

 つまり1戦目、国上の勝ち。2戦目も国上の勝ちとなると、その時点で勝敗が決してしまう訳だ。

 始めに弱い者を置いて、後半で蹴りをつけるか、前半で一気に終わらせるかに分かれる。

 まあ、前者は少ないと思うが・・・。

 

 2年生代表の部

 こちらも、1年生代表の部と同様で、2本先取の対戦だ。


 校内代表の部

 各校の代表生徒2名ずつが、1対1で勝負する。

 

 1年生代表の部 15pt  2年生代表の部10pt  校内代表の部15pt✖2

 

 はじめの2試合を取られたとしても、最後の校内代表の部で、全部勝つことができたら、逆転することができる点数配分になっている。

 もし、俺が出られるとしたら1年生代表の部か、校内代表の部か・・・・。

 けど、自惚れるなってメイにいっつも言われてたしな。

 校内代表の部は、無理そうかな。


「お前ら、よく聞けよ。今から2校トーナメント戦の代表選手を発表する。このクラスからは、2名が代表として選出されている」


 今は、HRの時間だ。

 しかし、いつもとは違う雰囲気にクラスの全員が、息をのむ。

 ミク先生のことだから、焦らしてきそうだけど・・・。


「1年生代表の部に、古谷楓守と山口静紅」


 良かった~。

 さすがはシズだな。羽愞に来てからちょっとしか経ってないのに、即戦力だ。


「兄貴!頑張ってください!」「これがロリの強さだ!!」「しっかり応援します!」

 

 などと、たくさんの応援をもらえて俺はとても嬉しい。

 約1名が俺の妹のことを、ロリなどと言っていることを除けばだが。


「盛り上がりはそこまでにしろ。まだ続きがあるから」


 えっ!?

 驚愕の表情を浮かべてしまう。

 続きがあると言うことは、校内代表の部に俺かシズのどちらかが選ばれたということだ。

 校内代表だぞ!?

 そんな大層な舞台に、1年生が立っていいのか?


「校内代表の部に選ばれたのは・・・・」


 緊張感が、教室を包む。

 ごくりっ。

 喉を鳴らして、先生の方に視線を向ける。


「古谷、お前だ」


 ・・・・・・。

 

「えーーーーーー!?」

「兄貴ーーーーー!!!」


 本当にいいのか!?

 多分、前例ないぞ!

 

「楓守!!楓守!!楓守!!」

 

 またかよ!

 

 今ここに、異端児が誕生した。

 

   2校トーナメント戦②につづく

 

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