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はじまり Ⅱ

飛んでからしばらくして、

カルウィングが話し始めた。



「貴女たちは狙われているでしょう?ZI7に…」


〝 ZI7(ゼット・アイ・セブン) 〟


909と同じ秘密組織だが

黒い噂が絶えないし、

そのような事ばかりしている組織だ。



「私たちが元いたお国で…

少しありまして…ね…」



「私は詳細を存じ上げませんが、

アステル最高官は知っているのでしょう?

それならいいのです。

さっきの爆発もZI7で間違いありませんよ。」



腸が煮えくり返るようだった。

いくら、優秀人の集まりでも、

もしかしたら死者が出たかもしれない…

許さない… ZI7…



「ZI7は貴女たちを探しに来たのです。

それはかなり前から分かっていますが、

最終手段に出ると分かったのは少し前でして…」



「それで、最悪の事態を考えて、

最高官は僕達を辞めさせて逃がしたと?」



なるほど…!

やっぱり最高官は何か考えがあったんだな…



「レン、その通りです。

アステル最高官は知り合いの

ある大国の諜報機関に話をつけて、

そこで2人働かせてほしいと

ご連絡していました。」



アステル最高官は流石だ…

いつかお礼をと思うが可能なのか…?



「僕達はこれからそこで働けばいいんですね?」



「その通りです。

今までの任務も充分特殊でしたから、

諜報員になった所で苦にはなりませんよ。

ただ、条件がついていまして…」



「どんな感じの条件ですか…?

その大国の金融機関を破壊とかですか?」



「ティナ… そんな物騒じゃなくてですね…

ティナは男として働け だそうで…」



男装か…

レンはとても背が高く185cmだ。

私も170cmと女性にしては背が高いが、

男としてだったら… 小さいだろう…

初めてやる訳でもないし、

今までの任務でもこういう事はあった。



「分かりました。男として、ですね。」



「はい、お願い致します。

ここから目的地まで時間がかかりますので、

しばらくおやすみになってて下さい。」



戦闘機で睡眠ねぇ…


レンはどう思っているだろう。

突然、909を離れて諜報員としての道。


とにかく頑張るしかない…


私とレンは狭い戦闘機の中で

お互い片耳に付けている同じイヤーカフを

揺らせながら眠りに落ちた。

起きてから、カルウィングに何故全員ミーティングだったのか教えてもらった。


アステル最高官は疑いたくはなかったが、

ZI7の内通者が909にいると確信していたらしく、

全員集めた所でZI7の狙いである、

ティナとレンという名前をだしたそうだ。


内通者はすぐさまZI7に連絡。


そして、私達を安全な最高官の部屋に連れていき、

そこから異国の地へ逃がすことを考えていたらしい。


爆発後、突入してきたZI7を

少し抑制できたし、

内通者も見つけ出したようだ。



「そんな訳でして…

どうか辞めさせられた事をあまり…」



「やはりアステル最高官は素晴らしい人ですね。」



堂々と胸をはってカルウィングに言った。

優しく微笑んで、


「ええ… だから私もお側にいます…」


と言ってカルウィングも微笑んで操縦を続けた。







とても長い時間、戦闘機にいた気がする…。

時刻を確認すると、23時…


ん? そんな短いの?



「到着しました。

ここの一軒家が、ティナとレンの家です。

明後日の朝9時に諜報機関の方から

お迎えが来るそうで、それまでごゆっくり。」



「僕達どれくらい戦闘機のってました…?

なんかこう… 時間の割に疲労が…」



「あぁ!申し訳ございません。

言うのを忘れてました。第3会場からここへは時差が大きくてですね、ここの方が遅いのです。」



なるほど!時差ボケもあってこんなに疲れて…



「なのでごゆっくりおやすみください。

では、私はこれで…」



「待って!カルウィング!」



「貴女たち2人の事は忘れません決して…

例え909でなくなっても…

幸運を祈ります…」



そう言ってカルウィングは戦闘機にのって早々と行ってしまった。



「お礼も言わせてくれないなんてな…

最高官に似てるな…」


レンがボソッと言った。



「とりあえず中入って寝ようか…

さっきも寝たけど横になって眠りたいよね?」



「そうだね… また寝よう…」



そんな会話をしつつ家の中に入る



「おっ、ベッドはダブルが1つね…

ティナを襲っちゃーーー」



「ベッドの中で触れたら顎の骨砕くよ…」



「本当にそんなことできるから怖いよね…

さっきの嘘だからさっ、寝ようか」



お互いに背を向けて就寝

すぐに眠くなりまた夢の中へ…


これからどんな事があるのか…

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