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白虹こはく  作者: 雨世界
3/5

 白虹こはくの背中には、白い翼が生えていた。

 白い翼は小鳥というぼくの絵の特徴になっていて(ぼくのアバターはまるい太っちょな食いしん坊の小鳥だった。いつもなにかを食べているのが特徴だった)こはくが「背中に白い翼は欲しいな。夢にちゃんと届くように」と言ってくれたので、描いた。

 ぼくの描いた白虹こはくをみて、こはくは「ありがとう」とにっこりと本当に嬉しそうな顔で笑ってそう言った。

(なんだか、ぼくまで恥ずかしくなってしまった)

 こはくは白虹こはくの初ライブ配信にきてくれた十五人の人の名前を(こっそりと)憶えていた。

(それだけじゃなくて、可能な限り、こはくはみんなの名前を憶えていた。あまり記憶力はいいほうじゃないから、すごいたくさん覚えていられたわけじゃないけど、がんばってた)

 その十五人の中で今も白虹こはくに会いにきてくれる人は十人いた。

 その十人の人は、その日のうちに、白虹こはくのチャンネルのメンバーになってくれて、ファンクラブにもはいってくれた。(感動して、二人で一緒に泣いてしまった)

『つばさふれんど』。

 いろいろと悩んだのだけど、白虹こはくのファンの名前は、つばさふれんどにした。

(みんなで一緒に、夢を追いかけていこうと思った)

 チャンネル登録百人の記念には歌を歌うことにした。(歌枠というやつだ)

 こはくは歌には自信があった。

 ぼくもこはくの歌はすごく好きだった。(人気もでると思った。もし、みんなが喜んでくれるのなら、もっとたくさん歌を歌っていこうと思った)

「みなさん。こんにちは!! 白虹こはくです!! えっと今日はですね、みんなにすごく大切なおしらせがありまーーーす!」こはくはマイクに向かって、みんなとお話をしている。

 ぼくは今日も、そんなこはくをじっと、そばで見守っている。

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