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聖痕の聖騎士〜溺愛?狂愛?私に結婚以外の選択肢はありますか?〜  作者: 白雲八鈴


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510 ファンタジー臭いのがきた!

「そうか。そういうことだったのだね。不思議だったのだよ。君の話が」


 王様がシェーンに向かって言った。多分ゲームの未来の話のことだろう。

 私が一通り話したからね。


(ルーナ)の聖女が目の前にいるのに、何故偽者の聖女を本物と思ったのかとね」

「200年前の聖女そのモノが現れたのであればですか」

「それは聖女至上主義者のいい獲物!」


 なんといういい餌!もうそのままでいいのでは!

 何? 何故か視線が突き刺さってくる。


「流石だね。そう、いい獲物だね」


 王様が両手を叩いて私に同意してきた。

 あ、王様が両手を叩いて褒めるということはろくなことじゃない。


「不要者をあぶり出すのにいいよ」


 ああ、やっぱり阿鼻叫喚地獄を作ろうぜ作戦に使われそうだ。


「聖女に頼らない世界を作るには、不要な者たちだ。だから、獲物に釣られた者たちは必要ないね」


 王様はニコニコと笑みを浮かべながら、恐ろしいことを口にしている。

 はっきり言って今のシェーンに求心力はない。だから、200年前の聖女の絵と同じ人物が現れたのなら、貴族たちはその聖女を押し上げるだろう。


 太陽(ソール)の聖女として。


「気に入らない。太陽(ソール)は二人も必要ない」


 さっきから黙っていたものの途中から、不穏な空気をまといだしたルディが言う。

 私は抱えられているのでわからないけど、きっと魔王様化しているのだろう。


「そうだね。太陽は一つでいい。偽者は必要ない。それで偽者を排除する具体策はあるのかな?」


 王様は自分の作戦を実行するのは変わらないのだろう。だけど、そうなると聖女として求心力がある九尾の狐が扮した珂雪という者が邪魔なのだ。


「化けの皮を剥げばいいのだろうけど。酒吞、茨木、二人なら玉藻の化けの皮を剥がせる?」

「あ?無理だろう。ちょっとやそっとでは正体なんてみせねぇぞ」

「いっそのこと本物が現れればいいのではないのですか?」


 酒吞は無理だというのは力技ということなのだろう。

 そして、茨木は私が聖痕を掲げればいいと言う。


 それは嫌だよ。聖女至上主義者の獲物が私に移るだけじゃない。


 ちょっと何故にさっきから、私にビシビシと視線が突き刺さってくるの!

 嫌だって前から言っているじゃない。


「本物には期待しないで欲しいね。最終的には、ここの地下の常闇を開いて落とすのは決定事項だから」


 その前に九尾の狐を弱らせて世界の鎖に絡ませるということが必要なのだけど。

 あと今日入れて二日。大掛かりなことは無理だし、何ができるのかと言えば、何もできないのだろう。


「地下の常闇って何?」


 そこに疑問の声が降ってきた。シェーンである。


 やはり、地下のダンジョンはゲームとしては入っていなかったのか。ん?でもペット枠設定があった。

 麒麟や八岐の大蛇のことを知っていたから、ダンジョン設定は存在していたはず。でないと、ダンジョンの入り口の足元に落ちている精霊石を手に入れることができない。


「シェーン」


 私は左手をシェーンに見せる。そこには青と黒の石がはめ込まれた指輪があった。


「この石は精霊石なのだけど、どこから手に入れる?」

「え?あの……その……」


 シェーンはチラチラと王様に視線を向ける。いや、正確には王様の隣だ。


「言ってくれないとわからないよ」

「……国王陛下が持っているはず……です」


 ペット枠は、偽者の王様からもらった精霊石で出現していたという設定か。

 確かに、私のこの指輪は王族であるルディと神父様からもらった。

 これは王族と関わりがある者の証だと。


 ということは、偽者の王様は地下に何度か行く必要があったと。何のために?

 いや、シェーンにも精霊石から復活させる力があるなら、聖騎士たちの危機に対抗できるペット枠を……


「『ねぇ、ペット枠で役に立つモノってなに?』」


 私はワザと日本語で聞いた。別に聞かれてもいいのだけどね。


「『青龍と白虎と朱雀』」

「あ〜、それ一つ役に立たないわ。で、どんな理由?」


 やはり玄武はいないのか。

 いや、ペット枠でいても、バカデカすぎて邪魔なだけだろう。


「守護剣が顕れるの」

「うわぁ〜!ファンタジー臭いのがきた!」

「それを言うと、私の頭の上のこれは何よって感じだけど?」


 言われてみればそうだ。

 しかし、四神が揃えば守護剣が顕れるのならわかるけど、玄武が欠けているよ?


「玄武は必要ない?」

「玄武はいないから、聖女が補うの」

「ふーん。その守護剣って何に使うの?」

「えっと……聖騎士に渡すの……そのモニョモニョしたあの……で……」


 ああ、R18のやつね。ということはだ。


「聖剣かぁ。もしかして、そっちの方法が本来の聖剣の出現方法?」

「聖剣?」


 いや、シスターマリアが持つ聖剣がそんな風に作られたのなら、精霊石の在り方が見直されているはず。

 ということは、聖剣が出現する方法は複数あると考えた方がいい。


「となると、鍵はやっぱり聖剣だね。ということで、王様。偽聖女の化けの皮を剥ぐには、聖剣を持った聖騎士次第ってことになるね」

「君たち二人の話から、その答えに至った理由が意味不明なのだけど?」


 まぁ、この世界ではない言葉を混じえて話しているから、意味不明にしたのはワザとだよ。


 だってゲーム設定を説明しろと言われても、説明できないじゃない。


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