6話 成り上がりました
「よくやった。報奨金100万ゴールドはお前のものだ」
軍団長のドナルドからボブはお金をもらった。
これで1年遊んで暮らせそうだった。
「しかし珍しいスキル持ちだな。普通は1種類か2種類なのにあれだけ色々使えるとは」
「一体いくつスキルを持っているんだ?」
軍団員たちが話しかけてきた。
ボブが言った。
「破城槌と地引き網とガソリンと一酸化炭素と泥スマホ、5種類だ。
あとひとつあるはずだけどまだ引いたことがないんだ」
「なんと!5種類も使えるのか!」
軍団員と傭兵たちが歓声をあげた。
軍団長のドナルドが言った。
「それだけ凄いとなると僕が軍団長をするのはよくないな。
ボブ、これからは君が軍団長になってくれないか?」
いきなり言われてボブは迷った。
「僕は別に目立ちたいわけじゃないんだけどな」
「いや、これだけ強いならぜひ軍団長をやってほしい。
どうか引き受けてくれないか?」
ドナルドが頭を下げたのでボブは言った。
「やれやれ、そこまで言われたら仕方がないな。
じゃあ僕が軍団長をやってやる」
そう言ったらステータス画面が開いた。
「スキルがレベル25に上がりました。スキルが強化されました」