3話 レベルアップ
「スキルがレベル20に上がりました。スキルが強化されました」
ステータス画面が言った。
ボブはステータス画面をまじまじと見た。
「あれ、出てくるものが変わってるぞ」
出てくるもののリストが大きく変わっていた。
・手斧→破城槌
・釣り竿→地引き網
・油→ガソリン
・酸素→一酸化炭素
・辞書→泥スマホ
・トイレットペーパーの芯→転置解離剣
「すごい!しかもMPも上がってる!」
MPが3倍になってた。
これなら20秒ごとにサイコロが振れるから欲しいものが引けた。
しかも出現物がこれまで1分しかもたなかったのが3分もつようになってた。
「よし、これは試し切りしないとだ」
すると目の前にチンピラ風の男3人と奴隷幼女が現れた。
チンピラ男が奴隷幼女に言い寄ってた。
「スキル《サイコロ》!」
見た目には何も変化が起きなかった。
ステータス画面で見るとチンピラ3人のまわりに一酸化炭素が出てた。
「ぐああああ!な、なんだこれは!」
「ぐ、ぐるじい!息ができねえ!」
「まさか一酸化炭素中毒じゃ!」
チンピラ3人が倒れた。
残された奴隷幼女がボブに言った。
「ありがとうございます。私の名前はメアリーです」
「別に大したことじゃないさ」
「あのお、ボブ様についていってもいいですか?」
「ふ、好きにしたらいいさ」