表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みなしごとしての幸せ  作者: CORE-失踪P-
9/12

あの話をして。

「アトラ、とりあえず」

「なんだよー」

「暇」

そんなこと言われても。

「あとね」

「お腹空いた」

「あっ…」

言わないで…

「ボクも」

正直どっか行きたいです。

「じゃあその子も家連れてく?」

「知らない子の家に入る訳には行かないわ!」

ボク一応何回も入っててもう住んでマース状態なんですが。

「ティアスがいいならお邪魔します」

「なっ」

「アトラ住んでる状態だからお邪魔しますじゃないでしょ。」

「ま、待ちなさいよ!」

お姉ちゃん?

「初めて会ったんだもの!身元不明年齢不詳の私に毒やら薬やら入れられないわけ…」

「お姉ちゃん、それは、ボクも初めて会った時にご飯貰ったけど、何もなかった。」

「お、おかしいわ!絶対おかしいわよ!」

「それが通用するのは悪魔だけです。」

全くもう…

「悪魔だけ?」

そうだよ?

だって

「ティアスは何族なの?」

「アトラと似てて、天使と天使の間に産まれたのに天使と狐〜」

「て、て、敵じゃない!」

「お腹空いたから早く行こうぜおい」

一斉に返事。お姉ちゃんだけがかたまっていた。







「はい!」

オムライス?

「うん、眠そうだから味薄めねー」

意味がわからないが美味しそうなのでいただきます。

「いただきます」

…ティアスのご飯はやっぱりおいしい。お姉ちゃんは

「毒が入ってないか見るの!」

って言って一緒にご飯作ったらしい。美味し。

美味。

「(* ॑꒳ ॑* )」

満足。でももう少し食べたい。

「( ̄・ω・ ̄)」

「Wwwは、はいはいwww」

「あの少食がおかわりですって!?」

やめて。じみに傷つく。

「はいw」

「✿゜❀.(*´▽`*)❀.゜✿」

美味しそう美味しそう✿゜❀.(*´▽`*)❀.゜✿

「やめww顔文字やめwwww」

「おまwwww食えねぇwwwww」

えっ!これが食べれないのは大変だよ!こんなにおいしいのに!

「食べないと損ですよ」

「お前の顔文字だよ!!」

ご、ごめんなさい…

「っ!!」

なぜ反応したしお姉ちゃん。

「ぅ…」

お腹空いたらしい。さっきから言ってる。お腹なってるよ。

「食べんの?」

「だ、だって…」

どれだけ疑い深いの…

「ぅぅ…」

あーあーもう半泣きじゃん…

「早く食べないと〜ボクが貰うよ〜」

「えっ!?」

「食べたいんじゃん」

あっ…と呟く。食べなよ。冷めちゃうよ?

「…いただきます」

いいから食べなよ。

「出されたたものは全部食べてよ〜」

「わ、わ、わかった…」

震えるなぁ!うまいんだぞ!

「…おいし」

「ほんと?よかった!一応お姉ちゃんでも今は子供だから少し濃いめの味だよ!子供は味濃い方が好きじゃない?」

「…そうだけど」

疑ってた自分が恥ずかしいんだろうか…ボクの後ろに隠れて食べてる。

「ごちそうさま。」

むすってしてるのがまた可愛いな。

「むすってしてるーレアーレアー」

「怒ったか?怒ったか?」

珍しくいじってる。

「ばああか!ばーかばーか!私なんてどうせ悪魔のくせに魔力少ししかないですよばーーか!」

思いきり泣きそう。

「魔力あんまないのボクのせいですけどね」

「あ、アトラは悪くないもん!」

それじゃただの駄々っ子ですよ。

「あいつらのせいであの子が死んだならあいつらのせいだよ!アトラの感情も自由も全部奪って…!!!」

悔しそう。なんでかな、ボクなんてほっとけばいいのに?

「あの子?」

「ボクが今日助けた死霊です。」

えっ?なんで驚いてるの?

「昔、大切だった。ボクなんかの不注意で、トラックなんかに…」

嫌だった。語るのも。でも、話しておかなきゃ。

「…呪った。あのトラックと、中のヤツ。それと…」

辛かった。キツかった。生きる理由がわからなかった。それら全てを生み出した、

「あいつらを。言いたくないけど、あいつらが死んだのはボクが知らないうちに殺したらしいです。悪魔なのでこっちの常識は通用しませんし。」

捕まらないよ。

「そ、か…」

「…」

そうだよね

怖かった。

嫌われるんだ。こんな話したら。


コンコン


「出てきます!」

フード被って走った。顔が見れない、見たくない。

「はい…」

「あの。(ここ)ってのはここにいないか?」

え?

「ど、どうしてでしょうか…」

「その慌てようを見る限りいるんだな。」

小学生ぐらいか。気が強いなぁ…

「…入らせてもらうぞ。」

「ま、待ってください!」

「なんだよ。」

「なんでですか?」

何をしに来たんだ?

「話がある。お前らに知られてはいけないような…」

大事な話?

でも…知らない子だし。フード被ってるし…顔を見えなくしたい?

「…フードだろ。いいさ、取ってやる。」

ふわっとフードが取れた。可愛い顔には、傷跡がいくつか。綺麗な銀色の髪は、さらさらしていてとても可愛い。

「…」

「どうだ?これでいいだろ。私はこの顔を人に知られたくないんだよ。」

「ま、って、名前は?」

「っち、まだか…」

渋々といった様子で答えてくれる。

血華(ちか)!」

ため息をついて、ティアスを…


怖い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ