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みなしごとしての幸せ  作者: CORE-失踪P-
4/12

パーカーと、お姉ちゃんと。

小亞さんが出てくるよ!ボクだよ!

「ただいま」

「お邪魔しまーす」

黒さんと帰宅(?)

「おっかえり!」

「おかえりなさい」

ティアス!翠さん!いたんだ…

安心して、ぽーっとする。こんな場所あるのかな、外には。

「〜♪」

ついつい口ずさんでしまう、まふまふさんの歌。暗いけど、大好きなんだ。高い声が綺麗で、かっこよくて、つい笑ってしまう。これにいたっては可愛いだけじゃないか。

「んー、じゃぁ、今日はちょっと予定あるから、みんな来てー」

「にゃ」

「…ww」

頼む、やめてくれ。泣きそうだ。

「う…」

「おま、なんで泣きそうなんだよ…」

「…ミシンありますか」

「は?」

首を傾げるみんなに、ボクはこう言った。

「パーカーが欲しいんです。フードが大きめの少しぶかぶかなやつ、作ろうと思いまして」

……なんでみんな驚いてるの?

困惑。もう布とかはあるんだけどな。

「なくはない、けど…」

「!!借りるねっ!」

「〜!」

黒さんと翠さんが口を抑える。なにしてるんだろ。

「じゃ、持ってくる?」

「お願いします!」

やった!パーカーとかなんとか作った事ないけど、多分大丈夫!設計図とかもあるし!

「はい。」

「あ!ありがとうございます!」

みんながこっち見てる。なんでだ。

布って意外と薄いんだな。真っ黒。

先に耳のところ作って、次に服のところ。ボタンつけて、フードを作る。そして耳をフードに付けたら、

「できた!」

合計2時間。やったね!

着やすいし、なんか眠れそう。耳も狐耳の大きさや、位置に合わせてるし、尻尾のギリギリ下までの長い服が落ち着く。やった、出来た。

「まじでできた…」

「…」

すこし考えて、黒さんを呼ぶ。実は、1時間はね…

「ほっ!」

ばさっ、と紫色の猫耳のパーカーみたいなのを被せる。

「うわ!?」

驚いたらしい!やった!大成功!

「ほぇー、おそろ?」

「アトラさん、黒兄、可愛いです!」

実はね、布余ってるよ!

「布まだあるから、もっと作る!」

わあっと歓声が。

それから3時間後、3着できた。

白っぽいクリーム色、水色から青へのグラデーション、そして、真っ青な、猫耳パーカーみたいなの。それを、ティアス、翠さんへ!

「わぁ、着やすいです!」

「気持ちいい!」

風通しもいいんじゃないかな!色違いおそろだよ!

「この1着は?」

真っ青なのを指差して、ボクに質問してくるティアス。

「翠さん、お姉さんいるんでしょ?だから、作ったの。」

布、まだあるんだけどね?

「っ!ありがとうございます!」

作りたかったからね、と言ってわらう。

PPP…

電話?

「あ、私です!」

翠さんか!

「も、もしもし!あ、お姉ちゃん!?な、なに?…え?…ええ?来るの!?ちょ、え?」

?どゆこと、ここに来るの?

「…うん、うん…わかった。聞いてみるね!」

ティアスに事情説明。

「あ、全然平気!イラスト頼もうとしてたとこだし。」

「よ、よか」

ピンポーン

あ、行ってきます

「こ、こんにちは…?」

「こんばんは!夜だよ!」

「…パーカー可愛い」

「あ、ありがとうございます…?」

挙動不審。

「翠呼んでもらっていい?」

「あ、はい!」

翠さんー!と呼んでみる。

「はー…お姉ちゃん!?まさか…」

「うん!化けてから来た!」

「馬鹿っ!」

?化ける?…狐?

そう思ったら、耳と尻尾が出てきた。

「可愛いが増したね!」

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