寝てたのか。
アトラ君んんんww
「なんだ…これ…」
第一声がこれです。でも本当にそうなんだもん。白っぽいクリーム色の壁。焦茶色のソファー。なにかの…トロフィーっていうの?そしてテーブルの上にはシャーペン?と…テストっていうらしい紙。
「あなたには、これからテストしてもらいます。」
少し冷えてて、厳しそうな声。思わずびくっとした。
「え?あ、え、はい…」
「ではスタート」
は、はやっ!?仕方ないからシャーペンをとって、テストに集中した…
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「終了。」
その声にハッとした。
「まさか、一言も喋らず、微動だにせず、テストができる子がいるなんてね…30分間…」
え?そんなにたったの?2分位かと思ってたんだけど。
「…」
頭がぼーっとする。
「どうしました?これからあなたがお世話になる教室に行くんですよ。」
「…は、い…」
ふらふらと立ち上がる。未だにぼーっとしてるなぁ…どこかぶつけないように気をつける。
「行きますよ。」
「…わかりました…」
がらがらと扉を開けて廊下へ。5分位歩くと、教室に着いた。
「ここですよ。私は校長の此処 等といいます。」
「よろしく、お願いします…」
とりあえずどうすればいいかわからないので立っていると、
「中に入りますよ」
と言われた。早いなぁ…
中に入ると、くらすがざわつく。
「…?」
不思議だなと思い、呼ばれたので等さんのところへ行く。
「自己紹介を」
…?なんだそれわ。自分の名前言えばいいの?
「…アトラです。」
「質問は?」
すると、クラスの一人が手を挙げた。
「前の学校は?」
前の学校?行ってないな…はじめてきたし。
「…行って、ません…」
クラスのみんながざわめき出す。どうしたんだろ…すると、見慣れたような人が手を挙げた。
「どうぞ…?」
よくわからないので、とりあえず言ってみる。
「高校生じゃないんですか」
え?いや、ボクも正直わからないけど…あれ?
「黒さん…?」
すると、にやっと笑う。あ、そうなんだ。
「えっと…答えますと、正直わかりません…」
次の人!と校長先生。
「親は!?」
叫ぶからびっくりして手を握って胸の前に来てしまった。すると何人かの女子が頭を抑えている。首を傾げると、声まで抑え始めた。
「…?親、は、ボクが3歳位の時、死んだらしいです…それ以来は、ずっとどこかを歩いてました。」
曖昧なので、覚えてる所を話す。質問した人だけじゃなく、全員が口を開ける。
「え、えっと…?」
慌ててなにか言わなくちゃいけないと思った次の瞬間、目眩がした。ふらっとして、床に座り込んだ。気が遠くなっていく…
「アートラー、おーーーい。」
黒さんの声のような気がする…
「は、い…」
声、出た…やっと?
「あー、びくった。急に倒れたからな。あの人数は無理だったか?」
「最大でも、5人が、限界…」
コミュ障かよ、と言われた。そうかもしれない…
「ま、ずっと寝てたからな。明日また来るらしいぞ。帰るぞ。」
…初日寝てたのか…いいか…別に。
「は、い…」
疲れたから、早く帰ろ。
アトラ寝てたし。微妙なとこで終わってすみません。