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みなしごとしての幸せ  作者: CORE-失踪P-
3/12

寝てたのか。

アトラ君んんんww

「なんだ…これ…」

第一声がこれです。でも本当にそうなんだもん。白っぽいクリーム色の壁。焦茶色のソファー。なにかの…トロフィーっていうの?そしてテーブルの上にはシャーペン?と…テストっていうらしい紙。

「あなたには、これからテストしてもらいます。」

少し冷えてて、厳しそうな声。思わずびくっとした。

「え?あ、え、はい…」

「ではスタート」

は、はやっ!?仕方ないからシャーペンをとって、テストに集中した…


----


「終了。」

その声にハッとした。

「まさか、一言も喋らず、微動だにせず、テストができる子がいるなんてね…30分間…」

え?そんなにたったの?2分位かと思ってたんだけど。

「…」

頭がぼーっとする。

「どうしました?これからあなたがお世話になる教室に行くんですよ。」

「…は、い…」

ふらふらと立ち上がる。未だにぼーっとしてるなぁ…どこかぶつけないように気をつける。

「行きますよ。」

「…わかりました…」

がらがらと扉を開けて廊下へ。5分位歩くと、教室に着いた。

「ここですよ。私は校長の此処(ここ) (とう)といいます。」

「よろしく、お願いします…」

とりあえずどうすればいいかわからないので立っていると、

「中に入りますよ」

と言われた。早いなぁ…

中に入ると、くらすがざわつく。

「…?」

不思議だなと思い、呼ばれたので等さんのところへ行く。

「自己紹介を」

…?なんだそれわ。自分の名前言えばいいの?

「…アトラです。」

「質問は?」

すると、クラスの一人が手を挙げた。

「前の学校は?」

前の学校?行ってないな…はじめてきたし。

「…行って、ません…」

クラスのみんながざわめき出す。どうしたんだろ…すると、見慣れたような人が手を挙げた。

「どうぞ…?」

よくわからないので、とりあえず言ってみる。

「高校生じゃないんですか」

え?いや、ボクも正直わからないけど…あれ?

「黒さん…?」

すると、にやっと笑う。あ、そうなんだ。

「えっと…答えますと、正直わかりません…」

次の人!と校長先生。

「親は!?」

叫ぶからびっくりして手を握って胸の前に来てしまった。すると何人かの女子が頭を抑えている。首を傾げると、声まで抑え始めた。

「…?親、は、ボクが3歳位の時、死んだらしいです…それ以来は、ずっとどこかを歩いてました。」

曖昧なので、覚えてる所を話す。質問した人だけじゃなく、全員が口を開ける。

「え、えっと…?」

慌ててなにか言わなくちゃいけないと思った次の瞬間、目眩がした。ふらっとして、床に座り込んだ。気が遠くなっていく…




「アートラー、おーーーい。」

黒さんの声のような気がする…

「は、い…」

声、出た…やっと?

「あー、びくった。急に倒れたからな。あの人数は無理だったか?」

「最大でも、5人が、限界…」

コミュ障かよ、と言われた。そうかもしれない…

「ま、ずっと寝てたからな。明日また来るらしいぞ。帰るぞ。」

…初日寝てたのか…いいか…別に。

「は、い…」

疲れたから、早く帰ろ。

アトラ寝てたし。微妙なとこで終わってすみません。

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