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みなしごとしての幸せ  作者: CORE-失踪P-
2/12

学校に行くまでは。

妹であり、姉はあとから出てくる。狐族で、優しく、頭が異常によく、法律とかなんだとかなく、理事長先生が高校の先生として働く許可を出した。


翠の彼氏であり、狐族。あまり話さないが、アトラの様に見た目はイケメン。頭は良いくらいだが、身体能力が異常に高い。



狐族であると、何かしらずば抜けた部分があるが、天使と狐のティアス、悪魔と狐のアトラは、いまだにその部分はわからない。

「う…」

チチチッと鳥が鳴いている。でもおかしいな、

やけに音が大きいような…しかも、手の上に少し爪のような感覚が…

「うぁあ!?」

鳥が!すずめ!?すずめがボクの手の上に!あれ、そういえば、なんか左側がぽかぽかする…なんか背中がふわふわする…

「え?えぇ!?」

左を見ると可愛い少女。背中のあたりを見ると青っぽい布団。干されてないこれ?

「う…何…アトラぁ…」

可愛い少女起きた!しかもボクの名前…

「えっと…あ」

そうだ。昨日ボクは少女ティアスに助けられた(?)んだ…そして、気づいたら寝てて…

-みなしご…

そう。みなしご。これだけで、冷たい目を向けられて…

「…何思ってるのかよくはわからないけど、私はアトラを捨てないよ?」

って!めっちゃ嬉しい言葉言ってくれる少女(ティアス)がマフラーくれて…

「あ、ははっ」

痛みが引いてる。精神的にはまだまだ痛いけど…身体的には痛くない気がする…

-しいて言えば、この左腕が、左腕が痛い…

ずっとティアスが寝転がってるんだもんなぁ…

「起きよ、ティアス。」

「う、ん…」

ふわっと笑うティアス。思わず笑ってしまう。わからないけど、ティアスはボクの事を悪魔として、みなしごとして見ていないらしい。

-思えば、優しくしてくれた人って、ティアスだけだったなぁ…

でも、そろそろ行かなきゃ。迷惑かけちゃうな。

「ティアス、ボクはもう行くね…」

「わかった…ついでに麦茶とお菓子買ってきて…」

手を振るティアス。あれ、おつかい?行くけど…また戻ってきちゃうけどねwまあ、おつかいは恩返しということで…

「ん、わかった。行ってきます。」

「おつかいおわったら、学校いくからね…授業参観だから、来てね…」

え?まだいるの?

「わ、わかった。」

うんとりあえず言う事聞こう。

「ねえ、アトラ。今日からまた宛もなくさ迷うつもり?」

「…ちが、うの?」

「なんで、あんな所にもどろうとするの?」

え ?だって、迷惑かけちゃうし…

困っていると、

「いいよ、戻らないで。ずっとここにいていいよ。」

え!?

「いいの…?」

いいのじゃないよボク!断らな…

「いいよ。っていうかいて。」

…もう断れないじゃん…

「…うん。」

「…あああああ!」

「んえぁ!?」

へ、変な声でたっ!?

「ど、どうしたの?」

「す、翠!黒!」

翠?黒?何の話だろう…

コンコンッ

あ、ノック…

「出てくるね」

「お、お願い!」

誰だろ、とりあえずは…

「こ、こんにちは…」

目の前には、少し背の高い男性と、少し背の低い女性。男性は、片方だけ髪が長くて、肩から6cmくらいのところまで伸びている。女性はとても髪が長くて、上から下に水色から青に、グラデーションをつけてかわっている。

「初音ミク…みたい」

あ…言っちゃった…:(;゛゜'ω゜'):

「あ、ははっ、よく言われます」

そう言ってニコッと笑う。おとなしめ…みたい。

「…ティアスは?」

「あえ?あ、はい、呼んできます!」

そういって少しはや歩きする。後ろから「ティアスちゃんの彼氏さんかな」って聞こえたから、

「違いますっ!」

って振り向いて答えた。ティアスにはもっといい人がいるでしょ。

「助けてティアス」

「どうしたのよ?」

「初音ミクみたいな人と、片方だけ髪が長い男性が…」

「…それ…」

「?」

「翠ぃぃい!黒ぉおぉお!待っててええぇ!」

「にゃあ"ぁ"!?」

び、びっくりしたっ!急に叫ばないでください!ってか翠さんと黒さんってあの方達!?

「早くこいぃぃ」

「待ってますよー!」

…いいな。なんか

「ティアス、どうすればいい?」

「着替えて!これ!」

そう言って渡されたのは、猫耳つきパーカーと猫柄のTシャツ。

「…男性用?」

「もちろん!」

女性用に見える。着替えがないので仕方がなく着替えて、翠さんと黒さんの前へと。

「は、はじめまして…?」

おずおずと前へ出て、フードを取る。

「あ、アトラです!」

「声、少し高いですね…翠です。」

「黒」

そっと深呼吸して気分を落ちつかせる。

「ご、ごめっ!遅れた!アトラ行くよ!」

「え、え?ど、どこに?」

「学校!それいがいにないよ!」

ぼ、ボクも行くの!?っていうか引っ張らないでー!ボク力は弱い方だから!ティアス!?

「あ、アトラさん!遅刻しますよ!制服きてくださ…」

「せいふく?」

首を傾げる仕草に、翠さんはすごく驚いて、

「い、いや高校…!!」

中学生らしいよ、ティアスによると。わかんないけど。

「行ってないから、わかんない」

そう答えると、黒さんまで驚いた。

「おい…」

「あ、の、ボクはいわゆるみなしご?ってやつだと…」

その言葉に、黒さんと翠さんは絶句した。何も言えないようだ。

「…と、とりあえず、行きましょう!」


これが、ボクが学校に、初めて入った日の、7:20までの出来事だった。

見てくれてありがとうございます!

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