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短編

僕の頭は疑問でいっぱい

作者: 波止 晴信

気分を害する表現が含まれています。 ご注意してお読みください。

 「小説は妄想の塊。 全裸を見られるのと同じ」


 入間人間さんの「バカが全裸でやってくる」という小説に出てくる言葉です。

 一言一句同じではありませんが、確かにこの言葉があり、僕は衝撃を受けました。 僕はいったい何人の人の裸を見てきたのだろうかと。 元々本が好きでいろんな人の本を読んでいました。 1か月に3冊のペースで読んでいくので、1か月に3人の裸を見たことになります。

 こう書くとまるで変態だ。 いや、まごうことなく変態なのだろう。

 書く人が露出狂で、読む人が変態。

 反感を買うこと間違いなしの書き方だ。

 しかし、今現在僕はみなさんに全裸を見せている。

 見るより、見せたいという気持ちももちろんあったが、「こういう小説が読みたい」というものがなかったから自分で作った。 こっちの気持ちの方が強かったと思う。

 物語を作るのは、おもしろくて好きだった。 でも、それを文字で表そうとするとどうしても手が止まった。

 物語を作る際に動きまで考えてないからだ。 いつも言葉のやりとりだけで物語を作っていくからだ。

 脳内の物語を視覚的に見れるようにするために、一生懸命妄想する。 一生懸命、服を脱ぎ捨てて真っ裸になる。

 それでも、浮かんでこない。 その代わりに疑問が浮かんでくる。

 

 このキャラはいま何を想い、どんな行動をしているのか


 いまそれを考えているのに、疑問で返ってくるのだから卑怯だ。 笑ってしまう。

 これは、小説を書くことだけではない。

 他人様が小説をテーマに書かれたものを読むと、よく疑問が出てくる。

 

 僕はいい物書きではなく、悪い物書きなのではないかと。

 自分の書いた小説に愛着を持っているのかと。


 いくら考えても答えなんてものは出ない。 しまいには、時間が忘れさせてくれる。 そして、また思い出してはまた悩む。

 堂々巡りもいいところだ。

 しかし、今日は違った。

 ある人の作品を読んで、頭の中にいろんな想いを突っ込まれた。

 文字にしたいと思うも、こんなこと書いていいのかとまた疑問が出てしまった。

 書くか、書かないの2択しかないのに、ずいぶんと時間がかかってしまった。

 結局は、頭の中の想いを吐き出したくて書いたが、これを読んで機嫌を悪くする人もいるだろう。

 書き手が読んだら、明らかに喧嘩を売ってるようにしか見えない。

 でも、僕は気分がいい。 なにせ疑問が一つ消えたのだ。

 自己満足だと笑ってもらって構わない。 書きたいものは書きたいのだ。

 これからも、小説を読むことで、書くことで僕の頭は疑問でいっぱいになっていくだろう。

 今も、この話の終わり方に疑問が出ている。

 

 どうまとめようかと。


 今日も、明日も 明後日も僕の頭は疑問でいっぱいだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 確かに全裸を見せる感覚に似ているかもしれませんね。 私も初めて小説を書いた時は、すごく恥ずかしかったです。 私も入間人間さんのその作品は読みました。 同じところに共感しました。
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