後書き
まずは謝罪を。
1話を投稿してから次の話を投稿するまでにかなりのお時間をいただいてしまいました。誠に申し訳ありません。
「二日目①」と「二日目②」はかなり早い段階で完成していたのですが、話の展開上、最後まで書き上げてからでないと途中の話に矛盾が生じることがあるのでは…?と思い、書き終えるまで投稿はしないと決めていました。
「二日目③」を書いていた際にデータが飛び、また一から書き起こすという作業もしていたため、完結まで本当に長い時間がかかってしまいました。
ようやく、ようやく書き終わることができました。
正直私も肩の荷が下りた気分です。
後書きという形で、本編のこぼれ話などいろいろ語っていきたいと思います。
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《スピンオフを書こうと思った理由》
元々、前作の「色恋に身を焦がす」(以下、色恋)のスピンオフを書くつもりは全くありませんでした。「色恋」は「色恋」で単品で完結している作品でしたし、続きの構想のようなものが何一つなかったからです。
ですが、高校生の時に「スピンオフ 相澤香楽の事件簿」(以下、事件簿)にあったような事件が実際に起き、
あれ? これで小説一本書けるんじゃね?
と思ったのが全ての始まりでした。
事件というのは、本編の方でもあった通り、「海で誰かに間違えて持っていかれたローファーが、海から戻ってきたらホテルの部屋に置かれており、代わりにホテルの部屋に置いておいた筈のローファーが、海での忘れ物として出てきた」というものです。
この事件、実は解決していません。事件当日の夜、(本編でいう「二日目②」と「二日目③」の間くらいですね)当時の担任に、これ以上首をつっこまないようにと言われてしまい、結局犯人も動機も分からずじまいで沖縄を後にしました。
こういう真相だったんじゃないかという私なりの推理と、相澤たちの事情だったりを組み合わせて、「相澤香楽の事件簿」が出来上がった訳です。
別にこの話を書いたからといって、誰かに向けて、お前が犯人なんだろ?と呼びかけたい訳でもないので、まあ娯楽として気楽に読んだらいいんじゃないかなと思います。
誰がやったのかとか本当に知りませんしね。
書こうと思ったきっかけは、上にも書いた通り、実際に起きた事件をネタに小説を書いたら面白そうだったからですが、主人公が「色恋」と別になっているのには理由があります。
主人公である探偵役を決めるにあたって、「色恋」メンバーで適任なのは本田か相澤ですが、本田はそこまで熱意を持って動かない性格だし、またローファーというギミックを活かすためには、女子である相澤しかいないだろう。ということで、相澤が主人公のお話になりました。
相澤が主人公の話を書くことで、彼女の本音などをぶっちゃけるいい機会にもなるな、と思ったのも理由の一つです。「事件簿」は、相澤香楽に焦点を当てた、彼女の成長の物語となっています。
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《本編こぼれ話》
「色恋」から大体一年後の沖縄が、「事件簿」の舞台となっています。
小説内で書いていないだけで、実際はしらゆりの塔や国際通りなどいろいろ回っているんですが、今回の本筋とは全く関係ないのでそのあたりはカットしています。
どこまてが実話で、どこまでが創作なのかというと、
事件の詳細に関しては全て実話、犯人や事件の真相に関しては全て創作です。
創作部分は、こういうことだったのかもしれないという自分なりの推理と、相澤や本田ならこのぐらいの人間関係のいざこざに巻き込まれるだろうという解釈から書いています。
相澤がじゃ○りこの夢を見たくだりは実話です。相澤のモデルの人が実際に見た夢です。当時本人からその話を聞いて爆笑しました。
・十勝叶について
相澤のような役回りには悪友がいるだろう。ということで生まれたのが十勝です。もともと別作品で考えていたキャラクターでしたが、今回こちらで起用となりました。
「色恋」メンバーの中で、この女が一番性格が悪いです。相澤や本田は、ともすれば他人に冷たい節がありますが、根が善人なので親密度が上がれば一応手は貸してくれます。でも十勝は、自分の行動基準が決まっており、それがぶれることがまずないため、損得勘定ーーようはどっちに傾けば事態が面白くなるかで物事を判断します。場合によっては家族だろうと友人だろうと平気で見捨てる人間です。そもそも彼女、友人だと呼んでいる相手を本当に友人だと思っているかも怪しいところです。
彼女に関しては、使いどころがよく分からない裏設定がありますが、活かせる機会があったらそれで話を書きたいと思っています。
・若鷺丞について
学園ものの話だと、不動の一位の優等生みたいな存在が出てくることがあります。うちでも出してみるか思った結果、こんな子になりました。
女の子だけど男の子っぽい名前を、ということで「丞」(じょう)です。本人は名前で呼ばれることが嫌いなので、どれだけ仲が良くても自分のことを名字で呼ばせています。
若鷺は、十勝のような自分のことしか考えていないろくでなしが嫌いです。なので本当なら十勝とは関わりたくないと考えていますが、自分の活動範囲内であれこれ動かれて問題を起こされるのはもっと嫌いなため、あえて一緒にいることで十勝の行動を制限しています。
相澤に対しても、十勝と同じ理由でいい感情は持っていませんが、相澤が「快楽主義」を演じていることに気付いているため、十勝よりはまだ当たりがきつくありません。
若鷺が今回相澤に真相を話したのは、自分は犯人も動機も知っているから、この先どれだけ上手く犯人に報復や脅しをしてもお前たちがやったと分かるんだからな、という相澤・十勝両名への牽制でした。
相澤には、必要以上に報復をしようと思うな、十勝には、相澤に報復をさせるよう唆すなと遠回しに言いたかったが故の行動でした。
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語りたいことはまだたくさくありますが、全てをここに書くととんでもないことになりそうなので、このあたりで終わろうと思います。
最後に、待っていただいた方がいたかどうかも分かりませんが、完結までとても長い時間をかけてしまい申し訳ありませんでした。最後まで投稿しようと頑張れたのは、「色恋」を読んでくださる方がいたからです。
完結から6年ほど経っているにも関わらず、「色恋」をいまだに読んでくれている方がいることが謎なのですがーーなろうの仕様上、完結している作品はどんどん埋もれていくので、少ない数とはいえ毎月アクセスがあったのが本当に謎なのですがーー、今でも読んでいる人がいると思うと、何がなんでも更新してやろうという気持ちでいられました。本当にありがとうございました。
これからも「色恋」シリーズのスピンオフや続編など、いろいろ書いていくつもりですので、また長くなると思いますがお付き合いください。
それでは、次の作品でお会いしましょう。