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第四話 ここはどこ?

誘いを受ける事にした俺は、ニャジルさんに村の中にある周りより少し大きな家に案内された。途中、他の村人達を見たら全員に猫耳があり、尻尾も生えていた。やはり普通の人間ではなさそうだ。


「ここが儂の家ですじゃ。儂は亡くなった者達の葬儀にいきますゆえ、戻ってくるまで申し訳ありませんが、こちらでくつろいでいて頂いても宜しいでしょうか?」

何だか緊張しながらニャジルさんが聞いてきたので

「はい、全然大丈夫ですよ」

と答えたらニャジルさんは少しびっくりしながら御礼を言い、外に出ていった。

そんなびっくりする様な事を言ったかな?と思いながら、出されたお茶らしき飲み物を飲みながら家の中を見回してみた。

家具は全て木で作られており、家電らしき物は見受けられない。

うむむ、やはり日本の家の様には見えないな。てゆうかさっきもチラッと思ったけどここは地球ですら無い様な気もするぞ。まあニャジルさんが帰ってきたら聞いてみれば答えが分かるか。

そんなことを考えてながら、暫らく待っているとニャジルさんと奥さんらしき人物が帰ってきた。何だかおばあちゃん猫みたいで可愛いかった。


それからすぐに、おばあちゃんが料理の支度にかかり、程なくしてテーブルに見たことない魚の丸焼きやら、トマトとトウモロコシを合体した様な野菜が入ったスープなどが並べられる。


「お待たせしてしまい、申し訳ありませんじゃ。何分戦時中の為この様な物しか用意できませぬが……」

「いえいえ!めちゃくちゃ美味しそうですよ!わざわざありがとうございます!」

「人間の方にその様に言って頂けるとは…ありがとうございますじゃ」


人間の方か……やはりこの人達は人間では無い様だな。それに戦時中だって?


「改めてまして、我らがヨルム村を盗賊の魔の手からお救いくださり皆を代表して感謝致します。戦える者達は殆ど出兵してしまい、このままなす術なく蹂躙されてしまうところでした。そんな時、貴方様は莫大な力によってお救いくださった。感謝してもしきれませぬ」

「あのーやっぱり、その救ったのって俺じゃ無いんじゃないですかね?とくに自覚ありませんし」

「その様なお心遣いは無用ですじゃ。魔力の奔流を感じ、避難所から出てみたら貴方様がおりました。それに儂は少しだけですが魔力を見ることが出来る。貴方様からはとても強い魔力を感じます」


魔力……か。そんな物があるのか、そろそろ本題を聞いてみた方が良いな。


「すいません、お聞きしたいことがあるのですが」

「はい、儂に答えられる事でよければ」

「ここは地球の何処なのでしょうか?」

「?地球という言葉は聞いたことはありませぬな。ここはガレウス王国と申しますが」


\(^o^)/

わおガレウス王国なんて聞いたことねぇよ。それに地球を知らないなんて、冗談でしょ?と思い、ニャジルさんの顔を見返すと至極真面目な顔をしていた。


どうやら俺はマジで異世界に来ていた様です。

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