第十話 七つの大罪
ようやくチート要素が出てきます!
いきなりだが、自己紹介という名の現実逃避に付きってくれ。
俺の名前は如月悠斗。
どこにでもいる平凡な人間だ。勉強も普通、運動も普通。
まぁ他の人と違う所があるとすれば俺には血の繋がった家族がおらず、児童養護施設『向日葵』に住んでいるといったぐらいだ。
だが俺はその事は余り気にはならない。それは本当の家族だと思える園長や施設の皆がいるからだ。
そう思える環境にいた俺は運が良い方だと思う。
そんな俺は現在、アルカディアと呼ばれる異世界にいる。高校の入学式の日に家から出発したと思ったら、気がついたらこの世界に来ていたのだ。
意味が分からないよね?俺も分からないよ。
そして何より分からないのが、この世界に来て早々お姫様に子作りをせがまれ、銀髪猫耳の美少女には熱の篭った目線を投げかけられたという事だ。
俺は今まで、女の子に告白をされた事も無い様な人生を送って来たのにいきなりこれだ。
何だ?この世界では俺の身体から媚薬でも放出しているのか?と思ってしまう。
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初っ端からかみかみであったアンジュさんは、顔を火が出るのではないかと心配になるぐらい赤らめながらも説明を続けてくれた。
この世界には魔法とスキルというものが存在するという事。
どうやら魔法は俺のいた世界の認識と同じものらしく、呪文や術式を覚える事で攻撃であったり、回復などをする事ができる様だ。
スキルについては魔法以上に効果は多岐に渡るらしい。簡単に言うと特殊能力の事だ。
これは産まれた直後から持っていたり、特定の行動をしたら手に入れられる物もあるそうだ。
この魔法とスキルを使うには、体内に宿る魔力を消費しなければいけないらしく、この魔力の消費量によって威力や効果が違ってくるそうだ。
さらにこの魔力、産まれた時からその個人の絶対量は変わらないらしく、殆どの者は魔力は微々たるものだそうだ。
だからこの世界ではきちんとした魔力を有し魔法やスキル能力を使える者は貴重な様だ。
「これが魔法とスキルの説明になります。何か御不明な点はありますか?」
「あの、魔法については分かったんですがスキルってどうやったら確認できるんですか?」
「はい、ご自分のスキルの確認の仕方はスキル確認と念じれば、頭の中にリストとして浮かび上がってきます」
何そのご都合主義!とツッコミたいのは山々に俺はスキル確認と念じてみる。
……あれ? 出てこないですよ?
「申し訳ありません。ユート様は異世界から来たばかりでしたね。スキルを確認するには少量ですが魔力が必要なのです。魔力を使うには魔力回路の開通が必要になるのですが……開通するには、既に魔力回路が開いている者の手助けが必要になります……」
とそこで頬を染めるアンジュさん。
「そうなんですか。それじゃあ是非お願いします」
「……で、では失礼しますっ」
アンジュさんは俺に近づいたかと思うと、俺の両手を握った。
「あっあの、アンジュさん!?」
「開通するにはこうして魔力を流さなければいけないのです……」
手やわらけー!!もじもじしてるアンジュさん何か良い匂いがするー!!などと思っていると一瞬ピリッとした感覚が全身を巡る。
「魔力回路開通は無事に終了しました」
アンジュさんが微笑みかけながら教えてくれる。
「あ、ありがとうございました」
「むー!私もユートと手を繋ぎたいぞ!」
レオナが羨ましそうな声を上げた。
おっ何だか先程よりも力が漲って来ている様な気がするな。んじゃ早速確認してみるか。
そう思いながらスキル確認と念じると今度は無事に頭の中に文字の書かれた紙のイメージが広がる。
ノーマルスキル:無し
セイクリッドスキル:魔力回復EX
ディザスタースキル:支配者の眼・・・対象の体力、魔力総量を見る事ができる
と出て来た。
さらにその下に何やら虹色に輝いている文字がありこう書かれていた。
ゴッド・スキル:【七つの大罪】
何じゃこれ?




