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第一話 高校入学の日に

俺こと如月悠斗(きさらぎゆうと)は目がさめると見知らぬ天井を見上げていた。


「ど、どこだ…ここ?何で俺、こんな所にいるんだ?」


ふかふかになるまで天日干しされていたのであろう藁の上でどうやら俺は気絶していたようだ。


焦る。この状況が何一つ理解できていない。何故自分がここにいるのか何故自分は気絶していたのか全く心当たりがない。

確か今日は高校の入学式だったはずだ。いつものように施設の弟や妹達を起こして、一緒に朝ご飯を食べ、新しい学生服に着替え 、そして家族にいってきますと言い、出掛けたはずだ。


「そこまでは…覚えてるな」


その後の事は頭にモヤがかかったように思い出せない。


「だいたいここはどこなんだよ…」


置いてある物から考えると、どうやら小屋であるようだ。

藁にフォークのでかいようなやつが立て掛けてある、動物でも飼育しているのか?


「…誘拐、されたのか?」


最近誘拐事件が頻発しているとニュースで流れていた事を思い出した。


いやしかし、よく考えてみろ。俺を誘拐するメリットなんかないぞ?うちは児童養護施設だからお金なんて無いし。

考えれば考えるほど分からない。だがこのままじっとしているのはマズイ気がする。


「…とりあえず出口を探してみるか」


俺は立ち上がり、周りを探索してみることにした。

出口はすぐに見つかり、しかも扉が開いている状態だった。オイオイ誘拐にしてはずさんすぎやしないか?


『…うわぁぁ!』


な、なんだ⁉

いきなり外から人の叫び声が聞こえたぞ⁉


遠くで怒声が飛び交っているようだ。

危険な気がするが、俺の今の状況が何か分かるかも知れない。


「い、行ってみるか」


俺は周りに注意しながら小屋から脱出した。




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