半分こな恋人〜鍋〜
掲載日:2026/10/01
蜜柑(24)彼女
檸檬(24)彼氏
同棲中の小さなアパート。
ある冬の日のこと。
珍しく二人とも風邪を引いてしまった。
そんな中、かろうじて動ける檸檬が鍋を作っていた。
具材は鶏肉と大根と里芋。
味付けはダシと塩と大根おろし。
シンプルイズベスト。
「できたよー。」
「わー檸檬君ありがと〜。」
「一緒に食べよう。」
「うん。」
木目調のローテーブルには、器に盛られた鍋の具がほくほくと湯気を解き放っていた。
ソファに並んで座る。
手を合わせて。
「「頂きます。」」
まずは汁を一口。
「ん〜胃に優しいー、染み渡る・・・。やっぱり檸檬君の鍋はさいこー。」
「喜んでもらえて良かったよ。」
二人とも具合が悪いからか、ふにゃふにゃと会話をする。
元気になったらまた半分こしようね。




