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文字置換で暗号化~異世界魔法帖、侍魔法創世記【表装】。俺が作り出した侍魔法言語は最強で、もはや解析不可能に近い~  作者: 喰寝丸太
第2章 異世界転移編

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第6話 魔法のレクチャー

 冒険者ギルドに併設されている酒場に場所を移した。


 大学でも会社でもそうだが。

 大学なら、講義のノートと過去試験のデータなどがある。

 会社ならマニュアルだ。

 いきなり見せてくれは不味い。

 おごったりして、見せてもらうのが、良い手段。


 痛い出費だが、無駄にはならなかった。

 そういう選択は間違ってなかったと思う。


「飲み物と、軽い食べ物をおごるよ。好きに頼んでくれ」


 高そうな料理がないのは、壁に貼られた料理名と値段で確認済み。


「やった! お姉さん、果物のジュースと、バタートースト!」

「俺は、お茶!」

「はいよ!」


 料理と飲み物が運ばれ、魔法のレクチャーが始まった。


「言っておくけど、あなたは大した魔法は使えない。理由はこれから説明するね」

「あまり期待してない」


「魔法の威力と効率を決めるのは呪文に使う魔法言語の神秘性と、規則の複雑さと、表現の多様性」

「なるほど」


「順番に行くよ。神秘性はその魔法言語をある程度、熟知してる人間の数。少なければ少ないほど良い」

「理解した」


「規則の複雑さは、文法などの複雑さよ。物の個数とかの数え方は物によって変わったりするでしょ。そういうのも含まれるの。複雑になるほど威力と効率が上がる」

「理解した」


「表現の多様性は、とにかく名詞や動詞が多い言語ほど良い。他にもあるけど、だいたい解るでしょ」

「まあな」


「だから、薪に火を点けるぐらいなら、シャール語でも十分。ただし、1流魔法使いが使う魔法言語の50倍は魔力を使うけど。やりかたはスキルの発動と一緒。魔力を込めて唱えるだけ」

「分かった、スキルで感じを掴んでみる。【文字置換】」


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌──────────┐ ┌──────────┐

│         ▼│→│          │

└──────────┘ └──────────┘


[☆]


 ここに入力または貼り付け   ▼


[♯]


 置換

――――――――――――――――――――――――


 問題なく発動したな。


「これって、フェアフェーレンにも見える?」

「スキルのメッセージとかは他人には見えない。スキルや魔法を使っても無理。思考を読むのはできるけど」


 見えないのか。

 メモ代わりに使えると言ってたな。

 秘密の文章を保存できるのは覚えておこう。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌──────────┐ ┌──────────┐

│あいうえお    ▼│→│かきくけこ     │

└──────────┘ └──────────┘


[☆]


 んんんあいうえおかかかかかかか   ▼


[♯]


 置換

――――――――――――――――――――――――


 思考入力は便利だな。

 『[♯]』これが変換開始らしい。

 ぽちっと押したいと念じる。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌──────────┐ ┌──────────┐

│あいうえお    ▼│→│かきくけこ     │

└──────────┘ └──────────┘


[☆]


 んんんあいうえおかかかかかかか   ▼


[♯]


 んんんかきくけこかかかかかかか

――――――――――――――――――――――――


 表示のあいうえおの文字がかきくけこに変わった。

 問題ないな。

 さて次だ。


「【点火】。あれっ駄目?」

「魔法言語登録しないと駄目よ。神に魔法言語登録を願い出るの。魔法言語登録ってスキルを唱えるみたいにやったら良い」


「【魔法言語登録】」


――――――――――――――――――――――――

魔法言語登録



┌────────────────────┐

│登録魔法言語名             │

└────────────────────┘


 ✒


※魔法言語はひとり1種類までです。


――――――――――――――――――――――――


 うん、1種類までか。


――――――――――――――――――――――――

魔法言語登録



┌────────────────────┐

│シャール語               │

└────────────────────┘


 ✒


※魔法言語は1人1種類までです。


――――――――――――――――――――――――


 で決定と思われる『✒』をぽちっと。


――――――――――――――――――――――――

魔法言語登録


 審査中です・・・


――――――――――――――――――――――――


「結構掛かるでしょ」

「ああ、長いな」


「戦闘中に切り換えるのは無理だから」


 10分ほどで認められた。


「【点火】。ごっそり魔力が減ったな」


 ロウソクの炎ほどの大きさの火は点いたが、みるみる魔力が減る感覚が感じられた。


「でしょ。日常会話を魔法に使うのはそんな感じ」

「魔法言語を教わるのはどうしたら良い?」


「無理ね。だって、神秘性の問題があるからね。どこの門派もコネと、大金を積まないと。解るでしょ」

「まあな」


「門派に入っても、魔法言語のほんの一部を教えてもらうだけで、大金が要るのよ。かといって討伐依頼なんか行くと、ライバルに先を越されて破門よ。破門になると契約魔法を掛けられて、教えてもらった魔法言語は一言も口に出せなくなる」

「世知辛いな」


「裏技もいくつかあるんだけどね。呪文をなんとか盗み聞きして解析する。ただし、ばれたら門派に殺される」

「ありそうな話だ」


「魔法言語解析はダンジョン攻略みたいなもの。絶対に最奥に到達できるようになってる。それが、魔法言語の絶対的ルール。解けない魔法言語はない。ただし、かなり大変」

「そうだろな」


「自分で魔法言語を作る。これもかなり大変よ。規則と表現が少ない言語だとシャール語の方が何倍もまし」

「解析も新言語創造もどっちも手間と時間が掛かるってわけだ」


「最後に警告よ。3大門派のミステル、ハンフ、シュトゥルムフートの呪文を盗もうと思わないことね。そういう、意識を向けただけで、警戒魔法に引っ掛かるのよ。最悪殺される。他の門派も間抜けではないから、そういうのはやめた方が良いわ」


 ちょっと、試したいことがある。


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