第4話 毒魔法
次の街はまだ遠い。
「俺はカメールみたいに簡単にはやられんぞ」
また敵だな。
また、ザコか。
とりあえず、手の内を拝見。
今のところ、想定しているのは炎、石弾みたいな物理攻撃、水での窒息、毒。
電撃の対処は避雷針。
これはその都度、魔法を掛ける方針だ。
敵は魔法を詠唱し始めた。
白い霧が飛んで来る。
毒だろうな。
物理結界を突破できなくて、毒の白い霧は阻まれた。
「それだけ? ザコ過ぎるだろう」
「くそっ、隙間があるはずだ!」
白い霧が隙間を探して生き物のように動く。
面白いので放置。
「納得いったか?」
「馬鹿にしやがって、どういう原理の結界だ。風ではないな」
力場だよ。
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翻訳スキル
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│日本語 ▼│→│英語 ▼│
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力場を発生させる。
[↓]
generates a force field
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文字置換はこんな感じ。
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文字置換スキル
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│侍魔法言語パターン4 ▼│
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【generates a 】
[♯]
【所業。親を追放するなど、鬼畜よな。矢!(驚) これからは種子島の時代ぞ!(驚) 乱波? こやつは敵将の首を取った、そうじゃな? 矢!(驚) 矢を与える、解っておろうな!(驚) 小姓! 手柄に歳は関係ない! 飢饉。そちに任せる、なんとかせい。ボー(ほら貝)♪ うるさい、誰が吹いておる、ボー(ほら貝)♪ 矢!(驚) 矢が足りぬと!(驚) 家老! 長年の働きに応えたまでよ! [幕]
飢饉。買うしかなかろうな、商人を呼べ。[幕]】
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文字置換スキル
┌────────────────────┐
│侍魔法言語パターン2 ▼│
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【所業。親を追放するなど、鬼畜よな。矢!(驚) これからは種子島の時代ぞ!(驚) 乱波? こやつは敵将の首を取った、そうじゃな? 矢!(驚) 矢を与える、解っておろうな!(驚) 小姓! 手柄に歳は関係ない! 飢饉。そちに任せる、なんとかせい。ボー(ほら貝)♪ うるさい、誰が吹いておる、ボー(ほら貝)♪ 矢!(驚) 矢が足りぬと!(驚) 家老! 長年の働きに応えたまでよ! [幕
]飢饉。買うしかなかろうな、商人を呼べ。[幕]
force field】
[♯]
【所業。親を追放するなど、鬼畜よな。矢!(驚) これからは種子島の時代ぞ!(驚) 乱波? こやつは敵将の首を取った、そうじゃな? 矢!(驚) 矢を与える、解っておろうな!(驚) 小姓! 手柄に歳は関係ない! 飢饉。そちに任せる、なんとかせい。ボー(ほら貝)♪ うるさい、誰が吹いておる、ボー(ほら貝)♪ 矢!(驚) 矢が足りぬと!(驚) 家老! 長年の働きに応えたまでよ! [幕]
飢饉。買うしかなかろうな、商人を呼べ。[幕]
敵じゃな? 斬れ、待った、合言葉は? キンカンかっ? その曲者を斬れ、なぜ斬らん? もらった!! 何奴!! かっ、ぬかった…… この機に攻めてくるとは思いもせなんだ…… 死。天運じゃな。[幕]
敵じゃな? 斬れ、待った、合言葉は? 酒。(笑) その方も飲め(笑) 死。下戸なのじゃな、そんなものでは死なん。謀ったな…… この問題は策によるものであったか…… そっ首!! 天下統一を果たすまでは、死ねん!! 】
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こんな感じだ。
現代人なら重力で物が動くのは理解できる。
異世界人のザコには無理だろうな。
念の為、電場と磁場も展開してる。
鉄の武器とかの攻撃は、戦士なら鉄板だから。
矢も、矢じりが鉄なら、結界に阻まれる。
「反撃しちゃおうかな」
鉄の砲弾魔法。
力場の外で魔法を作ったから、問題はない。
「がふっ……」
ザコだな。
腹に穴が開いて、灰になって散った。
「馬鹿な、最強の風防御魔法が掛けてあったのだぞ」
レスティガーか?
「お前、暇なのか。ああ、無職か?」
「くっ、怒らせようとしても無駄だ」
「俺の言語戦闘力を知っているだろう。3大門派の1万倍だぞ。単純計算で、あの砲弾は1万倍のスピードだ」
「俺達の1万倍など、信じない。そんなのは理論上無理だ。何かイカサマがあるに違いない」
「そう思うなら、それで良い」
「ふぁ、フェアフェーレンが寝かせてくれなくてな」
一瞬の動揺と怒り。
だが、懐のフェアフェーレンの手紙から、彼女がいつも着けていた香水の匂いがした気がする。
心が落ち着いた。
わざとらしい、台詞が棒読みなんだよ。
役者にでも習ってもっと勉強しろ。
この世界、家名持ちの連中は婚前交渉は醜聞。
クズのレスティガーといえども破れないだろう。
フェアフェーレンもたぶん名家の生まれだろうからな。
家同士の付き合いもあるから、醜聞は不味いはずだ。
盤外戦術だろう、そんなのには騙されない。
「俺の育った所では、処女はいるがそれほどの数でもない。何人もの男と付き合って、結婚なんてのもざらだ。そんなことで、女性の魅力は下がらない」
「農民の出なのか? あいつらは祭りとなると、簡単に男女で遊ぶからな」
「平民なのは間違いない」
「これだからは賤民は」
「ところで台本は見つかったか?」
「ああ、見つかったさ。いま、どういう暗号化の法則なのか調べている」
はったりも良い所だな。
お生憎様、台本なんかないんだよ。
「そうか、第13天魔王戦国絵巻が見つかってしまったか。だが、第二第三の絵巻が現れるであろう」
「くっ、いくつも台本を暗記して、暗号化に使っているのか?」
もちろん嘘だよ。
「それは秘密だ」
「絶対に突き止めてやる……」
馬鹿の相手は楽で良い。
次はどんな敵が来るかな?
俺も知らない攻撃方法だと嬉しい。
魔法をパクれば俺が強くなれる。




