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文字置換で暗号化~異世界魔法帖、侍魔法創世記【表装】。俺が作り出した侍魔法言語は最強で、もはや解析不可能に近い~  作者: 喰寝丸太
第10章 土魔法使い編

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第37話 パワードスーツ

 なかなか目的の街には着かない。

 唯一良心的だなと思うのは、街中で賞金稼ぎが襲って来ないことだ。

 国が掛けた賞金ではないからかな。


 3大門派でも、国には配慮するらしい。

 密約があっても驚かないが。

 賞金稼ぎも、個人が掛けた賞金でなった賞金首との戦いで街に被害は出せないだろう。

 死人でも出ると、賞金稼ぎが狩られる側になってしまう。

 推測だが、的外れでもないだろう。


 ぬっと、大男が大木の陰から現れた。

 来ないと思った頃に来る賞金稼ぎだな。


「ボーデンだ。さあ死合おうぞ」

「シゲだ。賞金稼ぎではないのか?」


「武者修行と賞金稼ぎの二足の草鞋よ。手ごたえを期待しているぞ」

「戦闘狂か、仕方ない」


 相手がぶつぶつと呟いた。

 足に微かな振動が伝わった。


 浮遊魔法を起動。


「【文字置換】」


 浮くという単語は知っている。

 浮いて移動する魔法を作ったからな。

 それに英語を忘れているとは言えこのぐらいはな。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【floating】


[♯]


 【敵じゃな? 斬れ、待った、合言葉は? 卑怯な…… こちらも策を使うまでよ…… キンカンかっ? その方が裏切るとは、なぜじゃ? ぬぬっ…… 撤退の合図の太鼓を鳴らせ…… おー!!!!!!((とき)の声)♪ ふっ、反撃ののろしを上げよ!!((とき)の声)♪ 酒。(笑) いざ、出陣じゃ、勝つぞ!(笑) 年貢。軽くしてやるが良いぞ。所業。やはり、奴らは根切りじゃな。】

――――――――――――――――――――――――


 無詠唱で起動。

 宙に浮かんだ。

 地割れができて、底が見えない。


 浮かんで良かったよ。

 何か唱えてる。


「おっと」


 土の槍が地面から突き上がってくる。

 俺はさらに高度を上げた。

 当たっても力場魔法で防げるけども。


「【文字置換】」


 火球の呪文を呼び出した。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【fireball】


[♯]


 【敵将!!(驚) 討ち取ってやるわ!!(驚) 斬れ! 忠義の邪魔になる雑念を切るのじゃ! 苦境…… 七難八苦じゃな…… む? わしもここまでか? くっ、負けぬ! 間者如きに討たれてたまるか! そりゃ!! やるのう、今一度手合わせじゃ!! 卑怯な…… 起請文を破ったのか…… 武者ぶり! 助かったぞ、あとで褒美を取らす! 】

――――――――――――――――――――――――


 無詠唱、無詠唱、無詠唱。

 火の玉3発が相手に向かって飛んで行く。

 全てかわされた。


 武者修行してるだけあって、動きが素早い。


「【翻訳】」


――――――――――――――――――――――――

翻訳スキル

┌──────────┐ ┌──────────┐

│日本語      ▼│→│英語       ▼│

└──────────┘ └──────────┘


 追尾する火球。


[↓]


 Homing Fireball

――――――――――――――――――――――――


「【文字置換】」


 文字置換での呪文はこんな感じ。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【Homing Fireball】


[♯]


 【やるのう。その方が家臣でよきことよな。安穏じゃ! 憂慮すべき難題もなしじゃ! 本陣。我が方の本陣はここじゃ。酒。(笑) 楽しもうぞ。(笑) 年貢。軽くしてやるが良いぞ。所業。やはり、奴らは根切りじゃな。[幕]敵将!!(驚) 討ち取ってやるわ!!(驚) 斬れ! 忠義の邪魔になる雑念を切るのじゃ! 苦境…… 七難八苦じゃな…… む? わしもここまでか? くっ、負けぬ! 間者如きに討たれてたまるか! そりゃ!! やるのう、今一度手合わせじゃ!! 卑怯な…… 起請文を破ったのか…… 武者ぶり! 助かったぞ、あとで褒美を取らす! 】

――――――――――――――――――――――――


 無詠唱で魔法を起動。


 これは避けられないだろう。

 爆発して、土埃が盛大に上がる。


 やったか!とは言わない。

 火球なのに土埃は違和感しかない。


 土埃が消えると、土でできたゴーレムが立っていた。

 賞金稼ぎは見当たらない。

 もしかして、この土のゴーレムの中にいるのか。


 ゴーレムではなくてパワードスーツらしい。

 その証拠に俺の高さまでジャンプしてきた。

 俺はさらに高く上がる。


「卑怯だぞ降りて来い!」


 そう言いながら相手は石を投げてきた。

 物凄い速さだ。

 力場に当たって石が砕け散る。


 千日手の様相を帯びて来た。

 逃げるという手もある。

 空を飛べは振り切れるが、こいつは執念深い予感がする。


 当たって欲しくないが、こういう予感は当たることが多い。

 レスティガーの門派はミステル。

 密偵と拷問の門派。

 恐らく今も俺を監視している。

 引き分けだと思われたら、この戦闘狂のボーデンに俺のいる場所の情報を流し続けるに違いない。

 俺ならそうする。


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