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文字置換で暗号化~異世界魔法帖、侍魔法創世記【表装】。俺が作り出した侍魔法言語は最強で、もはや解析不可能に近い~  作者: 喰寝丸太
第9章 香水師編

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第36話 謎の物体

 匂いを魔法に使うとは、凄い発想だ。

 匂いなら染み込むし、応用範囲は高い。

 ただ維持するのに魔力は必要だが。

 俺の魔法言語なら、1年間維持するのも容易いだろう。


「女に甘いな」


 レスティガーの声。


「弱点だと言いたいのか?」

「さあな」


「子供も女も老人も、いやまともな神経なら、人間はおろか、動物やモンスターさえ殺したくない。それがまともな人間だろう。殺しても何も思わない奴はクズだな」

「フェアフェーレンは躊躇なく殺せる側だぞ」


 怒らせようとしているな。


「俺だって、生きて行くためには殺す。殺す時はためらわないさ。ただ、殺した奴は忘れない。冥福を祈るぐらいはする」

「ふん戯言を」


 こいつの千里眼はひょっとして魂を飛ばす技か?

 だが、魂の仕組みが解らない。

 なので、感知は無理だ。


 だが、あがく意味はある。


「【翻訳】」


――――――――――――――――――――――――

翻訳スキル

┌──────────┐ ┌──────────┐

│日本語      ▼│→│英語       ▼│

└──────────┘ └──────────┘


 赤外線を視認。


[↓]


 Infrared Visibility

――――――――――――――――――――――――


「【文字置換】」


 文字置換での呪文はこんな感じ。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【Infrared Visibility】


[♯]


 【酒。(笑) 拙者は酒に呑まれれたぞ。(笑) 年貢。軽くしてやるが良いぞ。大将? 励めよ、矢銭を寄越せと申すか? 小姓! その方は小姓、敵方の間者だったのか! ザシュ(斬撃)♪ お主が謀反とは(舌打ち音)♪ 小姓! 早馬の用意を申し付ける! く…… その方には敵わんのう…… 笑止!!(笑) このぐらいでは死なん!!(笑) [幕]さらばじゃ!! みなの者、落ち延びよ!! 酒。(笑) いざ、気炎を上げ、参らん(笑) おのれ…… 死に芸は笑えたぞ…… 殿(との)! ここは強気にでないといかんな! 面妖な。(笑) 同じ顔がふたつ見えるぞ。(笑) 殿(との)! そちも楽しめ! 武者ぶり! ふむ、忠義を期待しておる、励め! 城!(驚) その方に、築城を任す!(驚) ボー(ほら貝)♪ このような品が欲しいなど、欲のない奴じゃ、ボー(ほら貝)♪ なんと、乱戦!! 援軍を送ろうぞ!! 】

――――――――――――――――――――――――


 無詠唱で魔法を起動。

 熱を持った物体が見える。


 むっ、宙に浮いている何かがあるな。

 あれで見ているのか。

 あれが魂だとすれば、エネルギー物質なんだな。

 魔法で攻撃してもおそらくはノーダメージ。

 だが、一度ぐらいは良いだろう。


「【翻訳】」


――――――――――――――――――――――――

翻訳スキル

┌──────────┐ ┌──────────┐

│日本語      ▼│→│英語       ▼│

└──────────┘ └──────────┘


 火球。


[↓]


 fireball

――――――――――――――――――――――――


「【文字置換】」


 文字置換での呪文はこんな感じ。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【fireball】


[♯]


 【敵将!!(驚) 討ち取ってやるわ!!(驚) 斬れ! 忠義の邪魔になる雑念を切るのじゃ! 苦境…… 七難八苦じゃな…… む? わしもここまでか? くっ、負けぬ! 間者如きに討たれてたまるか! そりゃ!! やるのう、今一度手合わせじゃ!! 卑怯な…… 起請文を破ったのか…… 武者ぶり! 助かったぞ、あとで褒美を取らす! 】

――――――――――――――――――――――――


 無詠唱で魔法を起動。

 火球が謎の物体に向かって飛んだ。

 火球はその物体に当たって突き抜けた。


「ひっ! 攻撃など当たらない。はははっ、お前、馬鹿だな」


 あれが、レスティガーのカメラ代わりなのは間違いない。

 ただ、攻撃は通らないようだ。


「千里眼魔法の手の内はそのうち解明されるさ」


「秘術がそう簡単に盗めるものか」


 匂いを魔法にできるのなら、空気を魔法にできる。

 魂ではなくて、そういう魔法か。

 いや、火球で、揺らぎもしなかった。

 空気なら揺らぐ、ガスも同じだ。

 エネルギーを魔法にするなら別だが。

 熱を奪ってみるか。


「【翻訳】」


――――――――――――――――――――――――

翻訳スキル

┌──────────┐ ┌──────────┐

│日本語      ▼│→│英語       ▼│

└──────────┘ └──────────┘


 熱を奪う。


[↓]


 Remove heat

――――――――――――――――――――――――


「【文字置換】」


 文字置換での呪文はこんな感じ。


――――――――――――――――――――――――

文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【Remove heat】


[♯]


 【苦境…… 嘆くなら、殺してしまえ、苦境かな…… 死。天運じゃな。温泉。(笑) 余興も終わりか?(笑) さっ、一献。(笑) さあ、楽しもうぞ。(笑) 見事じゃ!(笑) 呵呵大笑(かかたいしょう)よな!(笑) 死。下戸なのじゃな、そんなものでは死なん。[幕]やるのう。その方が家臣でよきことよな。く…… 誰ぞ呼べ…… ぬぬっ…… これはいかん、臆病風ではないぞ…… おー!!!!!!((とき)の声)♪ ふっ、反撃ののろしを上げよ!!((とき)の声)♪ 】

――――――――――――――――――――――――


 無詠唱で魔法を起動。

 熱は吸い取っているが、謎の物体が小さくなったりしない。


「少し、魔力消費が増えただけだ。所詮、お前などその程度。はははっ……」


 去ったようだ。

 謎の物体も消えた。

 赤外線を見るのをやめる。

 千里眼魔法の秘術を解明するのに一歩近づいた。


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