第12話 宣戦布告
完成した魔法言語には侍魔法言語と名付けた。
大学都市エーゼルで開かれる魔法学会に殴り込みだ。
これは、レスティガーに対しての宣戦布告。
「【翻訳】」
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翻訳スキル
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│日本語 ▼│→│英語 ▼│
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大学都市エーゼルにワープ移動する
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Warp to University City Esel
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翻訳はできた。
頼むぞ、侍魔法言語と文字置換スキル。
「【文字置換】」
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文字置換スキル
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│侍魔法言語パターン4 ▼│
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【Warp to University City Esel】
[♯]
【矢銭じゃ。工面せよ。飢饉。この程度ではびくともせん。小姓! ふむ、何か良案を申してみよ! ブシュ(斬撃)、死んだ…… 斬ってはおらん、心配するでない…… [幕]ボー(ほら貝)♪ 始まったな、合図を鳴らせ、ドドドン(太鼓)♪ 天守じゃ。敵方は天守を残すのみ、勝ったな。[幕]誰じゃ? その方か、なんぞ用か、申してみよ? 乱波? なるほどのう、その方らは宿敵か? 火が!! ふむ、民を逃がすのじゃ!! さらばじゃ!! 撤退じゃ、そして策に嵌めろ!! 矢!(驚) 一斉に放て、外すでないぞ!(驚) 小姓! 手柄に歳は関係ない! 家老! その方もやめよと申すのか! 火が!! 慌てるでない、煙玉よ!! ボー(ほら貝)♪ 掛かれ、ドドドン(太鼓)♪ 一揆進軍!! 先の報せはそれか、全軍で出陣じゃ!! [幕]甘露甘露。(笑) 南蛮酒は美味いのう。(笑) 火が!! 悪酔いしておる、情けない!! ボー(ほら貝)♪ 掛かれ、ドドドン(太鼓)♪ 一揆進軍!! 先の報せはそれか、全軍で出陣じゃ!! [幕]矢!(驚) 矢文か、ほうそのような報せか!(驚) 家老! 長年の働きに応えたまでよ! 矢!(驚) 矢を放て、屋根に間者じゃ!(驚) 武者ぶり! 恰好より、手柄じゃ、褒美は出せん! 】
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ちなみに句読点、疑問符、感嘆符、括弧とその中身は全て読まないからダミー。
呪文として紙に書いてあるのは読み易いかもと思ったからだ。
無詠唱で転移。
前はこの転移で魔力が空っぽだったのに、少しも減った感じがしない。
侍魔法言語がこれだけでも優秀なのが解る。
受付を済ます。
受付の係は前と同じ人だった。
試しに魔法を使えとも言われずに、すんなり終わった。
やはり俺が最初。
「最強魔法使いのシゲだ! やって欲しい魔法を好きにリクエストしろ!」
ざわめきが起こる。
「最強だとほざいたな! 星空にしてみろ!」
やってみるか。
「【翻訳】」
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翻訳スキル
┌──────────┐ ┌──────────┐
│日本語 ▼│→│英語 ▼│
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満天の星空
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The sky is filled with stars
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よし、文字置換だ。
「【文字置換】」
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文字置換スキル
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│侍魔法言語パターン2 ▼│
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【The sky is filled 】
[♯]
【むっ…… これは敵わぬ…… やるのう。ここからじゃ。死。死を覚悟してことに当たらねばなるまい。[幕]お主? 何奴? 将軍。上洛の件しかと承った。なんと、乱戦!! 乱戦はちと不味い!! [幕]酒。(笑) 拙者は酒に呑まれれたぞ。(笑) お主? 酔っておるな? [幕]敵じゃな? 斬れ、待った、合言葉は? 酒。(笑) その方も飲め(笑) 謀ったな…… ほれ、やめんか、飲むと言うておろう…… 謀ったな…… その手できたか、うかつであったわ…… 死。天運じゃな。そっ首!! 差し出すしかないのか!! [幕]】
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文字置換スキル
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│侍魔法言語パターン3 ▼│
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【with stars】
[♯]
【不満じゃ。この者たちも、揃いも揃って能なしじゃ。城!(驚) ここじゃ、この場所に普請せよ!(驚) くっ…… 褒賞は終いじゃ…… ういやつ。(笑) その方に任せた……(笑) [幕]おのれ…… 謀ったな、だが毒が少ないぞ…… くっ…… まだまだぞ…… ザシュ(斬撃)…… わしが憎いのか…… 家中! 獅子身中の虫など、斬ってしまえ! おのれ…… 天晴な忠義…… 】
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「よし、行くぞ! 驚いて死ぬなよ! 【むっ…… これは敵わぬ…… やるのう。ここからじゃ。死。死を覚悟してことに当たらねばなるまい。[幕]
お主? 何奴? 将軍。上洛の件しかと承った。なんと、乱戦!![幕]
酒。(笑) 拙者は酒に呑まれれたぞ。(笑) お主? 酔っておるな? [幕]敵じゃな? 斬れ、待った、合言葉は? 酒。(笑) その方も飲め(笑) 謀ったな…… ほれ、やめんか、飲むと言うておろう…… 謀ったな…… その手できたか、うかつであったわ…… 死。天運じゃな。そっ首!! 差し出すしかないのか!! [幕]
不満じゃ。この者たちも、揃いも揃って能なしじゃ。城!(驚) ここじゃ、この場所に普請せよ!(驚) くっ…… 褒賞は終いじゃ…… ういやつ。(笑) その方に任せた……(笑) [幕]
おのれ…… 謀ったな、だが毒が少ないぞ…… くっ…… まだまだぞ…… ザシュ(斬撃)…… わしが憎いのか…… 家中! 獅子身中の虫など、斬ってしまえ! おのれ……】」
置換した文章と微妙に違ってるのは、ダミーを少し削ってる。
本物台詞、ダミー台詞の繰り返しで、ペアになってるから、それを崩した。
ダミーは要らないからな。
「大変です! 空が星空です!」
若い門下生が駆け込んで来た。
「何だと! こいつの言語戦闘力が100万を超えてるだと! どんなカラクリだ! 詠唱はシャール語なんだぞ!」
「恐らく、集団魔法ではないでしょうか」
「前代未聞だ!」
星空の魔法を解除はしない。
込めた魔力が消えたら、自然と解除されるはず。
力の誇示が目的だからな。
俺は転移魔法で、学会の会場から、元の街に帰った。
今頃、大騒ぎだろうな。
宿の部屋の机の上に手紙。
手紙からはフェアフェーレンの香水の匂いがした。
開封すると、『待ってる』の一言だけ。
こんなことがあった。
これから、レスティガーとミステル門派を壊滅させる。
そして、フェアフェーレンを救出しよう。




