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愛してなどおりませんが  作者: 仲村 嘉高
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24/31

24a:アンダーソン子爵邸

 



 アンダーソン子爵邸に着いたミアは、三人のメイドと執事に出迎えられた。

 誰も居ない暗い屋敷を想像していたミアは、笑顔で馬車を降りる。

 それに対して迎えた側の四人は、無言で頭を下げた。

「おかえりなさい」の挨拶もしないのかと、この家の主人として注意しなくては!と玄関をくぐった。


 エントランスで、ミアの出鼻は(くじ)かれた。

「最初にお断りしておきますが、私共は公爵家と契約している者です。公爵家から指示された事しかしませんので、私共に命令はしないでください」

 執事はキッパリと言い切る。


 おそらく迎えの挨拶をしなかったのは、(わざ)となのだろう。

 ミアは自分達の主人では無いので「おかえりなさい」と迎える気持ちが皆無なのだ。


「私共は1ヶ月限定です。その間にご自分で覚えるなり、新しい使用人を雇うなり、どうぞご自由になさってください」

 言外に自分達は関係無いと宣言された。



 メイドはミアのドレスを脱がせ、部屋着に着替えさせると部屋を出て行った。

「お風呂の準備は出来ておりますので、お好きな時にどうぞ。ただし、入れ直しはいたしませんので」

 他のメイドが部屋に来て、入浴の準備が出来た事を告げた。

「え?入浴の手伝いは?」


「私は屋敷の維持を任されております。主に掃除です。先程着替えを手伝った者は、本来ランドリーメイドです。後のもう一人はキッチンメイドです。世話係が欲しければ、ご自分でお雇いください」

 淡々と説明をし、メイドは部屋を出て行った。



 何とか一人で入浴したミアは、応接室へと向かった。

 そこで扉を開け、そのまま動けなくなった。

 驚いたのもあるが、物理的に動けなかった。

 まるでどこぞの倉庫のように、所狭しと家具が置かれていたからだ。


「何よこれ!」

 叫んだミアの後ろに、執事が立っていた。

「婚約者様の家具です。婚約者様のお部屋に入り切らなかった分は、こちらへ置かせていただきました」

 ミアが勢いよく振り返ると、執事の後ろに三人のメイドも居た。


「それでは、今日はパーティーで夕食はいらないとの事でしたので、我々はこれで失礼します」

「え?」

 ミアが何かを言う前に、四人はアンダーソン子爵邸を後にした。




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