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愛してなどおりませんが  作者: 仲村 嘉高
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19/31

19a:王太子の条件

 



 アメリアは、隣のアルフィーと視線を合わせて頷き合った後、フーリーへと視線を戻した。


「私とフーリー様の婚約は、1年10ヶ月前に、フーリー様有責で破棄されております」

 アメリアは優しい笑顔で、子供を(さと)すように説明をする。

「2年以上、婚約者らしい交流をしていなかったのに、なぜ婚約継続していると思っていらっしゃったのか」

 困ったように微笑むアメリアは、フーリーの知っているいつものアメリアだった。


 目が合うと、優しく微笑んでくるアメリア。

 ミアと一緒に居るフーリーを、笑顔で見ていた。

 あれは、愛しい者を見る目だったはずだ。



「お前の婚約者は、そこにいるアンダーソン子爵だ。子爵家へ婿入りが決まっている」

 父である国王の言葉に、フーリーはへたり込んだ。

「婚約期間が2年必要だから後2ヶ月あるが、既に王籍を抜けたお前を王宮に住まわすわけにはいかん。子爵家へ居を移すように」

 有無を言わせぬ国王としての言葉に、フーリーの体はガタガタと震えた。


 王太子のはずが、蓋を開けたら子爵だった。

 しかも婿入りなので、当主では無い。



「なぜ、俺が王籍まで抜けてミアと結婚するんですか!?俺が王太子のまま、ミアを公爵家へ養子にしてから結婚しても良いでしょう!」

 最後の悪足掻きで、フーリーは訴えた。


「何を言っておるのか。このアメリアと婚姻を結ぶものが王太子となるのだ。それは、アメリアが生まれた時から決まっておる」


 国王の言葉に、フーリーはアメリアを見た。


 勝機を見付けた気分だった。

 自分を愛しているアメリアなら、何とかしてくれるはずだ。

 アメリアは王家からの命令で、仕方なくアルフィーと結婚するのだ。

 可哀想なアメリア。


 そんなアメリアと二人で周りを説得すれば、また王籍戻れるはずだと。

 フーリーは愚かにも、そう考えた。




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― 新着の感想 ―
フーリーが名前通りのちょっと考えられないレベルの阿呆なのは十分描写されてますが、婚約者が変わってる事すら伝えてないのは王家の手落ちでは? 公の場でやらかしちゃってるし。もうこいつ王家の者じゃねーから!…
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