24 手取川の戦い ⑷ 決着
馬の嘶きが聞こえた。
手取川の一里(約四キロ)四方に、六万の軍勢がひしめいているとは思えないほどの静けさだ。
明るくなるにつれ霧がでた。
10メートル(約五・五間)ほど先の兵士の背が影のように見えた。
物見の報せでは、川沿いに並べられた柵は大方が撤去されていて、十町(約一・一キロ)の間隔を開け、五、六が残されているだけらしい。
狭間筒を警戒し川岸から一町ほど離れて布陣させているが、どうやら狭間筒は後方に下げたようだ。
力で押し切ることを選んだ? ──
織田は弱兵と蔑まれている。姉川で浅井、朝倉軍を打ち破ったのは、徳川の奮戦によるものだ。
三倍もの兵力を有して、浅井軍に本陣手前まで蹴散らされているのだ。以来信長は正面からぶつかることを避け、鉄砲に頼った戦術を取るようになった。
一方、武田は強兵で名を馳せている。対抗できるのは上杉だけだった。
その上杉が武田と組んでいるのだ。日本最強といっても過言ではない。
勝ったという実績が欲しい? ──
小領主であった信長は、奇襲の成功で台頭する。相手が東海の雄といわれた今川だったからだ。
武士は強い者に靡くのではない。強い者を倒した者を恐れ靡くのだろう。
圧倒的に有利な状況で、野戦において武田と上杉を打負かす好機と捉えたのだろうか。
波佐谷城にいるという信長の動きがわからない。不気味である。
ダンダンダンダン。
遠方より銃声が聞こえた。敵の陣からだ。
大方、竹束を立てて移動する鉄砲隊に向けられたものだろう。
海風に霧が流れだしたのだ。
ダンダンダンダン。
川下からだ。
ダンダンダンダン。
銃声のあと鯨波が起こった。内藤が応射したのだ。
ダダダンダンダン。
正面に陣取る小山田隊が斉射した。
ダンダンダンダン。ダンダンダンダン。ダンダンダンダン。
手取川を挟んで壮絶な撃ちあいが始まった。
「前へ出るぞ」
流れる霧の中に対岸が見えてきた。
五つの柵の後ろに林立する背旗が見える。
予想通りだ。犠牲を払ってまで渡河する気はないようだ。
武田と違い、状況を打破しなければならない戦ではないのだ。
渡河する敵兵を鉄砲で薙ぎ払い、削りに削って迎え撃てばいいのであろう。
「押し太鼓を鳴らせ」
ドン。ドン。ドン。ドン。──
ダダダンダンダン。 渡河する兵の援護射撃だ。
山県と馬場が突っ込んでいるはずだ。
百足の背旗を靡かせて騎馬武者が本陣に駆け込んできた。
「馬場美濃様、攻め寄せた敵を打ち払って渡河致しました」
「⁉」
攻め寄せた? 攻め掛かったのではないのか。
「攻め寄せた敵は誰だ」
「背旗は角立て四ツ目結び。佐々内蔵助と思われます」
「山県様。渡河完了。敵と交戦中」
「相手は?」
「梅鉢から前田と思われます」
驚きである。佐々成政、前田利家が前線に出ているのだ。
これに不破光治を加えた三人が、信長が柴田勝家につけた目付である。
佐々成政が先に攻めてきたのは、信長の目を気にしてのことだろう。
「川沿いまで押し出す」
「まだ、危のうございますぞ。今しばらくお待ちくだされ」
「旗を寝かせ竹束で囲んでおればよい。出るぞ」
戦場を見渡せば、川岸を固めている敵は、正面の二つの柵だけになっていた。
馬場隊は二町(二百二十メートル)も先で、敵を蹴散らしていたし、山県隊はさらに先まで敵を押し込んでいた。
やはり、この二人の部隊は恐ろしいほど強い。
ただし、敵の真ん中に軍勢が残っている。包みこまれるおそれがある。
「大旗を掲げよ」
ダダダンダンダン。バチッ、バチッ、バチッ。
敵の斉射が竹束にあたり、嫌な音を立てた。
来い! ──
だが、敵は渡河をしようとしない。
ダダダンダンダン。小山田の鉄砲隊が応射する。
ダダダンダンダン。バチッ、バチッ、バチッ。
敵は鉄砲を撃ちかけてくるだけだ。
だめだ。──
「全軍川を押し渡れ!」
計略がひとつ潰れた。やむを得ない。
一体、昔の武将は計略をいくつ用意して戦に望んだのだろう。
棋士のように何百手先まで考えているのだろうか、Aプラン、Bプラン、Cプラン・・・・
臨機応変というが、命を賭けなければならい選択など、僕には簡単にできない。
僕の命令に真田隊と内藤隊が弾かれたように川を渡った。
何人もの兵士が敵の斉射に斃れたが、勢いは止まらない。逃げる鉄砲兵を槍に架け敵陣に突っ込んだ。
上杉、河田勢が横腹を突いたため敵軍は崩れ撤退している。
「弱ぉござる。これではあの策は使えませぬな。いかがいたします」
山県が戻ってきていった。
川を渡る策ではなかった。山県と馬場が両脇から攻め、中央の軍勢を僕に向けさせ、攻めて来れば本隊を引いて、奧へ奥へと引き釣りこんで左右から殲滅する策だったのだ。
「敵はどこまで退いた」
「和田山城でござろう」
「美濃は?」
「鬼殿は勢いに乗って、西山砦を攻めております。ワハハ。放っておけば攻め落としてしまいますぞ」
西山砦は古墳の上に築かれた小さな砦で堅固ではない。厄介なのは砦の後方十町(約一・二キロ)にある和田山城だ。やはり古墳に築かれているが、周りには独立した丘陵がいくつもあり簡易な砦を築き、柴田ら四万の拠点となっている。古墳群を利用した城なのだ。
「呼び戻せ。安吉城に撤退する」
「呼び戻さなくとも、鬼殿、帰ってきましたぞ」
騎馬の一団が向かってくる。
「きゃ、彼奴等、軍勢を立て直し、押しだしてきますぞ!」
馬から降りるなりへたり込んだ。
「陣形を崩すな! 織田を迎え撃つ」
山県の号令に百足衆が一斉に駆け出した。
「御神代! 指揮を取らせて頂きますが、よろしいか」
僕は頷くことしかできなかった。先がわからない。なにもできない。
「本隊を出しますぞ。栗原! 指揮を取れ! 馬場隊と入れ替えだ」
「はっ」
「な、何を勝手なっ」
馬場が立ち上がって詰め寄るが、山県は前方を指して、
「足軽が戻っておらぬ。休息を与えなければ使い物にならぬ」
と、いった。
僕は気づかなかった。大勢の徒士、足軽が、戻ってくる途中なのだ。
戦場が見えていない。指揮など取れるわけがない。
「なあに、すぐに出てもらう。御神代様を頼むぞ」
山県は馬場の肩をひとつ叩き、僕に向き直って深々と頭を下げた。
「数に頼る織田など何ほどにもござりませぬ。かえって好機。お気になさらず」
山県が背を向け去っていく。
よほど腑抜けた顔をしていたのだろう。家臣に慰められたのは初めてのことだった。
三町(約三百三十メートル)先に大軍勢が現れた。
四万どころではない。五万を越えている。
散々叩かれ退却した兵をこのように早く立て直すことなど出来るはずがない。
やはり、逆に釣り込まれたのだ。
山県の陣から法螺が吹かれた。耳をつんざくような鯨波が起こる。
武田の陣形は鶴翼のままだが、中央に山県隊が入り、その後方に僕と馬場が本陣を構えていた。
「ご覧あれ。織田が出てまいりましたぞ」
敵の中央の後方に、黄色の大旗の頭だけが見えた。
馬場が見えるとは思えない。眼のいい部下が見つけたのだろう。
「くうっ。口惜しや。信長めの首をとる好機を逃すとはっ」
耳を疑いたくなるような発言だ。野戦なら露ほども負けるとは思っていないのだ。
僕も見習わなければならない。役立たずでもできることはある。
「旗を高々と掲げよ。信長に見せつけろ」
お飾りである僕ができるたったひとつのことだ。
察したように山県隊から押し太鼓が打ち鳴らされた。
太鼓が鳴るやいなや左陣から騎馬の集団が飛び出した。
「さすが上杉! 長柄など使わぬ気じゃ」
長柄槍を並べ進む各隊を尻目に疾走する騎馬軍団が敵陣に迫っていた。
ダンダダンダン。
敵の斉射に数騎が吹き飛ぶも勢いは止まらない。鉄砲隊を蹄にかけ敵陣に踊り込んだ。
「我が方も火がつきましたぞ」
上杉の突撃に真田、内藤の長柄槍隊が駆け出した。やや遅れて河田隊が続く。
ダンダダンダン。
敵も斉射のあと鉄砲隊を下げ、長槍隊を出してきた。
いたるところで長柄槍の叩き合いが始まった。
「ほう。なかなか様になっとる。御神代も御旗を掲げてはいかが」
上杉勢は槍隊まで突撃が終えていて、敵陣を切り裂き押し込んでいた。
景虎が天賜の御旗を掲げゆっくりと進んで行く。
いつの間に用意したのか、紺地日の丸の大扇まで掲げているのだ。
御旗は日の丸の大旗だ。信玄の遺言で僕は使いたくても使えない。
ダンダダンダン。ダンダダンダン。
前方より轟音が響き渡った。小山田の鉄砲隊が斉射したのだ。
「かかれ!」
山県が動いた。真っ赤な塊が敵陣に向かって疾走している。
「弱兵どもです。我が鉄砲隊の出番がありませぬ」
笑いながら小山田が引き上げてきた。
三倍の敵を向こうに回し、一町も押し込んでいるという。
「なら、ワシの出番か!」
馬場が床几から立ち上がった。出撃したくてうずうずしているのだ。
「鬼殿を動かしてはならぬ。と、三郎兵衛様よりきつく申し渡されました」
「ちっ。三兵に騙されたわ。つまらぬ」
馬場は一度腰を叩き床几に座り直した。
「しかしな、左兵衛。こうも離れてしまってはまずいのではないか」
押し込んでいる味方の軍勢と二町(約二百二十メートル)も離れていた。
「前に出よ」
二町ほど前に陣を移しても、まだ味方とは一町近く離れていた。
押しに押しているのだ。
勝てるかもしれない。 ──
そう思ったときだ。
「ややっ、上杉勢が山の方に向かっておりますぞ」
上杉勢の半数は尾山御坊攻めに回っている。今戦っている兵数は五千ほどだ。
その半数であろうか、戦場を離れ山に向かって疾走している。
隊列を離れ騎馬武者が駆けてきた。背旗は竹に雀。景虎の馬廻りだ。
「山間を一万の軍勢が進行中。大旗は永楽銭。織田の本隊と思われます」
「な、なに!」
ひざまづく騎馬武者が歪んで見えた。
昔の武将の計略などと考えていた僕が馬鹿だった。
今戦っている相手こそが、計略で天下を治める武将なのだ。
「信長め、山を越え裏を取る気だ。やりおる。左兵衛! 鉄砲隊を前へ出せ。赤備えに戻るよう伝えよ」
小山田の目が僕を見た。馬場の指示に従っていいのか確認しているのだ。
僕は頷いた。
「ははっ」
小山田が鉄砲兵を引き連れて駈け出した。
「御神代。仕切らせてもらいますぞ」
「すまぬ・・・」
「なんの。なんの。戦は元来こういうものです。心躍りますな」
目尻に皺をよせ微笑んだ。
「御神代様を槻橋砦にお連れせよ。直ぐに上杉勢に追わせる。よいな」
「はっ」
僕の側近に命じたあと、後ろに控える己の隊に歩み寄った。
「ものども! 信長の首はすぐそこじゃ。討ち取って名を上げろ!」
「応っ!」
足を踏み鳴らし拳を突き上げる。
「美濃・・・」
僕は言葉が続かなかった。
「おもしろい四年でござった。今少し若ければ、いや、それでは御屋形様に叱られるか。では、御免」
ドンドドドン。ドンドドドン。バキッ、メキッ。
敵の砲声が雷のようだ。弾は板壁にあたり嫌な音を立てた。
ドン。ドン。ドン。小山田鉄砲隊の応射は単発である。弾が届かないのだ。
夕暮れとともに攻め寄せてきた織田の軍勢に槻橋砦は十重二十重に取り囲まれている。
山県、真田、小山田、本隊、上杉勢が砦に入れたのは、内藤、河田、馬場隊が殿で奮戦したからだ。
内藤ら殿組とは連絡を絶たれているが、一里(約四キロ)川下の安吉城を囲む十重二十重の篝火を見れば、殿組も城に入れたようだ。
ドンドドドン。ドンドドドン。バキッ、メキッ。
織田は狭間筒を使ってきた。おそらく安吉城も同じだろう。
圧倒的兵数で取り囲んで距離を取り、雨のように狭間筒から弾を撃ち込んでくる。
六千の鉄砲は伊達ではない。門を開いて打ち掛かかれば、敵陣にたどり着くまでに蜂の巣となる。
安吉城のような簡素な小城が耐えられるとは思えない。なぶり殺しだ。
「御屋形様。お休みなされませ。身体を休めねば持ちませぬぞ」
景虎が握り飯を頬張りながらいった。
織田の本隊一万に、わずか二千の兵で挑み、押し留めたうえ、本陣を突こうとしたところを馬場に諫められ戻ってきたのだ。
誇らしく掲げる大扇は、穴だらけのボロボロだった。
自らも槍をとり兜武者四、五人と渡りあったというが、羨ましくなるほど元気だ。
「三郎殿、わたしは屋形ではない。その陣代だ。御屋形はそなたではないか」
屋形号は許可制であり、特に幕府に功績のあった者にしか与えられない。そもそも上杉の関東管領職はそれらの屋形を管理する立場であるのだから、もし僕が武田の当主でも身分は景虎のほうが上なのだ。
「何を言われます。この三郎め、武田四郎様の家臣でございまするぞ。武田に仕えたのではござらん」
胸を張って言うが、かなりおかしなことだ。
関東管領を継ぐ者が、陣代(代理)の家臣などあり得ないだろう。
思わず吹き出してしまった。
「豪気。豪気。この窮地に笑いが出るとは御神代様らしい」
山県が真田を連れて入ってきた。
「左衛門尉が裏から抜ける道を見つけました。やられるだけでは面白くない。夜襲をかけたい」
「何卒、御許可を賜りたい」
どの隊も死者を多くだし負傷者ばかりだ。それでも信長に一泡吹かせようとしている。
うじうじと悩んでいるのは、勝頼の身体を乗っ取った僕だけだ。
堂々と振る舞わなければ勝頼に失礼だろう。
「よし。一泡吹かせてこい。わたしは寝るぞ。朗報を待っている」
「ははっ」
「御屋形様。御屋形様。お休みのところ申し訳ありませぬが、真田様がお見えです」
泥のように眠っていた。
御屋形様と呼びかける声は聞こえたが、自分のことだとは思わなかった。
近習らは、何度いっても御屋形様と呼ぶ。僕に仕えているから神代様とは呼びたくないらしい。
「通せ」
頭を振って欠伸をした。耳がキーンとなったが妙に静だ。
あれほど聞こえていた銃声が聞こえない。
「失礼いたします」
入ってきたのは、真田と山県である。
「夜襲に行った手下が急ぎ立戻り、織田の撤退を申しております」
「織田が撤退⁉」
「はい。現に四半時(約三十分)前から銃撃も止んでおります」
「山県。どう見る」
「罠とも見て取れますが、抜き差しならぬことが起きたとも。正直わかりませぬ」
山県ほどの武将が首を振った。うかつに手を出せば全滅である。
信長ならば罠である可能性は高い。だが、家臣に裏切られて攻め殺されるのだ。
変事というのも充分考えられる。
表か裏か。──
「打って出る! 急げ!」
「御意!」
砦門が開けられ騎馬武者の集団が飛び出した。
「敵が逃げるぞ! かかれ! かかれ!」
割れ鐘のような怒声が飛び交う。
「一兵たりも逃すな! 追え!」
獣のような咆哮を発し、徒士武者が槍足軽を引き連れ駆けて行く。
狙うは松明を掲げて進む軍列だ。
下手をすれば同志打ちになり兼ねないが、合言葉や合印を決める暇もない。起死回生の好機と信じ打ち掛かるしかない。
小山田が空に向けて百挺の鉄砲を撃ち放った。
出撃できる余力が残っているのかわからないが、安吉城への合図だ。
辺りが白々と明るくなった。
僕はゆっくりと馬を進めた。手取川は敵の骸が折り重なっていた。
西山砦、莇生砦、和田山城からは、火の手が上がったている。
勝ったのだろうか? ──
もし、そうなら不思議な勝ちだ。
織田が自滅するような行動を取ったのだ。なぜだ。──
江指城まで目印のように、首のない骸がうち捨てられていた。
城を取り囲んだ兵士らが槍を突き上げ大声で叫び声を上げた。耳をつんざくような鯨波が起こる。腰にぶら下げているのは首級だ。二、三つ、中には五つも下げた強者がいる。
兵士らの群れが左右に別れ、山県、内藤、小山田、河田が、笑顔で出迎えた。
「やりましたな。大勝利です」
山県が近づいてきて言った。
勝った。── 山県の言葉で初めて実感がわいた。
「真田は?」
「自落した波佐谷城に入っております」
「上杉勢は?」
「織田を追撃しております。いやはや、凄まじい戦ぶりで。呼び戻しますか」
「うむ。馬場は?」
「・・・・・・」
「鬼美濃はどうした?」
河田が膝を折った。肩が震えている
「み、美濃守殿は、我らを逃すため・・・ 申し訳ござりませぬ」
「いや、美濃殿の働きがあったればこそ、我らが安吉城に入れたのです」
殿の殿。馬場は身を捨てて、織田の追撃を足止めしたのだろう。
「そうか・・・ 馬場は死んだか・・・」
予感はあった。四年間面白かったといったのは別れの言葉だ。
僕が勝頼になったときから、面白かったといってくれたのだ。
勝頼の身体を失わないよう、長篠で死ぬはずだった家臣を生かした。
歴史を知っている僕には簡単なことだった。
生かした武将らが、自分が長篠で死ぬはずだったと知っているわけがない。知っているのは僕だけだ。
馬場は武田勝頼のために死んだのではない。僕のために死んだのだ。
おもしろい四年でござった ──
最高の賛辞だ。
「鬼らしい見事な散り様だ。かくありたいものだ」
「誠に・・・」
山県の返答は、なぜだか羨ましげに聞こえた。
「伝令! 伝令! 上杉勢、柴田修理亮を打ち取りました」
百足衆が兵士らを掻き分けながら馬上で叫んだ。
大歓声が上がったが、僕は冷めていた。
馬場を取られている。痛み分けだ。




