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異世界のチートな萬屋店長~一寸神アナザーアフター~  作者: 秋華(秋山華道)
決着編
62/64

北都尚成からの手紙

日本皇室の歴史は、神話から伝説を経て続いているものだ。

だから当然事実とは異なる部分もあって然るべきものと言える。

とは言えそれが真実と信じて、日本人は長い歴史を積み重ねてきた。

つまり今の日本というのは、神武から続く歴史が真実の上にあるという事だ。

それなのに一々『古事記の情報には間違いがある』と言う人がいる。

まったく野暮な人もいるものだと俺は思う。

それが嘘だという歴史は、()うの昔に潰えているのに。

今の歴史からどうやって遡っても、もう神話や伝説の時代が無かった過去には戻る事はできない。

もしもそんな過去があるとしたら、それは此処とは違う異世界なのだろうね。


北都尚成からの手紙はかなり事細かに書かれていた。

全てが必要な情報でもないのは、何が必要になってくるか分からないから書いておいたのだろう。

だから俺は、必要な情報だけを取り出していった。

まず最初に書かれていたのは、尚成がこの世界の神を倒す為に最も重要な情報の一つだと考えていたものだ。

戻ってきた自分は、一体どういう立場で戻ってきたのかという事。

尚成がいた頃に、実は異世界の神がいたそうだ。

しかしその神は、異世界に強制的に戻す魔法によって戻されたらしい。

それを持って尚成は、今の自分がこの世界の神を倒すのは不可能だと悟ったらしい。

そして次に戻ってきた時、万一自分が神として戻って来たなら、倒すのは困難であると書いてあった。

神は神を倒すことはできないからだ。

だったら別の者がって話になるわけだけれど、それがそう簡単ではない。

それは一体どういう事かというと、どうやらこの世界の神を倒すには特殊な能力が必要だからなのだそうだ。

そしてその能力を持っているのは尚成ただ一人という事だった。

つまり俺でなきゃ倒せない相手という訳だね。

それなのに神として戻ってきてしまっていたら、それはこれから先困難な道が待っているだろうという話へと繋がってゆく。

だけどその前に、この世界の神についていくつか良い情報が書かれていた。

一つは、その正体が諸葛亮王であるという事。

流石にあり得ないかと思っていたけれど、どうやらその先を読むと本当らしいと納得できた。

尚成は伊勢神宮ともう一つ、北海道王国の魔王を倒してそこを結界で覆った。

その場所こそ、神の領域(テリトリー)だと言うのだ。

それは最も強い状態の諸葛亮王と戦わなくて済むって話になる。

おそらくは今の俺と同等か、それ以下の強さしか無いと考えられる訳だ。

遥かに強い相手を想定していたので、正直一気に目標ラインが下がって楽に勝てるんじゃないかと思えた。

もちろん俺と同等の強さなら、倒すのはかなり困難なんだけどね。

さて、とは言え倒せる能力は俺にしかない。

しかし神である俺には倒せない。

他にも『異世界人には倒せない』とか、『女性には倒せない』というルールもある。

これはもう絶望しか無いのかと思えた。

ただその先を読み進めていくと、攻略の光は少しずつ見えてきた。

まずは女性でも、神や異世界人でなければダメージを与えられるという事らしい。

それはもしかしたら、『狛里』でもダメージを与えられる可能性があるという事だ。

後はトドメを刺すだけという所まで持っていければ、なんとかできる可能性が見えてきた。

そしてトドメを刺す方法も、俺の能力だけではないとの事だった。

そりゃそうだよな。

倒す方法が無いってのはあり得ないのだ。

それが神の理。

それでその倒す方法も、尚成は突き止めていた。

尚成しか持っていない能力でも、その効果を持ったアイテムなら存在する。

『姜好の持つマジックワンド』による攻撃でならトドメを刺す事ができるらしい。

まさか姜好がこんな所に絡んでくるとはねぇ。

この効果と言うのが、不老不死を無効化するというもの。

なかなか厄介な効果だけれど、これがないと確かにこの世界の神は倒せないよな。

他にも良い情報はある。

神と異世界人ではダメージすら与えられないけれど、間接的に捕らえたり効果を与える事は可能のようだ。

アルカディアでは南たちが神を捕らえようとしていたしね。

その辺りは想像ができていた。

それともう一つ。

神の使いは厳密には神とは違うのだそうだ。

つまり姫巫子の攻撃も諸葛亮王には届くという事。

そしておそらくは想香の攻撃もね。

少女隊は異世界人だから無理だと思われる。

ちなみに異世界人とイスカンデル人との違いは、ハッキリとさせるのは難しい。

転生したか転移したかの違いなのだけれど、南たちのように魂だけ転移する例もある。

兎白と岩永姫はおそらく転生だ。

二つの命が一緒になって、新たな一つの命として生まれているからね。

基本的には、今までの体を引き継いでいるかどうかで判断はできると思われる。

此処までをまとめると、俺は神であり異世界人であるから神に傷一つ付ける事はできない。

しかし戦闘をサポートする事は可能。

当然妖凛と姫ちゃんも同じだ。

次に少女隊は異世界人だから俺と同じ。

想香はおそらく異世界人には引っかからないから、ダメージだけは与えられる。

狛里や姫巫子も同様だね。

そしてトドメは、誰でも良いからこの世界の男に姜好のワンドを持たせて攻撃させる。

今のところ俺は猫蓮の魔法を考えている。

一応アレでも転生人だしチート魔法使いではあるからさ。

これでとりあえず勝ち筋は見えてきた訳だけれど、更に良い情報は続く。

北海道王国では生きた宝石が作られているから、此処で手に入れる事ができるというのだ。

ただし年間一つずつ、五種の宝石が木彫りの熊に入れられオークション形式で売られているとか。

オークションは毎年1月なので、手に入れるとなると半年近くは待つ事になりそうだ。

必要と判断したら諸葛亮王との決戦はそれ以降という事になるのだろう。

さてそれ以外の情報だけれど、良い情報というよりは興味深いものや尚成のやってきた事が書かれていた。

蟻の巣ダンジョンで、尚成の能力の半分が受け継げるようになっているとかね。

最初から分かっていたら違った選択もあったかもしれないけれどさ。

陽蝕以上の選択肢も思いつかないし、今となってはこれで良かったと思える。

想香についても書かれていた。

『兎束姫香の子供に、私の能力の半分を与えた。男が産まれてくれば、きっと新たな神候補筆頭となるだろう』

残念ながら産まれてきたのは女の子だったよ。

でも俺にとっては女の子の方が良かったけれどね。

この世界のみゆきに出会えた訳だから。

萬屋についても書かれてあった。

『この世界で唯一神クラスになれるとしたら、萬屋一族に産まれてくる極一部の者だけだろう。ただ残念ながら最近産まれた子は女の子だったようだ。それでも素質はかなり高いと聞いている。名は狛里というのだそうだ。一度会ってみるのも良いかもしれない』

俺は此処まで調べていたんだな。

だからこそ、俺は狛里に召喚されたんだろうけれどね。

いや逆か。

狛里と共に諸葛亮王を討つ未来があったから、俺は狛里に召喚されたし、北都尚成は狛里の事を調べていたんだ。

それだけの準備が、今読んだ手紙の中にはあった。

これだけ準備してあれば、既に諸葛亮王は倒せるだろう。

神の領域(テリトリー)で戦わなくて済むのはありがたすぎるよ。

それだけでも大勝利だ。

俺には既に勝利の絵が見えていた。

本当に今思うと、全てがこの時から逆算して作られていたようだな。

諸葛亮王を倒す未来に進んで来たのではなく、倒す未来があって過去があるのだ。

過去なんてものは、今この時を素晴らしくする為に都合が良ければオッケーなのだよ。

とは言え『嘘も百回言えば本当になる』って事じゃないからね。

都合よく過去を変えるのではなく、既に都合よくできているはずだという意味だからさ。

俺は神宮司に礼を言ってから、伊勢神宮を後にした。

上空に上がってから、俺は次に何をするべきかを考えていた。

北海道王国に行って生きた宝石を調達できないか探ってみるか。

或いは姜好を探してワンドを借りてくるか。

いや、最優先は狛里を不老不死にする事かな。

人魚の肉は何処で手に入るんだろうか。

そんな事を思った時、想香からテレパシー通信が入った。

『策也さん!諸葛亮王が向こうから攻めて来たのです!ピンチかもしれません!』

おいおいマジかよ。

ちょっと急展開が続きすぎじゃないか?

これがもしも連載中の漫画だったら、完全に読者はついて来られないだろう。

いやこの展開は、『人気がないのであと三話で打ち切りが決定しました』って担当さんから告げられた後みたいじゃないか。

『とにかくすぐに戻る!不老不死であるお前と猫蓮が前に出てなんとかしてくれ!』

『承ったのです!最前線の町、シュミダンで食い止めるのです!』

とにかく一刻も早く戻らないと。

俺は深淵の闇を作り闇の家へと落ちる。

そこにナマヤツハシの町にいた俺の分身も落ちてきた。

直ぐに分身で深淵の闇を作り出し、俺はその中へと入る。

これで一瞬にしてナマヤツハシの町へは戻ってこられた。

後は飛んでシュミダンの町へゆく。

俺の全速飛行でも六分はかかるか。

頼むからなんとか持ちこたえていてくれよ。

まさかの侵攻だけれど、考えれば当たり前の事か。

向こうから見れば、傀儡国家が反旗を翻し急に独立を宣言してきたようなものだ。

そして当然だけれど、こちらの国内にはスパイも多い。

状況は完全に把握されていると言っていいだろう。

勝てると思えば直ぐに動くのも、俺は想像できたはずだ。

六分が非常に長い。

まだ一分も経っていない。

そう言えば北都尚成の手紙にも書いてあった。

この世界の神を討伐しなければならない理由。

一つは死ぬ運命に無い異世界人に、七色に光るきのこを食べさせて殺す事。

俺はそうして殺された被害者だったんだよな。

そしてもう一つの理由は、そうやって転生者を連れてきては、ある程度強くなった所で殺してしまう事。

北都村には誰も帰っては来なかった。

諸葛亮は、転生者に二度目の死と絶望を味合わせるのが趣味なんだ。

この世界で不老不死の能力を得る事は難しく、神クラスまで成長できる者がほとんどいないのはその為か。

そして不老不死を得られたとしても、深淵の闇に葬り去られる。

おそらく諸葛亮王は、深淵の闇も問題がないのだろうな。

まだ三分か。

というか到着するまでに倒し方も考えておかなければ。

深淵の闇に捨てるのは無理。

姜好のワンドを探す時間が必要になる。

何度でも諸葛亮王をぶち殺して、復活する生命エネルギーを枯渇させてゆくしかないか。

結局復活するからエンドレスになるけれど、その間に誰かに姜好を見つけてもらうしかない。

おそらく近くにいるとは思うけれど、手がかりと言えば暗殺者組織ワクチンくらいだな。

ようやく海を超え中国地方側へと入ってきた。

あと少しで阿弥陀領だ。

ゆっくり考える時間があれば、おそらく確実に倒す方法を確立できただろう。

マジふざけんなよ。

敵もちゃんと頭を使っているって事だ。

悪い神とは言え死にたくはないだろうしな。

ようやく町が見えてきた。

戦闘は町の北側で行われていた。

俺が言った通り、想香と猫蓮が前面に出ている。

でも止められていると言うよりは、遊ばれているって感じか。

他も結構強い奴がいるな。

だけれどそちらは狛里と天冉でなんとでも対処はできているようだ。

俺は戦場へと降り立った。

「もう大丈夫だ!少女隊!そして妖凛!雑魚は全部お前たちに任せる!手を抜く必要はない。これは最終決戦だ!」

「ようやく本気で暴れる時が来たのです!」

「任せるのね。妃子の力を見せるのね」

「コクコク」

「天冉たちは下がっていいぞ!とりあえず敵のボス、諸葛亮の相手は俺と狛里、そして想香の三人でやる」

此処からは持久戦だ。

そしてその間に、姜好を見つけ出す。

「最終決戦‥‥って‥‥どういう事?‥‥」

「諸葛亮。あいつがこの世界の神で、俺が神として倒さなければならない相手なんだ」

とは言ったものの、みんなにはまだなんの説明もしていないんだよな。

どうやって倒すのか、どうやったら倒せるのか、みんなはまだ知らない。

「策也ちゃんが‥‥倒さないと‥‥駄目な相手‥‥じゃあ‥‥私が‥‥ぶっ飛ばす!」

「いやでもあいつはかなり強いぞ」

というか思っていた以上の魔力を持っていやがる。

魔力レベルが神の領域(りょういき)に入っているから、この世界の理の中じゃ俺よりも強い可能性がある。

こりゃ姫巫子じゃ何もできない相手だわ。

「お前が異世界から来た神か?!なるほど確かに強そうだな。しかしこの世界では俺の方が強い!死にたくなければさっさと元の世界に帰った方がいいぞ?」

広大な草原。

周りでは攻めてきた諸葛亮の部下たちと、少女隊プラスが戦っている。

その真ん中で、俺たちは向かい合って立っていた。

三国志の張飛をイメージさせる見た目。

とにかく武闘派っぽいな。

つか諸葛亮って名前なのに張飛みたいってややこしいぞ。

「悪いがお前に勝つ算段はできているんだ。ただパーツを揃えるのに少し時間が掛かりそうだ。それまで何時間でも何日でも付き合ってもらうぞ」

「ほう。それは面白いな。だったら望み通り、時間を掛けてゆっくりと楽しもうじゃないか」

やけに余裕があるな。

つまり諸葛亮も勝てる算段を持っているという事か。

「まずは俺が相手の力量を測る。お前たちは見ていてくれ」

「分かった‥‥」

「くれぐれも無理は駄目ですよ」

俺は頷いて前に出た。

まずは軽くジャブからだ。

俺は妖糸で斬り刻んでみた。

当然だけれど全くダメージを与える事ができなかった。

やはり神の攻撃は神には通じない。

当然逆も然りなんだよな。

だけれど他の者を襲うのを阻止する事はできる。

「それではこちらも一つずつ試させてもらおう!まずはコレだ!」

諸葛亮が取り出したのは黒い箱だった。

これは深淵の闇へと誘うアイテムだ。

以前暗殺者組織ワクチンと対峙した時に経験済みなんだよね。

ただそれよりはどうやら吸引力に力があるようだった。

「うちの連中には概ね効かないぞ」

「なんだお!引き寄せられるお。踏ん張れないんだお!」

猫蓮だけは黒い箱の中へと吸い込まれていった。

全くしょうがない奴だな。

俺は瞬時に箱に飛び込みながらそれを壊し、そして猫蓮を連れて帰ってきた。

どうやら持ち物やアイテムは壊せるようだ。

「こんな子供だましじゃ俺たち‥‥、俺には通用しない」

通用しちゃう奴もいるからな。

「そのようだな。ではこの魔法はどうだ!?」

これも既に経験済みの、異世界人を元の世界に戻す魔法。

当然対応はできる。

「少女隊プラス!合体だ!」

「いきなりなのね!でももう強いのは片付いているのね!」

「後は皆さんに任せるのです!」

俺は少女隊プラスと合体して、吸い込まれるのを防いだ。

尤も、今となっては吸い込まれるのは少女隊だけなんだけどさ。

「どういう理屈かは分からないが、この魔法も通用しないのか。ではそろそろ直接手合わせ願おうか」

「ああ。お手柔らかに頼む」

さてこいつの実力や如何に。

俺は相手が来るのを待ち構えた。

すると一瞬にして距離を詰めてきた。

流石に速い。

魔力レベルが神の領域に入れば、スピードなどほとんどの基礎能力に差はなくなる。

そしてこの世界では能力(スキル)によって強さが大きく底上げされるのだ。

俺が物理戦闘で持っている能力は、川口流剣術レベル六十だけ。

おそらく諸葛亮は高レベルの能力を持っているに違いない。

諸葛亮はいつの間にか持っていた蛇矛で俺に攻撃してきた。

俺は(すんで)の所でそれをかわしたけれど、少しパーカーに傷がついていた。

なんだ?

どういう事だ?

神は神にダメージを与えられないんじゃなかったのか?

「ほう。俺の超飛龍槍術をかわすとはな」

超飛龍槍術だと?

いや今はそれが問題じゃない。

何故俺はダメージを受けてしまっているのかだ。

別にダメージを受けた所で直ぐに回復はするし、死んでも復活はできる。

でも持久戦をするなら、俺は常に優位に立ち続けなければならない。

こちらが復活に時間を要している間に、他の仲間がやられたりする可能性があるからだ。

「どうして俺はダメージを負っている?」

「なんだそんな事に驚いていたのか?簡単な話だ。この蛇矛は人間が変化した姿だからな」

なるほど、そういう手も使えるのか。

しかし単純に変化ができるだけじゃ、此処までの蛇矛にはなれないだろう。

おそらく『自分は強力な蛇矛である』と認識してしまう所まで極めた者に違いない。

でないと俺がこの程度の武器に傷つけられる訳がないからな。

このままじゃこちらが不利かもしれない。

あれを使うか。

俺は宝石を取り出し四方八方に飛ばした。

設置型フィールド魔法『テリトリー』を発動だ。

これによって俺は俺自身を強化させる。

これを使うと当然魔力消費が早くなるから、それ以上に相手を痛めつける必要があるんだけどな。

超飛龍槍術とあの蛇矛は侮れない。

『菜乃と妃子は分裂しておいていいぞ』

『分かったのね。これはタッグマッチなのね』

『策也タマが疲れたら、今度は菜乃たちが相手をするのです』

『そうだな』

しかしこいつらの場合、元の世界に戻す魔法でアッサリ終わるんだけどさ。

つまり全く期待はできない。

俺がそんな事を思っていると、二人は少し寂しそうな顔をしていた。

「とにかくこの状態なら、俺の方が上だろ!」

今度はこちらから諸葛亮へと向かっていった。

蛇矛なら殺れるはずだ!

諸葛亮はかわす事もできたと思うけれど、あえて俺の攻撃を蛇矛で受けた。

何かあるのか?

そう思ったけれど、蛇矛はアッサリと二つに折れた。

コレで俺を攻撃する事もできないはず。

そう思った直後、蛇矛は直ぐに元の形へと戻った。

「ははははは!残念だったな。こいつは不老不死なんだ。たとえ折られようと何度でも復活するんだよ!」

こいつは厳しいな。

俺は相手に傷一つ付けられないのに、相手は俺を傷つける事ができる。

オリハルコンアメーバ人間とは言え、その状態でいるのには魔力が必要だ。

そしていずれ俺の魔力は回復が間に合わず、自由に動ける時間を諸葛亮に与えてしまう事になる。

妖凛とのタッグマッチという手も、直ぐに元の世界に戻す魔法を発動されれば終わりだ。

再び合体が必要になる。

クッソ、厄介な魔法だよ。

さてどうしたものか。

少女隊はもういっそ先に帰らせるか?

いや、こいつらが此処にいるのも何か意味があるのかもしれない。

本来は連れて来る予定じゃ無かったからな。

何か手はないものなのかねぇ。

俺は頭をフル稼働してとにかく考えるしかなかった。

2024年10月17日 言葉を一部修正

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