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 梶今家に集合した皆んなが、この仲間は早稲田の同期であることと、高山市の姉妹友好都市に関係していることに気付いた。

 飛騨高山にて その5

 それでは車で高山駅まで行きましょう。まだ忘れていることがあったら車の中で話しましょう。梶今さん。一旦私達はそれぞれ家に帰りますが、もう一度来た時は梶今君の無実を晴らすことになると思います。絶対やります」

 孝太朗の力強い言葉と共に、梶今ひとみに再会を約束して別れを告げた。そしてまた棚橋の車に乗り込んだ。

「でも私達の繋がりって何か法則でもあるのかしら。もう一度確認するわね。梶今五月之介さん、棚橋さん、日影さんの御主人、佐藤先生もしかしたら有梨さんと関係あるとして、そして私のお父さんがみんな早稲田の文学部の同級生だったということ。それと高山駅で有梨さんを待っていた時友好都市平塚って看板が目に入ったけど」茜が母幸子に語りかけるように確かめた。

「あれーーっ、私の上山市が友好都市になってるよ。有梨君の越前市はどうなの。確か福井県武生市って聞いたことあるがあるけど」茜が一つ発見した。

「武生市は平成の大合併で今越前市になってるけど、友好都市なんてあんまり興味ないから知らない」

 純一は関係ないと思っているのか、素っ気ない返事だった。

「そりゃー合併したって武生市がなくなった訳がないから友好都市の関係は残ってるでしょう」孝太朗が言った。

「うちの松本市は随分前から姉妹都市になってるけど、じゃあこれも有力なヒントになりそうだわ」日影直美がここぞとばかりに言った。

「あっそうだった。高山の駅前観光案内所で観光パンフレット貰ってたんだ。バカねぇその中に書いてあったのに忘れていた」

 西園寺茜が有梨純一を待っているとき、パラパラとめくって何となく目にしたことを思い出したのである。

「じゃあ書いてあることをざっと読んでみるわね。皆んな聞いててよ。まずは外国が書いてある。参考までにアメリカコロラド州デンバー市、中国雲南省麗江市、これは今は関係ないからパスよ。

 そして、長野県松本市は、明治四年の廃藩置県により飛騨地方は筑摩県に所属し、約五年間にわたって同一県にあったことが縁で、姉妹都市の提携をしたんだって。

 次は友好都市ね。まず神奈川県平塚市、今から九百年ほど前に平塚八幡宮の御分霊が、高山市山口町の桜ヶ丘八幡宮に祀られた頃にさかのぼり、昭和五十七年に平塚市の市制五十周年事業として友好都市の相手方を市民に募り高山が選ばれたんだって。

 それから福井県越前市、たけふ菊人形で有名な越前市にある本保陣屋は、高山陣屋が明和四年(一七六七年)に幕府の直轄地となり、高山陣屋に編入され、二十五代の新見正功郡代まで約百年間管轄統治されたことなどから友好都市の申し出があり、旧武生市と提携して今は合併で越前市になっているよ。これも平塚と同じ日昭和五十七年だよ。

 そして最後、蔵王連峰樹氷で有名な山形県上山市は、六代金森頼 が元禄五年(一六九二年)九月に転封され、五年間過ごしたところ。昭和六十一年に、高山市制五十周年・金森公領国四百年記念事業の一つ「歴史研究の旅」で、上山市を訪問したことがきっかけで提携したと書いてある。だから日本の都市ではひとつ足りないよ」茜は一気読み上げた。

「よーーし分かった。もう一ヶ所はどこか駅へ行く前に市役所へ行って聞いてみよう」孝太朗は市役所に向かって車を進めた。

 西園寺茜が高山の駅前観光案内所で貰った観光パンフレットで、高山市の姉妹友好都市を確認することが出来た。

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