ひとりぼっちの子供は俺様の元へ。
俺様の名前は、『グリンデムラ』
親から育児放棄や見捨てられた子供を俺が攫って行くのだ!
当然! お前たちが、自分の子供なのに “要らない” と思ったからだろう!
___それなら俺様がその子達の面倒を見ると言っているだけの事!
・・・何か? 問題があるのか?
___子供は、物じゃない!
親の都合のいいように、子供を扱うな!
子供には、一人一人! “人格” を持っているというのに、、、。
そんな事も知らない、親が何故? 子供を自分の言う通りにさせようと
するのだ! お前たちだって! 子供の頃、親に面倒をみてもらったの
だろう! 自分の子供には何故? そうしない、、、?
___子供は、ただ親の愛情が欲しいだけなのだ!
寂しい時には、抱きしめてほしい。
テストでいい点を取ったら? 頭を撫でて褒めてほしい。
悪い事をしたら? 思い切っり怒ってほしい。
・・・ただそれだけなのに。
そんなことも叶わない子供たちがたくさんこの国にもいるな!
何故? 子供を大事にしない!
___甘やかす事でもないが、甘やかされもしないのも辛いモノ。
▼
___おやおや? また、ひとりぼっちで居る子供を見つけてしまったな!
『___オイ! そこのお前、何故? ひとりぼっちなのだ?』
『・・・おじさんは? 誰なの?』
『___俺様の名前は、グリンデムラ! お前は、お父さんやお母さんに
たくさん愛されているのか?』
『・・・なんで? そんな事を聞くんだよ! それよりおじさん、何で?
そんな真っ黒の格好しているの? 変なマントも付けてるし!』
『___そこのお前、俺様と一緒に来るか? 他にお前のような子供も
たくさんいるぞ! どうだ?』
『・・・・・・』
『___そう言えば? 聞いてなかったな、お前の名は?』
『___ナギトだよ!』
『なあ、ナギト? 俺様と、、、?』
___そこに、若い1人の女性が、ナギトの元へ。
『ナギト~! ナギト~! 何処なの?』
『___ママ! 僕は、ココだよ!』
___その若い女性は、どうやら? この子供の母親らしい。
しかも、ナギトを見つけて直ぐに抱きしめて、少し怒っている。
『ナギト! 心配したでしょ! 何処に行くかを、ちゃんとママに言って
から遊び行きなさいっていつも言ってるでしょ!』
『___ごめんなさい、ママ! でもね? このおじさんが、、、!?』
『・・・おじさんって? 何処にいるの!?』
『___えぇ!? 真っ黒の服を着てて、マントもしているおじさんが?』
『___知らないおじさんと話しちゃダメっていつも言ってるじゃないの!
もう、遅いからお家に帰りましょう!』
『・・・ううん。』
『___今日の晩ご飯は? ナギトの大好きなハンバーグよ~!』
『ママ! それ、本当!?』
『___えぇ! もう直ぐパパも仕事から帰って来るから一緒に食べましょう~』
『わーあい! 家族みんなで夕ご飯だね!』
『___そうね!』
*
___どうやら? この子は、ひとりぼっちの子供ではなかったみたいだ!
幸せそうに、お母さんと手を繋いで帰っていく姿を見て。
俺様は、少しホッとしていたんだ!
・・・俺様は、どんな子供も強引に連れて行く訳ではない!
何処にも、行き場を無くした子供だけを俺様が連れて行くだけだ!
子供が嫌がるなら、俺様は無理に連れて行かないのさ!
___さあさあ、次の子供を探すかな?
まだまだ、この国にも、、、。
『・・・ひとりぼっちの子供は、たくさんいるのだからな!』
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