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幸せをお祈りしています  作者: はるこ
2/2

彼女との出会い

「初めまして。松下マヤと申します。」


先生と一緒に入ってきた彼女は微笑みながらそう言った。

今日は転校生が来ると聞いてうちのクラスはとても盛り上がっていた。

かくいう俺も転校生が女の子だと知りテンションが爆上がり。

可愛い子だといいなーなんて。

転校生が入ってきたらみんなどんな感じになるんだろ。

可愛かったらきっと男子共が黙ってないだろうな。

俺もだけど。




しかし俺が予想したのとは随分と違っていた。

入ってきた彼女はとても綺麗に笑っていた。

その中で声を出すものはいなかった。

見とれていたのではない。驚いていたのだ。彼女に。

白い肌に黄色の目。髪はロングで緑色だった。

この学校は校則が厳しく髪は染めてはいけない。

だからみんな黒色。もちろん化粧をしてもいけない。

まぁバレずにしている生徒も少なからずいるけど。

カラコンなんて以ての外。でも地毛や生まれつき目が黒じゃないというのは許してもらえる。それでもいろいろと出さないといけないが。

まぁ俺も茶髪で目が紫だからいろいろと言われたな。



それでもこのクラスにとって彼女は異様だった。



この沈黙の中彼女の席が決まった。

窓際の一番後ろ。そして俺の隣だ。


席が決まったあと先生が色々と話しショートホームルームは終わった。



先生がいなくなった後いつものようにみんなは席をたち思い思いの場所に行きヒソヒソと話し出した。

もちろん彼女に話しかける人はいなかった。



ここで俺の松下マヤさんへの第一印象を発表しよう。


『とても綺麗』だ。


仲良くしたい。そう思うのは必然だった。

なので隣の席になったのは好都合だ。

さて、何から話そうか。まずは自己紹介からか?

でも急すぎるかな·····。まぁいいか。当たって砕けろだ。



「えっと、俺は萩原桔梗(はぎわらききょう)です。

よ、よろしく·····お願いします····」


日本語不自由か俺は。しかも普段の俺は敬語キャラじゃないだろ。

失敗したかと顔を上げてみると彼女は笑っていた。

いや、微笑んでいたの方があっているのか?



「よろしくお願いします。萩原くん」



それはもう綺麗な顔で言うもんだから俺はもうね、

恥ずかしくて机にへばりつきましたよ。

俺ってこんな感じだったっけ?って思うほどにはやばかった。心臓バクバクでした。



これが俺と彼女の出会いだった。




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